濃いピンクですばらしい香りのブルボン・ローズ、ゼフィリーヌ・ドルーアン
Zephirine Drouhin (Bourbon. Cl.) 。
フランス・リヨンのビゾ (Bizot) により1868年育種、1873年に公表されると、
花付きが良く、ブルボンとしてはシーズンを通して最もよく咲き、なんといって
もダマスク香が素晴らしいバラとして人気を博しました。
成長するとトゲがなくなり、日陰に強いのも大きな特徴です。ただ、咲き進むと
やや淡く褪色するようです。
品種名は、フランス中部の瀟洒な村スミュール・アン・ノーソワ Semur–en-Auxois
に住むアマチュアバラ愛好家、ゼフィリン・ドルーアン夫人に捧げられました。
だから当初は 「マダム・ゼフィリン・ドルーアン」 でしたが、後に短縮されて
呼ばれるようになります。
(参考: 産経デジタル 「オールド・ローズ、問わず語り」 第35回、2015.5.15)
スミュールはスイスに近い旧ブルゴーニュ公国の首都ディジョン Dijon の西北
60kmにあります。
別名 • Charles Bonnet (bourbon, Bizot 1868)
• Thornless Rose (トゲなしバラ)
登録名 Zéphirine Drouhin
(なお上記産経デジタルでは、イギリスで別名 Mme. Gustave Bonnet とも呼ば
れる、とありますが、HMFによるとそれはフランスの François Lacharme 1864年
作出で別の品種とされています。)
この品種名を検索すると、19世紀創業のワイン生産者メゾン・ジョセフ・ドルー
アン Maison Joseph Drouhin がよく出てきます。彼は1880年、22歳の時にディ
ジョンの南西50Kmのボーヌ Beaune で創業するのですが、出身地はディジョン
の西北130Kmの町シャブリ Chablis です。 (参考: The Wandering Palate)
ゼフィリーヌ・ドルーアンの住むスミュールから70Kmほどしか離れておらず、
同じブルゴーニュ地方です。(後にシャブリにも醸造所を建てています。)
ゼフィリーヌは新作のバラを奉げられたわけですから、それなりの地位や財産
を持っていたでしょう。ジョセフも無一文でワイン醸造所を手に入れられるわけ
はありません。同姓・同時代・同地方のこの2人は血縁関係があったかもしれま
せんが、確認できる資料は見つかりません。
.
作出者 フランス ビゾー Bizot 1868年。
(千葉県佐倉市 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日)
(群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2010年6月6日)
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上3枚が 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日。
下2枚は 敷島公園バラ園 2010年6月6日。
Zephirine Drouhin (Bourbon. Cl.) 。
フランス・リヨンのビゾ (Bizot) により1868年育種、1873年に公表されると、
花付きが良く、ブルボンとしてはシーズンを通して最もよく咲き、なんといって
もダマスク香が素晴らしいバラとして人気を博しました。
成長するとトゲがなくなり、日陰に強いのも大きな特徴です。ただ、咲き進むと
やや淡く褪色するようです。
品種名は、フランス中部の瀟洒な村スミュール・アン・ノーソワ Semur–en-Auxois
に住むアマチュアバラ愛好家、ゼフィリン・ドルーアン夫人に捧げられました。
だから当初は 「マダム・ゼフィリン・ドルーアン」 でしたが、後に短縮されて
呼ばれるようになります。
(参考: 産経デジタル 「オールド・ローズ、問わず語り」 第35回、2015.5.15)
スミュールはスイスに近い旧ブルゴーニュ公国の首都ディジョン Dijon の西北
60kmにあります。
別名 • Charles Bonnet (bourbon, Bizot 1868)
• Thornless Rose (トゲなしバラ)
登録名 Zéphirine Drouhin
(なお上記産経デジタルでは、イギリスで別名 Mme. Gustave Bonnet とも呼ば
れる、とありますが、HMFによるとそれはフランスの François Lacharme 1864年
作出で別の品種とされています。)
この品種名を検索すると、19世紀創業のワイン生産者メゾン・ジョセフ・ドルー
アン Maison Joseph Drouhin がよく出てきます。彼は1880年、22歳の時にディ
ジョンの南西50Kmのボーヌ Beaune で創業するのですが、出身地はディジョン
の西北130Kmの町シャブリ Chablis です。 (参考: The Wandering Palate)
ゼフィリーヌ・ドルーアンの住むスミュールから70Kmほどしか離れておらず、
同じブルゴーニュ地方です。(後にシャブリにも醸造所を建てています。)
ゼフィリーヌは新作のバラを奉げられたわけですから、それなりの地位や財産
を持っていたでしょう。ジョセフも無一文でワイン醸造所を手に入れられるわけ
はありません。同姓・同時代・同地方のこの2人は血縁関係があったかもしれま
せんが、確認できる資料は見つかりません。
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作出者 フランス ビゾー Bizot 1868年。
(千葉県佐倉市 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日)
(群馬県前橋市 敷島公園バラ園 2010年6月6日)
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上3枚が 佐倉草ぶえの丘バラ園 2015年5月26日。
下2枚は 敷島公園バラ園 2010年6月6日。