花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

素晴らしいダマスク香の ブルボン

2015年05月29日 07時38分08秒 | ばら     
濃いピンクですばらしい香りのブルボン・ローズ、ゼフィリーヌ・ドルーアン
Zephirine Drouhin (Bourbon. Cl.) 。

フランス・リヨンのビゾ (Bizot) により1868年育種、1873年に公表されると、
花付きが良く、ブルボンとしてはシーズンを通して最もよく咲き、なんといって
もダマスク香が素晴らしいバラとして人気を博しました。
成長するとトゲがなくなり、日陰に強いのも大きな特徴です。ただ、咲き進むと
やや淡く褪色するようです。

品種名は、フランス中部の瀟洒な村スミュール・アン・ノーソワ Semur–en-Auxois 
に住むアマチュアバラ愛好家、ゼフィリン・ドルーアン夫人に捧げられました。
だから当初は 「マダム・ゼフィリン・ドルーアン」 でしたが、後に短縮されて
呼ばれるようになります。
  (参考: 産経デジタル 「オールド・ローズ、問わず語り」 第35回、2015.5.15)
スミュールはスイスに近い旧ブルゴーニュ公国の首都ディジョン Dijon の西北
60kmにあります。

別名 • Charles Bonnet (bourbon, Bizot 1868)
    • Thornless Rose (トゲなしバラ)
登録名  Zéphirine Drouhin
(なお上記産経デジタルでは、イギリスで別名 Mme. Gustave Bonnet とも呼ば
れる、とありますが、HMFによるとそれはフランスの François Lacharme 1864年
作出で別の品種とされています。)
 
この品種名を検索すると、19世紀創業のワイン生産者メゾン・ジョセフ・ドルー
アン Maison Joseph Drouhin がよく出てきます。彼は1880年、22歳の時にディ
ジョンの南西50Kmのボーヌ Beaune で創業するのですが、出身地はディジョン
の西北130Kmの町シャブリ Chablis です。 (参考: The Wandering Palate)
ゼフィリーヌ・ドルーアンの住むスミュールから70Kmほどしか離れておらず、
同じブルゴーニュ地方です。(後にシャブリにも醸造所を建てています。)

ゼフィリーヌは新作のバラを奉げられたわけですから、それなりの地位や財産
を持っていたでしょう。ジョセフも無一文でワイン醸造所を手に入れられるわけ
はありません。同姓・同時代・同地方のこの2人は血縁関係があったかもしれま
せんが、確認できる資料は見つかりません。
  .
作出者 フランス  ビゾー Bizot 1868年。
       (千葉県佐倉市 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日)
       (群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2010年6月6日)

       ◆梅・さくら・ばらなど花品種と 「公園ランキング」 の
        私のホームページはこちら→ 「花の公園 花リスト」

       ◆このブログの検索ウインドウが右上にあります。プルダウンして、
        「このブログ内で」を選択し、短い1単語だけで検索してください。
        2単語以上だと機能しません。

       にほんブログ村花ブログへ ←クリックすると私の「花の公園」にポイントが入ります。 
                応援お願いします。





上3枚が 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日。

下2枚は 敷島公園バラ園 2010年6月6日。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする