
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20140408/news20140408686.html
伊方町長選告示、4人が立候補届け出
任期満了に伴う愛媛県の伊方町長選挙が8日、告示された。午前10時時点で、無所属で前職の畑中芳久(66)=仁田之浜、諸派で新人の小田々豊(58)=東京都羽村市、無所属で新人の浜口市作(66)=大浜、無所属で現職の山下和彦(68)=湊浦=の4氏が立候補を届け出、選挙戦に入った。投票は13日。 四国電力伊方原発が立地する伊方町で、町長選が行われるのは2011年3月の東京電力福島第1原発事故後初めて。畑中、浜口、山下の3氏が伊方原発との共存を図るスタンスを示し、小田々氏が即時廃炉を主張している。 05年に旧伊方、瀬戸、三崎の3町が合併してから4回目の町長選になる。 立候補の届け出は、午後5時まで、町役場で受け付ける。投票は13日午前7時~午後8時に町内33カ所で実施。同日午後9時40分から町生涯学習センター(湊浦)で開票する。期日前投票は9~12日午前8時半~午後8時に町役場と、瀬戸、三崎両総合支所、町見、四ツ浜両出張所の計5カ所で行う。
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愛媛新聞社は13日投開票の伊方町長選の開票結果などを有料携帯サイト「愛媛新聞モバイル」で速報します。

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↑ドイツ“新幹線”、ICE↑
ドイツは失敗したか<1> 風や光で走る“新幹線”
イツ鉄道(DB)OBのハンス・ディーター・メトケさん(74)は、胸を張る。「われわれの鉄道は、二〇五〇年までに100%再生可能エネルギーで電車を走らせます」旧東独出身で、一般機械製作マイスターの資格を持つ現場の技術者だ。十年前に定年退職した後は、ベルリン郊外のルメルスブルク整備工場で、見学案内のボランティアを務めている。最高時速三百キロで欧州の主要都市間を結ぶドイツ“新幹線”、ICEが整備中だった。各車両に「UNTERWEGS MIT ●KOSTROMウンターウェークスミットエコシュトローム(エコ電力で走行中)」と書かれた緑色のステッカーがはってある。ドイツでは、利用者・企業が送電網を通じて電源を選択できる。DBは、風水力で発電する事業者との提携を進め、ベルリン中央駅など駅舎の屋根に太陽光パネルをのせて、自給自足もしようと試みている。今のところ、経費がかさむのは確かである。だがユニークなのは、この試みを「エコプラス」という商品にしたことだ。企業に会員登録してもらい、出張にDBを使うと、運賃に2%程度の協力金を課す。ベルリン-フランクフルト間なら百円ちょっとというように。会員企業は見返りに、再生エネによる出張で削減できた二酸化炭素(CO2)の総量を、証書として受け取ることができるのだ。エコ企業の証しである。消費者は、それを見ている。社員三十万人。年間延べ二十七億人の旅客を運ぶ巨大鉄道会社の影響力は計り知れない。「有力企業の会員が増えています」と、DBの女性幹部(52)は話す。では、挑戦を促す力は何なのか。その人はさらりと言った。「国民の希望です」福島原発事故の後、ドイツは脱原発を宣言した。そのため電気料金が値上がりし、国民の不満が高まったともいわれている。ドイツの挑戦は失敗なのか。皆さんと一緒に考えたい。(論説委員・飯尾歩)
※●はドイツ語のオーウムラウト
ドイツは失敗したか<2> 何が家計にやさしいの
ドイツでは、個人による電力市場への参入が、日本よりはるかに簡単だ。「(送電会社に)電話を一本かけて、手紙を一通書けば、手続きはおしまいですよ」と、ベルリンにある公益法人、再生可能エネルギー・エージェンシーの副代表ニルス・ベーニクさんは言う。二〇〇〇年施行の再生可能エネルギー促進法は事業者に、太陽や風でつくった電力を高く買い取り、優先的に送電網につなぐよう、義務付けた。高く買って安く売る。その差額を埋めるのが、電気料金に上乗せされる再生エネ普及のための賦課金だ。日本もこれにならった。
<五〇年までに、総発電量の80%以上に引き上げる>
メルケル政権は一昨年、より高い導入目標を打ち出した。法による“追い風”を受け、再生エネの発電比率は現在24%になった。だがその反動で賦課金の負担が増え、生活者の不満が高まったと、日本でもしばしば報道される。本当は、どうなのか。法が定めた昨年の賦課金は、電力一キロワット時あたり五・三セント(七円四十銭)、平均的な家庭では、月およそ十五ユーロ(二千百円)になるが、暖房やガソリン代を含むエネルギー費用全体に占める割合は、4%にすぎない。再生エネが、しばしばやり玉に挙がるのは、助成金がガラス張りになっているからだ。一方で、原発には隠れたコストがつきまとう。政府の支援や税制上の優遇などを賦課金に換算すると、一キロワット時十二セント(十七円)で、再生エネを大きく上回る。それでも氷山の一角という。使用済み核燃料の処分や事故の補償などまで考えに含めると、同じく二ユーロ(二百八十円)の賦課金が必要になるという試算もある。これらを負担するのは、誰か。「何が家計にも、やさしいか。結局は風や光だと思う」
ドイツで直接耳にしたのは、むしろこんなつぶやきだった。(論説委員・飯尾歩)

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