ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

バタフライハンター

2019-02-13 20:03:34 | 読書
クリス・バラード『バタフライハンター』


 読み終わると、不思議に旅から帰ってきたような気分になった。


 この本は旅行記ではないが、アメリカ各地を、さまざまな人たちに会いに行く記録。

 タイトルのバタフライハンターのような、聞き慣れない職業の人たちに。

 仕事とは何か、天職とはどういうものかと疑問をぶつけながら。

 表紙を見て、ファンタジー的な要素を含む仕事なのだろうと想像したけれど、そうではなくて、厳しい現実を体験した話が並ぶ。


 仕事の選択には、さまざまな事柄を考慮しなくてはならないが、根底にあるのは、単純にその仕事が好きかどうかだろう。

 プラスとマイナスの両面があるなかで、ややプラスだから続けているという程度では、短い人生、もったいないかもしれない。

 
 表紙は、落ち着きがあってバランスがいい。

 好きなことを仕事にするというのが、かなわぬ夢ではなく、すぐ手の届くところにあるように感じさせてくれる。


 装丁はクラフト・エヴィング商會。(2015)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする