2016年11月3日10時過ぎ到着。
川仲間と久しぶりの遠出をした。というか、誘ってもらった。
主な目的は、スナヤツメの生息の確認である。一応、ガサのためのタモ網と胴長・記録用具は二人とも、加えて友は水中撮影道具、もちろん私は釣り道具を用意した。特に今回「改良スペシャル何が何匹釣れるか分かりまへんでタナゴ仕掛け」を試してみようと思っていた。
車で2時間弱。目的地点の近くまではたどり着いているのだが、生息環境としてピンとくる流域が見つからない。
とりあえず、小さな水路でガサをしることにした。良さそうな水路だが、タモ網にはドンコばかり・・・。少しばかりのカワヨシノボリとカワムツ・ムギツク・アブラボテがたまに入るだけ。実際胴長を吐いて入ってみると、とてもスナヤツメの生息地としては不適当のようだ。
「イシガメじゃあ!」と友が叫ぶ。
叫ぶのも無理はない。私たちのフィールドでは、まず見かけることのできないカメなのである。絶滅危惧種でもある。
このあと2つの地点に向かうが、ニホンイシガメ(標準和名)の姿をあちこちで見かけたり、採ったりした。
イシガメは、カメ類の中で唯一日本在来の固有種だといわれている。スッポンは近隣の国にも生息するし、クサガメも実は国外からの移入種らしい。ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)については言うまでもない。言うまでもないが、言いたいことがある。タナゴ釣りのフィールドにうじゃうじゃいるのだ、こいつは。クサガメやニホンイシガメの生息域をどんどん狭めるくらい強い繁殖力を持っているようで、まさに「カメ界のブラックバス」や。いるだけならまだ我慢しよう。しょっちゅうタナゴ針に食いついてくるのだ。ほんま、素手で針をはずすのは大怪我を覚悟せんといけん。結局、道具を使って針を壊すか、ハリスごと切るしかないのである。特定外来種指定への方向も検討されてはいるが、縁日屋台やペットショップの「かわいいミドリガメ」は、そりゃ買いたくなって当然である。飼っていてしだいに大きくなってやっかいになった後が問題なのかもしれない。
さて、話を戻すとガサ中に岸辺から声をかけてくれる人がいた。
「何が見つかりましたか?」
「この水路は、十数年前私たちの企画で『ホタルの里』にしようと改良したんですよ。」
きっと怒られると思った。無断で人の庭の芝生を踏んでいるようなもんだ。
一応、私たちは公的な形で野生生物保護に関わってきているので、その事を告げると、
「ぜひ、いろいろ調べてください。改良後、調べていないんです。これからもよろしくお願いします。」
と、実に好意的に迎えられたのである。事前連絡もなく、本来の目的と違う場所で勝手にやっていた言わば悪徳人物なのである。ウソをついているかもしれないのである。おかげで、お互い名のりあい「水路の環境についての感想やイシガメを手にした感動」など、心があったまる交流ができた。
さて、次へ向かうか。日暮れまで時間が残り少なくなっていく。
川仲間と久しぶりの遠出をした。というか、誘ってもらった。
主な目的は、スナヤツメの生息の確認である。一応、ガサのためのタモ網と胴長・記録用具は二人とも、加えて友は水中撮影道具、もちろん私は釣り道具を用意した。特に今回「改良スペシャル何が何匹釣れるか分かりまへんでタナゴ仕掛け」を試してみようと思っていた。
車で2時間弱。目的地点の近くまではたどり着いているのだが、生息環境としてピンとくる流域が見つからない。
とりあえず、小さな水路でガサをしることにした。良さそうな水路だが、タモ網にはドンコばかり・・・。少しばかりのカワヨシノボリとカワムツ・ムギツク・アブラボテがたまに入るだけ。実際胴長を吐いて入ってみると、とてもスナヤツメの生息地としては不適当のようだ。
「イシガメじゃあ!」と友が叫ぶ。
叫ぶのも無理はない。私たちのフィールドでは、まず見かけることのできないカメなのである。絶滅危惧種でもある。
このあと2つの地点に向かうが、ニホンイシガメ(標準和名)の姿をあちこちで見かけたり、採ったりした。
イシガメは、カメ類の中で唯一日本在来の固有種だといわれている。スッポンは近隣の国にも生息するし、クサガメも実は国外からの移入種らしい。ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)については言うまでもない。言うまでもないが、言いたいことがある。タナゴ釣りのフィールドにうじゃうじゃいるのだ、こいつは。クサガメやニホンイシガメの生息域をどんどん狭めるくらい強い繁殖力を持っているようで、まさに「カメ界のブラックバス」や。いるだけならまだ我慢しよう。しょっちゅうタナゴ針に食いついてくるのだ。ほんま、素手で針をはずすのは大怪我を覚悟せんといけん。結局、道具を使って針を壊すか、ハリスごと切るしかないのである。特定外来種指定への方向も検討されてはいるが、縁日屋台やペットショップの「かわいいミドリガメ」は、そりゃ買いたくなって当然である。飼っていてしだいに大きくなってやっかいになった後が問題なのかもしれない。
さて、話を戻すとガサ中に岸辺から声をかけてくれる人がいた。
「何が見つかりましたか?」
「この水路は、十数年前私たちの企画で『ホタルの里』にしようと改良したんですよ。」
きっと怒られると思った。無断で人の庭の芝生を踏んでいるようなもんだ。
一応、私たちは公的な形で野生生物保護に関わってきているので、その事を告げると、
「ぜひ、いろいろ調べてください。改良後、調べていないんです。これからもよろしくお願いします。」
と、実に好意的に迎えられたのである。事前連絡もなく、本来の目的と違う場所で勝手にやっていた言わば悪徳人物なのである。ウソをついているかもしれないのである。おかげで、お互い名のりあい「水路の環境についての感想やイシガメを手にした感動」など、心があったまる交流ができた。
さて、次へ向かうか。日暮れまで時間が残り少なくなっていく。