三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【リフォーム直前 すっぴんのわが家】

2018年03月11日 08時13分58秒 | Weblog



こういう自分の家の「素顔」をふたたび見ることができるというのは、
めったにあることではありませんね。
長期にわたっての引っ越し準備、荷物の引き渡しが済んだ一瞬、
リフォーム工事が9時頃には始まるという寸前、
スタッフとともに「リフォーム前」写真撮影に臨んでいました。
1991年の新築以来、はじめてほとんどの家具内装などが消えた
ほぼすっぴんのわが家が束の間、その姿を見せてくれた。
時間を忘れるほどにたくさんのアングルが頭に浮かんでくる。
暮らしている時間分だけ、生活シーンの背景として
いろいろに見続けていた空間性が、まっすぐに全身をさらしている。
きのうも書いた「愛着」というコトバの実質が露わになる。
この空間がわたしと家族の日々を守ってくれていた。
そんなふうな情動が次々と浮かんできます。

この建物から子どもたちが離れ、夫婦ふたりしか住まなくなって、
ごく一部しか利用しなくなってから、やはりもったいないと思い続けていた。
建築後27年という時間が経過しているけれど、
ほとんど結露のようなことも極少で、換気もしっかり確保していたので
空気質性能的にも劣化はほとんど見られなかったし、
ブロック建築としての構造的安定性は申し分なかった。
「やっぱり長く使い続けていたい」
そんな思いが日ごとに強くなっていった。
そんなことが、今回のリフォームの機縁になった。
たぶん、この建物はしっかりとメンテナンスしていけば、
100年以上の長寿命建築として存続していくことが可能だと。
今回リフォームを設計していただいた丸田絢子さんからも、
「北海道遺産」というコトバをいただいた。
たしかにブロックの建築は、多くの北海道の先人たちがこの地に似合う
オリジナリティに満ちた建築工法として創造したもの。
そのことを意識的、目的的にレジェンドとして創造していくこと、
わたしたちには、そんな役割が与えられているように感じられた次第。
ものごとが長く存続していくということは、常にその時代と共生するように
「自己変革」が欠かせないのだと思う。
建築で言えば、やはり良好なメンテナンスと利用目的の自己革新。
家族だけのイレモノから、もっと汎用的な用途へのアジャストへ。
それに耐えられる建築がやがて長期的耐久性を実証してくれるのだと思う。
そういったことに、ささやかながら挑戦していきたい。
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【家への愛着ってなんだろう?】

2018年03月10日 05時29分24秒 | Weblog
さて疾風怒濤のような自宅からの引っ越し作業がようやくきのう終了。
とはいってもいくつか問題点もあり、解決すべき事柄も出来した。
まぁ物事には完璧はないし、解決できるように頑張るしかない。

で、引っ越し屋さんに荷物を持って行ってもらうと、
27年前からのわが家でのことが、フラッシュバックのように復元体験する。
わたしの住宅体験というのは、
1、 3才までの幼少期を過ごした岩見沢市近郊の農家住宅
2、 3才から16才まで過ごした札幌市中央区北3条西11丁目の兼用住宅
3、16才から大学進学で離れて以降、実家となった西区24軒の兼用住宅
などなどから始まって、東京生活での9年間の賃貸住宅数軒
札幌移転後の数軒の賃貸住宅などを経て
いまのこの住宅にまで至った。
本格的な「巣」として、この家での居住期間がもっとも長くなっていた。
それらの住居群は、折節、生々しい体験夢を見ることがある。
その頻度は体験した時間の長さに比例するように思う。
不思議と、そのとき過ごしている家というのは、そういう体験夢からは
除外されているか、あくまでも「背景」としてしか認識されない。
そういうことで、夢に見るのは2の家のことが圧倒的に多い。
ちょうど成長期に相当して、感受性が揺籃されることもあるのだろう。
その札幌の街中の家は、しかし、札幌原生林をそのまま残した
「北大植物園」に隣接していたので、
窓の外にはいつも原始林が見えていて、街中なのに
飼育されていたエゾオオカミが月夜に遠吠えをあげるような
そんな原始北海道的な体験記憶が刷り込まれている。
人間の初源形成でこういう空間性記憶がどのように影響するか、
いろいろなことが想起されるように思うけれど、
ハッキリとした明示的なことは言い切れない。
しかし、繰り返し想起する情念のふるさととして機能するのは明らか。

これから数十日、たぶん1ヶ月ほど、すこし客観的に
この27年間という人生の半分近くを共生した家について、
考えたり、情動を持ったりする、そういう時間を過ごすことになる。
表題のようなことを、すこし考えられるきっかけになるかも知れない。
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【メンドい生活革新がリフォーム需要を阻害】

2018年03月09日 05時05分48秒 | Weblog
今回の一連の自宅・事務所の環境更新のなかで最初の変化、
自宅からの一時撤収、引っ越しを本日行います。
約27年間住み慣れた家からの「引っ越し」作業は想像を超える難事業。
住宅のリノベ、リフォームマーケット発展の難しさの
大きな要因は「生活の大革新」の面倒さにあるのではと痛感します。
やはり多くの人間は基本的に「生活保守主義」が自然。
きのうまであったふつうの暮らしの安寧が、革新への魅力を凌駕する。
リフォームを決断するためには、
まずは次の住まい方への明確なビジョンを確立する必要がある。
「このように暮らしたいから」という目的が不可欠。
今回わたしの場合は、仕事上の必要性から決断したのですが、
ふつうの生活者が、いまの暮らし方をまったく変える決断を
そう軽く下せるようになるとは想像しがたい。
新築の場合は、それまでがおおむね賃貸住宅なので仮の住み処から
「抜け出したい」という強い行動欲求意識がはたらく。
それに対してリフォームは「安住の住み処」をあえて更新するので、
より強い動機が絶対必要になってくる。
そのようにまでして「次のライフステージ」への強い思いを作れるか、
事業者と施主の関係に深く思いを致さざるを得ません。
実感的に、リフォーム決断には背中を押す大きな変化が不可欠。

現代人は移動が大きな生活環境因子ではある。
企業に生活基盤を置くサラリーマン世帯にとって、
「転勤」などの対応は避けられない。それは、
「次のライフステージ」という決断の一つの機会にはなり得るけれど、
多くの場合は、社宅として用意される賃貸住宅などが利用される。
定置的な所有住宅に手を加えるケースはそう多くはない。
企業会計からもそういう経費増は容認しにくい。
現状では日本の「賃貸住宅」品質レベルは、オーナー側の経済的理由を
主要因として低レベルで生産されてきているのが現実。
ある程度、新築戸建て生活を手に入れた層にとって、
そのような現状の賃貸住宅品質は、実需に対応しているかどうか疑問。
もっと住みごこちのいい住宅への欲求はあると思われる。
ここには一定の住需要マーケット存在理由があるかもしれない。
それこそ「支店長」クラスの人材流動による企業活性化のために、
戸建ての中古物件を社宅利用物件として一定の品質向上させる、
というような企業側からの需要があり得るのかも。
こういう「流動層」を別にすれば、企業戦士的生き方ではない、
むしろ特定の地域に愛着を感じて住み続ける層が次に考えるべき対象。
こういった社会的な層がどれくらいであるのか、
検証してみなければならないけれど、
新築需要としては大きな母集団ではあるだろうが、
企業戦士層と比較すれば、たぶん所得的には相対的に
大きくは期待はしにくいのではないだろうか。
リフォームという需要の盛り上がりターゲットとして
大きな塊をそこに見出しうるかと考えれば、やや心許ない。

いろいろな住マーケッティングの検証機会として、この経験・体験は
大きな判断軸になるものだと気付いてきています。
写真は引っ越しにともなって神棚を整理して
移転をお願いした神さまたちの「神札」の数々であります。
「神さま同士、けんかする」というような意見もあるようですが、
わたしはあんまり気にしない主義。むしろ人生の友、
気長な趣味として、たくさんの神さまが見守ってくれていることに
いつも感謝して楽しく暮らしております。
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【感受性共有文化のデジタル時代危機】

2018年03月08日 10時37分27秒 | Weblog


先般の石巻、石ノ森章太郎「萬画館」訪問続報です。
わたしがマンガ少年期、具体的には中学生時代が相当するのですが、
その時代は思春期前期にあたるので、刷り込まれる感受性の部分で
思いっきり「影響を受けている」のだなぁと。
ほぼ忘却していたこういった画面を、まざまざと見せつけられて
自分という人間の基底の部分を正視させられるような気分がします(笑)。
まさに「オタク」の元祖年代のようである自分が露わになる。

日本文化というものの流れの中で、
こういったカリカチュアライズ・マンガ的表現はその基底にある。
土偶などの表現力にはそういった「伝わってくる」ものがあるし、
風神雷神図などは、日本民族しか表現しないものかもと思う。
言ってみれば、抽象力がきわめて豊かに発達したというか、
直接的に伝わってくる豊穣さがあるというか。
この萬画の女性たちには、目力〜めぢから〜がハンパない。
左側の女性からは刺してくるような力があり、
右側の女性からは、感性のうるおいのような力が見て取れる。
どちらも日本女性のパワーが圧倒的に迫ってくる。
異性への興味の部分で石森章太郎的エロスが伝わった。
で、こういった表現があの時代の空気感を明瞭に伝えてくる。
たぶん、わたしのような1960年代を思春期として持った
そういう年代が共有する刷り込みがそこにはある。
建築としての住居、木造賃貸住宅・トキワ荘というのも
「地方から上京した若者たち」の汗と涙を受け止めていた。
北海道に住んでいる中学生としては、このアパート、
このままで北海道にあるとすれば、
とても住めそうにないな、とのちに繋がるような感想を持ったりした(笑)。
いずれにせよ、ある時代の空気感丸ごとが、
マンガという表現には圧倒的に込められている。

そうしたニッポン・マンガ文化がいま、
違法スレスレのインターネット無料ダウンロードで存続の危機にあるという。
マンガ作家が血と汗で書き上げた作品が誌面に載せられて
発売されて数時間でそれが全ページスキャンされてアップされ
違法意識の薄いユーザーから「無料ダウンロード」されたりするのだという。
その作品を無料ダウンロードして作品に感激した「読者」から
作家に「感動しました」という純真なレスポンスがあるという・・・。
なんとも言いようがない不条理が現実になっているのだということ。
仮想通貨とか、こういう違法スレスレ無料ダウンロードとかは、
デジタルの進化によって、アナログ世界が共有してきた文化概念が
危殆に瀕するようにもなり得ることを表していると思う。
だからといって、ただただ罰則強化するという対応では、
結局、未来的な発展は見込めないのだろうと思います。
どうも人間の知恵が試されるような局面だなぁと感じる。
この時代を生きている人間として、どうすべきか、
考えていかなければならない問題だと思いますね。
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【テザリング難民続報 データ容量交換アプリ】

2018年03月07日 06時52分13秒 | Weblog
引っ越しまであと3日と迫ってきました。
わたしも何回かは引っ越し、環境更新は経験してきていますが、
今回のそれはまさに人生の集大成のようで、ハンパない混乱期。
自宅環境と仕事環境の変化、それに通常の仕事の進行が重なって
自分自身でもなかなかコントロール不能寸前であります。
そういうなかでも、通常の仕事にも困難が出来するのが
現代の仕事に欠かせない通信環境困難ですね。

先日、auの「データ通信」量のことについてふれましたが、
結果としては1GB分を購入して、仙台の出張をこなしてきました。
こういうデータ管理のアプリをauから教えてもらって
ごらんのように使って管理しております。
この画面はきのう夕方の段階でいまは、残量1.55GB。
テザリング接続のほかに通常のデータ利用もあるので、
この程度はふつうに残量が減っていくもののようです。
友人から4GB購入しても1週間程度であっという間に消えたという
情報を教えていただいたけれど、データ通信ってかなり利用しているようです。
で、このアプリよく見てみると、
こんなのあるんだ、と初めて知ることがたくさんある。
右と左の画面は違う画面ですが、左画面の下にあるボタンのうち、
「ふやす」をクリックしていくと出てくる画面が右側。
自分が持っているデータ残量を月単位でチェックしながら、
たとえばカミさんから「借りておく」というようなことが出来るのだとか。
デジタルライフ革命っていうのは、こんなことにまで繋がってきている。
プレゼントと言う人間営為がこんな展開を見せていることに驚いた。
って、たぶん多くのみなさんは当たり前のことなのでしょうが、
中高年アナログネイティブ人間には、浦島太郎状態であります(笑)。
きょう、カミさんに確認・相談したいと思います。
・・・が、だんだんテンパってきて、きのう夜8時ころに帰ってきて
カミさんと顔を合わせたのはほんの一瞬。
その後、疲労でわたしは爆睡、カミさんは仕事多忙で事務所へで、
けさもまだ、顔を見ておりません(笑)。
しかも引っ越し作業というのはまことに過酷で、本日から食事も作られない。
日常生活にきちんと復帰できるのは、約1ヶ月半後。
落ち着いてものを考えることができるということが、
たいへんありがたいことなのだということに、深く気付かされます。

ということで混乱状況ではありますが、
一歩一歩、段取りを確実に進めながら、こういった
通信環境困難にも落ち着いて対応し続けていきたいと思います。
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【耐震性能は? 断熱と並ぶ北海道住宅ポイント】

2018年03月06日 05時59分28秒 | Weblog
最近、道東地域十勝沖の太平洋海底を想定域とする巨大地震の
可能性がかなり高い確率で発生するとアナウンスがあった。
2017年12月に政府の地震調査委員会による
北海道における大型地震の発生確率の発表ですね。
そうした状況の中で、耐震性についてのユーザー意識は
北海道内でも、やはり強くなっていく傾向にあると思います。
北海道住宅は「凍結深度」という概念がしっかりあり、
札幌では60cm、旭川や道東地区では80cm超の頑丈な基礎が
義務づけられていることがあってかどうか、
かなりの地震多発地域であるのにもかかわらず、
阪神淡路のような大きな被害にはこれまでは至っていなかった。
これまでの地震時には、屋根の積雪荷重を考えて
瓦などの重たい屋根ではなく軽量な板金の屋根が圧倒的という
そういう地域特性も与っていたかもしれません。
ただし、地震の揺れはそのときの波動の違いによって
実際にどのような被害をもたらすか、大きく違うともいわれる。
とくに最近の冬は多雪化気候変動が道東地域で進んでいるので、
屋根に大きな過重の掛かっている時期に、上下動を特徴とする
そういった地震がきたときに、建物の安全性に危惧が大きい。
日高沖などの地震の巣で発生する地震では最大の人口集積地域、
道央札幌圏でもこれまでも大きな揺れを観測してきた。
なにごとも「備えあれば憂いなし」というのがニッポンの常識。

そういうことから、本州地区でその耐震性能要因で
大きな市場性を獲得している「SE構法」が苫小牧でプレカット工場を
稼働させることになった機をとらえ、
北海道の作り手・プロ向けのセミナーを開催するニュース。
以下、プレスリリースより要旨抜粋。
〜初の北海道開催 SE構法パートナー募集セミナー
科学的根拠による新たな木造住宅の可能性
「高付加価値商品によるマーケットの創出」
工務店を対象にした「SE構法パートナー募集セミナー」を、
北海道で初めて開催。消費税増税、新設住宅着工戸数の低下予測など
市場環境のきびしさを新たなニーズの掘り起こしで対応。
SE構法の(株)エヌ・シー・エヌ(東京都港区・代表取締役社長 田鎖郁男)は、
創立以来20年間で20,000棟を超える実績。
耐震性が高く、デザイン性にも優れた高付加価値な住宅を供給。
「SE構法」の最大の特長、全棟構造計算の実施による耐震性に加え、
デザイン性の高い木造住宅は、工務店継続経営における
新たなマーケットの創出、差別化を生み出す。
成長を続ける建築ネットワーク事業と、豊富なデザイン事例説明。
工務店各社の持つ高断熱高気密技術力をさらに活かし、
独自の自由設計を活かす家づくりを真剣に考えるプロ向けセミナー。
ポイントは、①安全性の確保 ②耐久性の確保 ③利用価値の確保
④品質に関する第三者証明⑤デザイン品質の確保〜という内容。

■開催概要
日時 :2018年3月19日(月) 13:30~15:30
会場 :札幌グランドホテル (北海道札幌市中央区北1条西4丁目)
主催 :株式会社エヌ・シー・エヌ
参加費:無料  定員:40名(申込み先着順)
申込みフォーム http://www.ncn-se.co.jp/seminar/hokkaido/
問い合わせ:株式会社エヌ・シー・エヌ TEL:03-6872-5630
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【懐に最強巻物2本 巣が工事の出張旅がらす】

2018年03月05日 04時38分07秒 | Weblog
今週はいよいよリフォーム工事に着手いたします。
その準備として、わたし自身は身の回りの整理整頓に邁進。
ようやくメドが見えてきたところと言えるのですが、
思わぬ事態も次々と出来してきます。
これまで自宅用としてはJ-comで有線放送とWEB接続などを契約も、
ちょうど3月10日から工事着手で2月いっぱいで契約終了させた。
そうするとその間の仕事環境をどうするか、
わたしの場合、いろいろな場所で時間制限もなく着手するので
自宅WEB環境での仕事もたいへん多いのであります。
やむなくiPhoneでのテザリング接続環境で仕事していた。
案の定3月もまだ4日で、さっそく契約のデータ容量サイズ2GBをオーバー。
<この容量契約は月単位で一定量。以前もWifiのない環境で多用すると
月末近くに「容量オーバー」の警告は来ていた。>
そこで忙しい引っ越し準備、整理整頓作業の傍ら、
移動の車中でカミさんがiPhoneから「容量アップ」の申込みをauにした。
・・・ハズだったのですが、どうも不審そうな表情。
パスワード入力でなかなかうまくいかなかったようです。
auの場合、パスワードを3回間違えるとロックされてしまうのだそうです。
「また翌日お試しください」というアラート。おいおい仕事できないじゃんか。
やむなくauショップに行って相談させてもらうことにしました。
でも確認したら入力したパスワードは正しかったのです。
通信環境(一般4G)によっては、通信速度の関係でエラーが出る、
という説明をされたのですが、はたしてどうか?
テザリング接続って、激しくデータ容量を食ってしまうのだそうです。
2GB程度だと、これくらいの短期間で終わってしまうのだとか。
まぁこういうのは、体験しないと知り得ない情報ということができる。
で、結局1GB分の増量をした。
3月は工事もあるのでそれを機会に長期出張が引き続くことになります。
基本はWifi環境のある場所で仕事できると思うのですが、
それ以外の条件下では、テザリング接続で悩むことになりそうです。
ちなみにauでは1GBあたり1,080円の負担ですが、さていくらかかるか?

っていうような状況の中、
本日は仙台での要件があり、1泊2日の日程での出張。
後ろ髪引かれながらの道中です。
7日水曜日には札幌ですが、そこから引っ越しまで3日。
早くも、ことし前半の大団円のような気分であります。
環境の整理整頓をしていくと、最後は身に付けるものにまで影響が出る。
写真の巻物はお坊さんに頼んで巻物にしてもらった両親の「位牌」。
ふだんは広げて壁に掛けて供養しているけれど、
こういう状況では巻き込んで肌身離さず持って歩くことにした。
昔の修行者がフトコロから「免許皆伝」の巻物をやおら取り出すのが、
時代劇の定番シーンですが、なにやら似た面白い境遇になってきた(笑)。
でもかえってなにやら心強い。最強の水戸黄門印籠持ちの気分(笑)。
人間とモノの関係、いろいろ見えてくる部分があって楽しい。
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【元朝日新聞記者による報道への告発】

2018年03月04日 08時34分28秒 | Weblog
本日は社会事象ネタです、よろしく。
最近の社会状況で朝日新聞の存在はかなり目立っている。
つい数年前に、従軍慰安婦報道について紙面で記事を取り消し
社長が引責辞任したけれど、その後もまったく姿勢は変わっていない。
最近も現職総理・安倍首相から国会答弁で「朝日の真っ赤な嘘」とまで
社会的に公然と批判されてきている。
先日もGoogle検索で「嘘の新聞」と入力したら
「もしかして朝日新聞」と結果が出たという事実が話題になった。
どうもその存在にすら関わる相当異常な事態が進行している。
そういうなかで、注目していた本が出版されたので読了した。
筆者の長谷川煕さんという人物は、元朝日新聞記者。
1961年入社で、1993年に定年退社して以降も、系列のAERAで
2014年3月まで現役記者として活躍してきたという。
同年8月の慰安婦報道への釈明の杜撰さをみて古巣と決別し、
「崩壊 朝日新聞」という本を出版した経歴。

新聞記者というのはさすがにこのような「取材」を重ねるのだと
読了してみて強い印象を持った。
加計学園問題についての独自の取材構成はまことに至当。
かれ自身が日本の「獣医学界」の既得権益機構への取材切り込みを
長年継続してきてきたことが、下敷きとして十分に伝わってくる。
朝日新聞が作り上げた安倍政権叩きのための疑惑構図とはまったく違う、
獣医学会の構造腐敗の実態があからさまに描かれている。
相次いだBSE問題や鳥インフルエンザ、口蹄疫問題などで
日本は研究・対応でいま危機的に欧米に後れを取っているとされる。
破綻に瀕しているいわば構造的なその実態を糊塗し、
岩盤的規制で獣医学界を守ってきた既得権益擁護の側に
朝日新聞がいわばお先棒担ぎをしたのがことの本質であると。
この既得権益の立場そのままに行動したのが前川某であり、かれは
「政権によって(既得権益が)ねじ曲げられた」と発言したけれど、
朝日はただただ政権を攻撃したい一心で既得権益側に加担してしまった。
そのことに対し、激しい問題意識をもって長谷川氏は告発している。
朝日やその記事をネタに政権攻撃をする野党が問題とした
獣医学部新設のための地元の「ロビー活動」をゆうに数百倍する
獣医学界「権力機構」の総力を挙げた政官工作の全貌が示されていた。
なぜこれほどまでに既得権益機構「獣医学界」は
一地方での大学獣医学部新設に強硬に反対してきたのか、
これまでの加計学園報道でほとんど触れられなかった本質がみえる。
まさに丹念な取材で事実を掘り起こすジャーナリズムをみる思い。

現代では権力というのは、あらゆる「業界」で分権的に存在する。
いわばマフィア化したそうした実態に対して、
元朝日新聞記者らしい「反権力」的な切り込みを見せてくれて、
まことに貴重な視点を教えてくれた。
後輩の現役記者たちも、その姿に学んでいただきたいと思う。
まさかこの人まで、朝日は訴えたりするのだろうか?
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【怒濤の3月 建築工事と断続的長期出張】

2018年03月03日 06時43分12秒 | Weblog
あっという間に2月が終了して3月であります。
いよいよ事務所兼用住宅建築改装工事に向けて、
最終的な工事内容が確定。着工があと数日に迫ってきました。
昨日も工事段取りの詰めの打合せがあってようやく大筋が確定してきた。
で、工事規模が確定したことで、スケジュール再調整はありますが、
引っ越し期間もだいたい確定であります。
引っ越しは自宅が2回あり、さらに現事務所からの大型引っ越しも別にある。
まずは引っ越し業者さんとの打合せが先行し、
こっちも段取りは整ってきた。
そういうなかで、自分自身の身の回りの整理整頓も同時進行させている。
どうも人生行路の中でもいちばんテンパっている状況のようです(笑)。

そういうことで、一時移転先を確保してはいるのですが、
ちょうど札幌以外でも東北、仙台・青森周辺での動きのチェック、
さらに首都圏での各種案件の進捗、さらにReplan関西版発刊以降の
関西圏での活動など、本州地域での仕事も山積なので
この時期に出張日程を集中させることにしています。
身の回りの最小単位の不可欠必需品などはクルマに積み込むのが
こういう状況では合理的なのでそうするのですが、
ちょうど良いので、そのクルマごと本州出張で行脚していく作戦。
一時転居というきっかけを積極的に活用しようという逆転発想です。
そういうことで、来週末にはフェリーで本州地区に渡って、
基本はそっちで動き回ろうと考えていますが、
しかし、その間にも札幌での要件もそれぞれある。
各地の空港駐車場にクルマを残置して、身一つで札幌に「出張」する。
なんともおかしな仕事スケジュールになります(笑)。
スケジュール作成はやってみるとまことに複式方程式。
移動手段、仕事スケジュール、宿泊先の予約などなど、
段取り仕事を同時並行的に進めなければなりません。
きのうまでの2−3日でおおむねの予定を確定させることができました。

しかし、仕事のことなので、どのように突発事態が発生するか、
まったく予断を許しません。
まことに疾風怒濤の3月になりそうであります。
あ、ブログは万難を排して書き続ける考えですので、
継続的にチェックしていただきたいと思います。どうぞよろしく。
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【北海道大雪原 ホワイトアウトと寒中施工】

2018年03月02日 09時24分45秒 | Weblog



一昨日の住宅見学その2です。
北海道南幌町での建築家+地域工務店によるコラボ企画。
今、寒中施工まっ盛りの状況視察であります。
ちょうどこの日から以降、本日も引き続き荒天状況の北海道。
きのうは荒天の中、札幌市内でもほぼ視界不良が出来した。
ということで、アース21の会議は10時半ころに終了させて解散しましたが、
その後、道内各地、本州方面へと移動したみなさんは大変だったようです。
十勝方面へは汽車も止まって、道路も各地で寸断されていた。
まだ本日も爆弾低気圧の影響がまだ残りそうです。

さて寒中施工、視察日はこのようなのどかな大雪原風景でしたが、
荒天になると、たぶん、家影は瞬時に消えてしまう。
北海道内の取材、この時期はものすごい状況になります。
こういう大雪原でホワイトアウトしてしまうと、絶望的状況になる。
わたし、人生で死を覚悟したことは数回しかありませんが、
そのうちでも、こういったホワイトアウト状態の記憶が一番生々しい。
こういう白一色の世界でなお、横殴りにブリザードが吹き付ける中を
道のヨコの標識棒だけを頼りに徐行運転で数十キロ走行したことがある。
わたしのクルマが「通行止め」直前の走行車のようで、
後ろからは一台も追走車がこない。
また、対向車も数十キロの間で2−3台しかすれ違わなかった。
中標津から弟子屈に抜ける道東の国道。
途中で暴風雪除けのトンネルに入ったときには
「ここで雪の止むのを待とうか」とも思ったけれど、
そのときはまだ、道路は積雪がそう多くはなく、いま走らなければ
早晩、道路がブリザードでまったく通行不能になるという判断で
そのトンネルをまた出てホワイトアウトのなかに飛び込んでいった。
飛び込むと言っても、時速は10km前後まで落としての雪中行軍であります。
で、なんとか、弟子屈の街の灯りが見えたときには
同行者と、命の冥加を祝った。

まぁ、北国にいると年に1回くらいはこういう類の経験がある。
自然というコトバに都会人とはまた違う感受性を持っている。
こういったキビシイ環境の中でも、
雪と戦いながら家づくりに励んでいる現場のみなさんには、
本当にご苦労様と手を合わせる次第であります。
わが家周辺でもきのうは2回から3回雪かき作業が続いていました。
北海道特有の「軽い」さらっとした雪ではなく、チョー重たい湿雪。
重すぎて普段使いの除雪具では間に合わない。
さてもうすこし、天気回復して欲しいけれど、どうなのでしょうか?
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