僕は今「新潟県・上越市」にいる。
石川県・津幡町からは車で片道2時間余り。
充分日帰り圏内だが、今月(2022/03)末までが賞味期限の「宿泊券」を手に入れ、
ビジネスホテルの一室に身を置き、こうしてキーボードを叩いているのだ。
---「新型コロナ オミクロン株」の感染は未だ収まっていない。
---「ウクライナ-ロシア戦争」の真っ最中。
何かと気が引ける要素はあるものの、せっかくのチケットを紙屑にするのは忍びなく、
前々から訪れてみたい場所もあり、ハンドルを握り参上した次第である。
よろしかったら、しばし旅の記録にお付き合いくださいませ。
【ときは一六一四年。時代は、豊臣家と徳川家の最終決戦を迎えようとしていました。
徳川家康は、関東から北陸への出入り口にあたる越後頚城に、
自らの息子・松平忠輝(ただてる)を置き、新たな城を築くことを命じたのです。
高田城は、豊臣との最終決戦に臨む、
家康の最後にして盤石の布石だったといえるでしょう。
それから四〇〇年。城下町高田には、いくつもの浮き沈みがありました。
また、多くの人びとがこの上越の地に生まれ、
喜び、悲しみ、そして亡くなっていきました。
この地に暮らした一人一人の人生を幾重にも紡ぎ合わせて、
この土地の歴史はできているのです。】
(※【 】内、企画展「花の高田」ガイドブックより引用/抜粋)
松平→酒井→松平→幕府直轄→稲葉→戸田→松平→榊原。
何度も入れ替わる殿様たちを迎えてきた「高田城」は、2つの特徴を持つ。
1つは「天守閣がない」。
代わって象徴となるのが画像の3重3階の三重櫓(やぐら)だ。
もう1つは石垣ではなく「土塁を防壁とした」。
この理由は、対豊臣戦を見越した僅か4ヶ月の突貫工事のためと考えられている。
最上階の展望室からは「妙高山」をはじめ、高田の町並みが見渡せた。
往時の威容を今に伝える城構えを見学し、
あれこれと思いを巡らせるうち、時刻は13時過ぎ。
腹の虫に促された僕は城下に繰り出す。
目当ては“雪むろ酒かすラーメン”。
上越産の酒粕を使用する。
雪室(雪を茅や藁の屋根で覆った天然冷蔵庫)に貯蔵した食材を使用する。
発酵食品や上越産の野菜、魚介類等をトッピングに使用する。
そうルール付けられたご当地麺だ。
町中華「王華飯店」に落ち着き早速注文。
運ばれてきたのは、なかなか美しい一杯。
頚城酒造の酒粕を使った清湯スープに、味噌と豆乳。
上越産の唐辛子や山椒、甘えびオイルを加えた爽やかな辛さ。
チャーシューは鶏肉。レモンの酸味も効いている。
上品な酸辣湯麺といったところか。
旨いっす。
完食致しました。
腹ごしらえを済ませ、いよいよ今回の旅の本丸「瞽女(ごぜ)ミュージアム高田」へ。
【瞽女(ごぜ)とは目が不自由な女性で、
各地を巡り、唄と三味線の演奏を披露する旅芸人です。
昭和の高度経済成長期以前の、現代に比べて娯楽の少ない時代、
農山村の人々にとって瞽女の巡業は数少ない楽しみの一つでした。】
【高田の雁木が続く界隈にはかつて瞽女の家があり、
最盛期(明治半ば)には17軒89人が暮らしていました。
瞽女の戒律はとても厳格なもので、弟子は親方の厳しい指導のもと芸を磨き、
共同で規則正しい生活を送っていました。
旅にあっては目が不自由なハンデを抱えながらも、
およそ15キログラムにもなる重い荷物を背負い、
互いに助け合い励まし合いながら毎年決まったルートを巡業しました。】
【瞽女ミュージアム高田は、瞽女の住まいの雰囲気を体感できる
高田の雁木町家「麻屋高野」(昭和12年建造、国の登録有形文化財に登録)において、
その姿を今に伝える写真や映像、瞽女を題材とした作品を多く残した
斎藤真一画伯の絵画を展示するほか、
資料の収集や瞽女文化を市内外に発信する活動を行っています。】
(※【 】内、上越市HPより引用/抜粋)
盲目というハンデを負ってしまった女性たちが自立・自活する営みは、
迫力と哀切、逞しさと健気がない交ぜになり胸に迫った。
「瞽女さん」についての個人的な感想は、
じっくり思考を重ねてから、回を改めて投稿したい。
---さて、前述の町中華も、ミュージアムも「雁木(がんぎ)通り」に軒を連ねる。
雁木とは、おもに冬季の通路を確保するため、
家屋の一部やひさしなどを延長したもので、豪雪地の生活の知恵だ。
高田地区に現存する雁木の総延長は、日本一だという。
そこで見かけた味のある風景のスナップを掲載して、今回は結びとする。
上越高田、なかなか味わい深い町でした。
再訪してもいいかなと考えています。
今年もコロナの為中止になりましたが、
瞽女ミュージアム高田では、
瞽女唄の演奏イベントを計画しています。
そのタイミングを狙おうと考えています。
ラーメンスープ完食、ちょっと無理しました。
写真の絵面を考え、頑張って飲み干しました。
Zhenさんのこそっと1泊旅行、
差し支えなければ、貴ブログにて、
拝見できれば幸いです。
では、また。
旅に出られたんですね、実は、僕も失効するポイントがあったので、こそっと1泊旅行に行きました。
高田には取引先があり、何度か行きましたが、クルマ、日帰りで、街の散策はできませんでした。
高田城三重櫓、凛として美しいと思いました。
雁木のある商店街も味があって、良いですね。
スープまで完食するりくすけさん、若いなぁ
では、また。
雪むろ酒かすラーメン、
味のバランスがよく、
身体もポカポカになりました。
もしまだ食べていないのなら、
おススメです。
では、また。
そこで食す「雪むろ酒かすラーメン」
なんとも素晴らしい!!
これは温まりそうです(^^)