私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ホシノハゼ(釣査236種目): 分布をさらに拡大中!

2019-07-26 17:01:11 | 海水魚
2019年7月26日(金)

ホシノハゼという標準和名の魚である。


昨日、コイツの名前をブログ開設1000日記念クイズにしたら
4名の方々から心温まるコメントと解答をいただいた。
また、兄と弟からメールで解答をもらった。

皆さま、おつきあいくださり有難うございます。

そのうち、Acheiroさんと兄弟は「ホシノハゼ」と的確な解答なのだが
ホントに割ばし要るのかな?


ま、私の求めていた特別な正式解答は
ブログ開設1000日目の特別なホシノハゼということで『ホシノセンニチ』


ダジャレで申し訳ないが、笑って許して!
 

なお、現役時代は巨人キラーとして
引退後は闘将名監督として活躍した
星野仙一さんとは何ら関係はないことは言うまでもない。


冗談はさておき
7月23日(火)に、燧灘東部の漁港までちょっぴり遠出。


広島県の海は、西から安芸灘・燧灘・備後灘の3つの灘にわけられてる。
いつも行く備後灘では、もうなかなか目新しい魚に出会えないのである。
しかも180cmタナゴのべ竿では、もう釣れるメンツも限られてきた。
和歌山以来、遠くへ行きたい病にかかってしもうとるね。

『何が釣れるか分かりまへんでスペシャル』を改良し
ワカサギ針からハエ針3号とサヨリ針3号に付け替え
ナス型オモリを重くして、ほんのチョイ投げで釣れた236種目。

1匹目はこんなの。


たぶんオスの婚姻色、青の斑点が実に鮮やか。


残念なことにハリが小さすぎて飲み込んで弱ってる。

小さい頃から安芸灘で家族でちょくちょく釣りしてきたケド・・・
こんなの見たことも聞いたこともない。


いろんな体の部分も記録しておいて、帰って調べよやないの。ウキウキ!


と、2匹目が釣れ、たぶんメス。


オスに比べ地味だ。


そして、3匹目。(最初の腹のへこんだヤツ)
口にちょこっとだけかかってて実に元気がいい。


たくさんたくさん写真を撮った。




目の位置・色、ヒレの形・大きさなんかは、兄貴が島根で釣ったクツワハゼに似てるぞっ。



クツワハゼ属であっさりビンゴッ!
ホシノハゼという南日本太平洋岸で普通にみられるハゼとのこと。

ところがである。
さらに調べてみるとネット上でこんなPDFを見つけた。

広島湾と安芸灘の境界に位置する鹿島における浅海魚類相
(河合佑樹・坂井陽一・橋本博 広島大学研究報告 2013)


どうやら私の経験則は的を得ていたみたいなのだ。

1997年までの瀬戸内海の魚類リストには記録されていないハゼであること。
かつては、たまたま瀬戸内海に侵入しても冬の低水温によって死滅していたハゼであること。
その後、安芸灘でホシノハゼやホシササノハベラが出現し、1年中生息するようになり
2010年の報告では、明らかに分布域が広がり、増え始めてるということらしいのだ。

かつてはいなかったホシノハゼ。
さらに分布域を広げ、燧灘東部にまで生息するようになってる。
まだ、備後灘では見たことのないハゼなのだケド、もうすでに生息し始めてるのかもしれん。

ヒナハゼなんかも入り込んでるもんな。

それもこれも『何釣れ2号機』の改良で知ることができたのかもしれんな。
しばらくはこの置き竿、必須になるなあ。

なお、兄貴からのメールによれば
「今日の新たな2匹のホシノハゼはブログ1001日目だから『ホシノセンイチ』ちゃうんかっ!」とのこと。

ま、この兄にして弟あり!
皆さんはつきあわんでもええけんね。




この魚は何でしょう?:ブログ開設1000日目記念クイズ

2019-07-25 07:51:22 | 海水魚
2019年7月25日(木)

今朝、編集トップをひらいてみたら
「ブログ開設から1000日」という文字が飛び込んできた。

ちょうど昨日、広島カープの菊池選手が1000試合出場をはたし
花束をもらってたこともある。

私も一応記念日としてお魚クイズ。

この魚の名は何でしょう?


ずいぶんやせ細ってて申し訳ないケド
特徴はしっかり撮影できてると思うからね。

一昨日、広島県内で釣った魚で


今まで一度もお目にかかったことのない魚だったので
いろいろ調べてみたら、オモロイことがわかりつつあるところ。


ま、それを書く前に読んでくださってる方々に記念クイズにしといて
正解者には豪華記念品として

① 『これで好きなもん好きなだけ食べてええでっ!』と私のフトコロから・・・
② 『私魚人CEOからの栄誉』を贈らせていただこうと思ってる。

ふるってコメントにてご参加を!



ま、①は『割ばし』で、②は『お褒めの言葉』にすぎんケド・・・・・・要る?

キチヌもクロダイも・・・

2019-07-24 10:23:53 | 汽水釣り
2019年7月24日(水)

昨日の釣りの話は後回し。

今日は、7月20日(土)なじみの波止での釣査の話。
懲りずにショウキハゼに会えるかもしれんと思って何度も来てる波止。

水は最近の雨で濁りに濁る。


こんなときは撮影にならんので2つのバケツに水を汲む。


黒には釣った魚用に、白はしばらく放置して濁りの沈殿を待ち撮影用に。

小さなマハゼをポツポツとかみさんが釣る。


撮影しても濁りは残っててパッとしない。

キチヌもかみさん。




さらに、かみさん、ワーワーキャーキヤー大騒ぎして手のひらに余るキチヌ2匹追加。


そりゃプチプチと簡単に切れる劣化したハリス0.3号のハエバリじゃもん。
いくら超軟調タナゴ竿とはいえ、よ~あげるわ。

さらにさらに、ちっこいクロダイ追加。


ちなみにキチヌとクロダイ幼魚はどちらもヒレが黄色くなることがある。
見分け方はウロコの枚数。
知りたいなっ!と思ったら
クロダイとキチヌ 風立ちぬ中で・・・ 釣査34・35種目をクリックしてね。


私は、ずっとずっとショウキハゼだけねらって・・・マハゼばかり。

かつて沢山いたシモフリシマハゼ・ツマグロスジハゼ・アカオビシマハゼさえ相手にしてくれない。
昨夏の豪雨以降、確実に減ってるなあ。

最後にほんの少しポイント変えてイシガレイ幼魚。


『優しくすればお返しがある』
『冷たくすれば仕返しがくる』


最近読んだ本の中にあった心に届く名言だ。

この言葉に反省し
そうかっ! かみさんにもショウキハゼにも優しく対応すべきなんだ!
と、笑顔を絶やさず、ホイホイ作業をして、ほめにほめて・・・
かみさんますます絶好調! 

何のことはない。
『優しくすればつけあがる』
『ショウキハゼには冷たくされる』
 じゃないかあっ!

超撥水ポロシャツ&Gパンで

2019-07-23 19:03:44 | 日常
2019年7月23日(火)

最近、天候が不安定。
釣り用にワークマンで超撥水ポロシャツを買ってたのだが
兄貴から「超撥水Gパンみたいなのもあったよ」とのこと。

昨日行ってみたら確かに売ってるぞっ!
即購入!
3cmほどすそあげしてもらって・・・

こうなると、雨だろうと何だろうと試してみたくてたまらない。

出かけたんです。
釣りの途中でちゃんと2回ほど雨降ったんです。

雨がポロポロと転がって落ちてく。
水玉溜めといて、パンパンはじくのもおもしろい。
麦わら帽かぶってれば、カッパ着てるのとほぼ変わらない。
ストレッチだから着心地も楽ちん。

何より水に弱いデジカメなんかの電子機器を
Gパンの両サイドポケットにつっ込んどくと何も心配いらないのがいい!

えっ?
釣りの成果はだって?・・・そりゃあもちろんっ!




ショウキハゼ(釣査235種目): 我が闘いに勝機なし!

2019-07-22 10:52:28 | 周縁魚

2019年7月22日(月)

ショウキハゼ


シロチチブと同様、環境省カテゴリで準絶滅危惧にあたるチチブ属の魚。
有明海や東海地方なんかの汽水域が生息地として知られてるケド
どっこい! 瀬戸内海でもチラホラ見られるのである。


広島県でもほんの数カ所だけど生息が確認されていて
そのうち、私の知ってるポイントも2つある。


無精ひげを顔面にちらかしまくったようなハゼ。
端午の節句の厄除けにする鍾馗のひげ面にちなんで命名されたみたい。


いずれにしても希少なハゼなのである。


さて、先週の釣りの続き。(7月14日)

小雨の中、マアナゴを釣った後、小さなマハゼしか釣れない。
帰ろうか、と思ってたら
「父さ~ん! チチブが釣れたよおっ! 黒いチチブッ!」とかみさん。
「何よんな! 汽水域じゃないけえな、チチブなんかおらんわ! はよ持ってき」

と、ハリからはずれてポトンッしよる。
「何しょんな! 魚がかわいそうやろが!」
かみさん急いで拾うて持ってきよる。


「わっ! ショウキハゼやないかいっ! すぐバケツじゃがっ!」


体長8cmほどだから、ほぼほぼ成魚。

ここは、河口から少なくとも10kmは離れてる漁港。
淡水の影響はほとんど受けてない海水域。
にわかに信じられないことを、またかみさんがやりよった!


実は、一度でいいからコイツを釣りたくて少なくとも10年はたつ。
コチトラ何回も何回もいろんな工夫してポイントへ釣りに出かけてきてるんだぞっ!


ガサで採ることはできても生息環境を壊してしまう。
カキ殻で胴長も傷つき、穴を開け、壊してしまう。
暑い中汗まみれのガサはついでに体調も壊してしまう。



だから、コイツの生息を何とかタナゴ竿で確認できないものかと何度も何度も・・・


それを予想だにせん水域で!いとも簡単に釣りやがって!



しかも「チチブ釣った!」なんて、よく知りもせんヤツがっ!



あげくに地面に落としやがって!



ホンマ、口惜しゅうて口惜しゅうて・・・積年の恨みつらみの235種目。

たくさん画像を載せたのは貴重な記録だと思うから。
ほとんどの釣り人が「けったいなハゼやっ!」ちゅうてポイするから。
知っててもらえれば少しは扱いも変わるかもしれんから。

なので、決してかみさんの釣果を称えたものではないっ!


この日、かみさんはさらにキチヌを釣り


サラサカジカを追加し


撮影ばっかりさせたあげくの果てに


「ショウキハゼもシロチチブも私だけが釣った~!」と
「私が釣ったおかげでどっちにも会えたんじゃけ、感謝しんさい!」と笑みを浮かべ
私の心に大きなささくれを毎日毎日きざみ続けておられるのである。

よくかみさんとの釣り、楽しそうでいいですね、と言われる。
が、かみさんは口惜しがる私見たさに釣りしてるだけの邪心の塊ぢゃっ!

くそ~っ! 毎日ホンマ口惜しい!
『我が闘いにショウキ(勝機)なし!』 迷言が生まれた日の話。