三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【新型肺炎報道の情報操作危惧】

2020年02月14日 05時49分41秒 | Weblog
報道というのは、非常に難しいとつくづく思わされます。
今回の「新型肺炎」報道で常に日本の「感染者数」が公表されるけれど
その中身について正確に報道されることはほとんどない。
2月10日段階で96人とされる「日本の」感染者数が、実は例のクルーズ船での
感染者が70人であり、さらに政府のチャーター機で武漢から帰国した
なかの感染者が10人で、実質的な「国内での感染者」は16人である、
というように正確に報道している既成メディアはほとんどない。
実質的な国内感染者数は16人であり、中国との距離的・経済的な近さ、
観光客の多さや人口比率なども考えれば、情報公開された民主主義国家として
相当レベルで十分にコントロールされていると言えるのではないか。
しかもクルーズ船についてはその乗客をまだ上陸させていないワケで、
いわば「日本国が水際で管理コントロールしている」段階だというのが事実。
そうであるのに、この「総数」数字だけを根拠に「日本は感染国」であると
アナウンスまでした国まであらわれた。
さらには世界中から不信のかたまりと見なされてしまった「国連機関」
例のWHOに至っては、この日本政府のクルーズ船の上陸管理コントロールにまで
「根拠がない」と居丈高に言い募ってきている。
感染症を防止する水際対応をやめて感染者をもっと増やせというのか。
さすがにアメリカのウォールストリートジャーナルなどでも
今回のWHOの一連の対応について国際世論として批判の声を上げてきている。
それを受けて例のWHO事務局長は金切り声を上げているようです。
WHO事務局長「中国認めて何が悪い」 記者会見で反論
<2020年2月13日22時36分 朝日新聞・ジュネーブ発>

やれやれ、といったところでしょうか。
しかし、こうした報道での数字についてはわたしも
中身まで「因数分解」して受け取ってはいなかった。
その不明を深く思い知らされたところです。
というか、クルーズ船の感染者数が日本の総数にカウントされている、という
そういう基本的な情報すら既存メディア報道にはほとんどなかったのではないか。
それに対して日本国家は「領域領海内」での感染者ということで、
クルーズ船まで含めた「ウソ偽りのない」数字を公式アナウンスしていた。
ひょっとするとこのクルーズ船の感染者を除外して発表していたら、
既存メディアは「隠蔽した」とあげつらっていたのではと
残念だけれどそういう危惧も感じさせられる。
報道と事実は慎重に切り分けて受け取る必要がある。
いわば常識レベルでの「錯覚」と言うことがあり得ると気付かされた。
コメント
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