2017年11月11日(土)
激安観光バスツアーに夫婦で申し込んだ。
思えば、35年目。
ついぞ共に観光バスなんぞ乗ったこともない。
アッ! 要らんこと思い出した。
結婚記念日過ぎとる!
ここは「S1(そんなんわん) シランプリ」に参戦じゃっ!
と、アッチへコッチへゾロゾロと。
「次の出発時刻は11時11分で~す。守ってくださいね」
「みなさ~ん、おトイレだけは済ませておいてくださいね」
参加してるご年配の方々、みんな聞き分けがいい。
ちゃんと予定通り、進行してる。
私は受動的な観光が得意ではない。
ブロイラー生産工場にいるような気分になってしまう。
本を1冊読み終え、夕暮れが近づく頃、メインイベントの紅葉狩りに到着。
待ってました!
YS川の渓流がパンフに掲載されてたのだ。
ポケットにタナゴ竿(ダイワひなた180)とネリネリした食パンを忍ばせてるのだ。
この川での釣りは初めてなのだ。
釣れるのは何でもいい。
意外と渓谷は深く、川原まで降りれんかも・・・・・・
宣伝パンフには川原で微笑む美女が載ってたじゃんか・・・・・・誇大広告じゃ・・・・・・
「あったど~! 橋渡ったワキに細道があるど~!」
「急がんかいっ! 振り向かんでええ」
ここで許されてる時間は40分。
澄んだ水タマリに小魚発見!
とにかく竿を出す。
見えれば釣れる。
日本の魚たちは素直だ。
「ホレッ! 釣ったど~! おっ、タカハヤくんじゃないか」
どんなもんだいっ!
立て続けに2尾釣ったところで、かみさんに言った一言がマチガイだった。
「やってみる?」
丸めた食パンをつけてやり、竿を渡す。
入れたとたん、ヌ~ッと、それまで見たことのないおっきなヌシが現れたではないか!
かみさんが2度釣り損なっても、
「あなたに釣られるまで私は待ち続けます」ってな感じに居続けるではないか!
そして、釣られてしまうのである。かみさんに。
「父さ~ん! おっきいよ!」 見りゃわかるわいっ!
撮影をして優しく放流。
再び、私が竿を持つ。
不思議なことにあれほど群がってたちっこいタカハヤも全く姿を消してしまった。
アッという間に集合時間。
急いでバスへ。
「釣れたんですよ~。結構大きいのが・・・・・・」
かみさん嬉しそうにツアー中仲良くなったオバチャンに話しかけとる。
「え~っ! こんな短時間に!」
「渓流釣りしてましたね。何が釣れたんですか?」 少し離れた席のオッチャンまで参加してくる。
かみさんカメラの画像見せながら
「タカハヤっていうらしいですよお」と、誇らしそうに満面の笑みで。
フンッ、フ~ンだ。
どうせワシのはちっこいわいっ!
静かに本を読み返しとるわいっ!
ま、私もいい大人である。
「11月11日、おめでとう!」 と祝おうじゃないか。
瑞々しい水の中で生きるおっきなタカハヤくんへ。
ついでにソイツを釣ったかみさんへ。
受動的な観光もおだやかでそれなりに楽しい。
でも、主体的な体験は例えたわいのないものでも深く心に残る。
植栽されたイロハカエデの景勝地であるこの渓谷もロクに見ないままだったケド。
激安観光バスツアーに夫婦で申し込んだ。
思えば、35年目。
ついぞ共に観光バスなんぞ乗ったこともない。
アッ! 要らんこと思い出した。
結婚記念日過ぎとる!
ここは「S1(そんなんわん) シランプリ」に参戦じゃっ!
と、アッチへコッチへゾロゾロと。
「次の出発時刻は11時11分で~す。守ってくださいね」
「みなさ~ん、おトイレだけは済ませておいてくださいね」
参加してるご年配の方々、みんな聞き分けがいい。
ちゃんと予定通り、進行してる。
私は受動的な観光が得意ではない。
ブロイラー生産工場にいるような気分になってしまう。
本を1冊読み終え、夕暮れが近づく頃、メインイベントの紅葉狩りに到着。
待ってました!
YS川の渓流がパンフに掲載されてたのだ。
ポケットにタナゴ竿(ダイワひなた180)とネリネリした食パンを忍ばせてるのだ。
この川での釣りは初めてなのだ。
釣れるのは何でもいい。
意外と渓谷は深く、川原まで降りれんかも・・・・・・
宣伝パンフには川原で微笑む美女が載ってたじゃんか・・・・・・誇大広告じゃ・・・・・・
「あったど~! 橋渡ったワキに細道があるど~!」
「急がんかいっ! 振り向かんでええ」
ここで許されてる時間は40分。
澄んだ水タマリに小魚発見!
とにかく竿を出す。
見えれば釣れる。
日本の魚たちは素直だ。
「ホレッ! 釣ったど~! おっ、タカハヤくんじゃないか」
どんなもんだいっ!
立て続けに2尾釣ったところで、かみさんに言った一言がマチガイだった。
「やってみる?」
丸めた食パンをつけてやり、竿を渡す。
入れたとたん、ヌ~ッと、それまで見たことのないおっきなヌシが現れたではないか!
かみさんが2度釣り損なっても、
「あなたに釣られるまで私は待ち続けます」ってな感じに居続けるではないか!
そして、釣られてしまうのである。かみさんに。
「父さ~ん! おっきいよ!」 見りゃわかるわいっ!
撮影をして優しく放流。
再び、私が竿を持つ。
不思議なことにあれほど群がってたちっこいタカハヤも全く姿を消してしまった。
アッという間に集合時間。
急いでバスへ。
「釣れたんですよ~。結構大きいのが・・・・・・」
かみさん嬉しそうにツアー中仲良くなったオバチャンに話しかけとる。
「え~っ! こんな短時間に!」
「渓流釣りしてましたね。何が釣れたんですか?」 少し離れた席のオッチャンまで参加してくる。
かみさんカメラの画像見せながら
「タカハヤっていうらしいですよお」と、誇らしそうに満面の笑みで。
フンッ、フ~ンだ。
どうせワシのはちっこいわいっ!
静かに本を読み返しとるわいっ!
ま、私もいい大人である。
「11月11日、おめでとう!」 と祝おうじゃないか。
瑞々しい水の中で生きるおっきなタカハヤくんへ。
ついでにソイツを釣ったかみさんへ。
受動的な観光もおだやかでそれなりに楽しい。
でも、主体的な体験は例えたわいのないものでも深く心に残る。
植栽されたイロハカエデの景勝地であるこの渓谷もロクに見ないままだったケド。