私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

『とちぎの魚図鑑』など : ご当地お魚図鑑めぐり⑯

2019-05-30 08:38:21 | 各地ローカル図鑑
2019年5月30日(木)

「ご当地お魚図鑑めぐり」 第16回は栃木県。


『とちぎの魚図鑑』(なかがわ水遊園執筆・監修 下野新聞社 2010年)


水族館の人たちがコツコツ10年間郷土に生息する淡水魚を調べまとめたもの。
写真も標本写真と生態写真を併用してて実にキレイ、文章も平易でとてもわかりやすい。
郷土の誇りとなる貴重な魚なんかには多くのページを割いてる。

天然記念物ミヤコタナゴなどの扱い方に深い郷土愛を感じるなあ。

『栃木県史上最高の一冊!』とうたってるだけのことはある。
これで1500円、超お買い得です。

ただし、希少種の生息地を把握して乱獲したりなど
あくまで個人の利益やお遊びにだけ利用しようとする人には向いてないからね。
念のため。


『なかがわ水遊園 いきいき水族館ガイド』(なかがわ水遊園監修 下野新聞社 2008年) 


ついでに、この水族館のガイドブック的な本も紹介しとく。

ラジオ番組として収録した内容を豊富な写真とともに構成し直してる。
どの章も面白くわかりやすくまとめてる。
中でも第1話の「色鮮やかなタナゴの仲間」「希少生物保全の取り組み」は実にいい。

水族館は、経営維持のためにいろんなショーをしたり
国内外のいわゆる巨大魚や珍しい魚、深海魚なんかの展示をしたりする。

ここも南米に生息する巨大魚ピラルクーなんかが客寄せパンダみたいだ。
ケド、そうして集まってくれた人たちに地元の魚たちの大切さも伝えたり体験してもらったりしてる。
多くの水族館で試みてることを丁寧にやってるな。

これまで、いろんな水族館で目にしてきたのは
「郷土の魚たち展示コーナー」を素通りして、いわゆる水族館の目玉へと殺到する人たちの姿。
ま、金払って遊びに来てるんだから当たり前なんだケド。

ただ、あまりに自分たちの暮らしてる郷土や日本の自然のことを知らないままだと
いつかこの国ほろびるんじゃないか? なんて思う時もある。

意外と日本の自然や季節の移ろいや生き物の素晴らしさを知ってるのは
外国人観光客だったりするんじゃないか? なんて思う時もある。