リコが40年近く教えを受けた紀野一義先生から頂いた『名僧列伝・全4巻』・講談社学術文庫をお勧めします。
名僧列伝(一)・・・明恵・道元・夢窓・一休・沢庵
(二)・・・良寛・盤珪・鈴木正三・白隠
(三)・・・西行・源信・親鸞・日蓮
(四)・・・一遍・蓮如・元政・辯榮聖者
それぞれの時代の名僧の生き様を明らかにした、読み応えのある本です。
本の表紙の裏に押された花押をご紹介します。
上段、左の(一)に押された「紀野一義」の花押。右、(二)は「常懐悲感」
下段、左(三)は「心遂醒悟」。右(四)は「第一義」と思われます。
「常懐悲感 心遂醒悟」(じょうえひかんしんすいしょうご)とは法華経如来寿量品(ほけきょうにょらいじゅりょうぼん)に出て来る言葉で
「悲しみや愚痴をこぼしたりしないで、常に心に悲しみを抱いていれば、心は醒めて遂には悟りにいたる。」