東京都内は緊急事態宣言の期間に入ってからも感染拡大が続き、17日まで4日連続で新型コロナウイルスの新たな感染者が1000人を超えている。22日からの4連休では、旅行などで人流が増加してさらに感染拡大することが懸念されている。小池百合子知事は23日から東京五輪が始まることを踏まえ、「4連休はお家で五輪を楽しんで」と外出を控えてテレビ観戦をするように呼び掛けているが、五輪開幕は感染抑止につながるのか。(デジタル編集部)
◆「コロナ対策の重要な期間」
「来週4連休がある。この連休の人の流れというのが、感染の急拡大をもたらすのではないかということで、この4連休の過ごし方っていうのは、コロナの対策にとりましても重要な期間になる」
16日の定例記者会見で、小池百合子知事はこう指摘した上で、呼び掛けた。「この間、むしろお家で、そしてご家族と、オリンピックを楽しんでいただきたい。ということは逆に、このオリンピックの期間中ということを、感染防止のための期間にも結局繋がることにもなる」
◆五輪後に2406人
連日1000人を超える東京の新規感染者はさらに大幅に増えることが懸念されている。15日の都のモニタリング会議では、専門家から、現在の増加比が続くと、2週間後の7月28日には7日間平均が今の1・72倍の約1402人に、五輪終了後の4週間後の8月11日には今の2・94倍の約2406人になるとの予測が示された。「第3波」のピーク時(1月11日)の1816人を大きく上回るとしている。
感染者に対するスクリーニング検査では、感染力が強いインド由来の変異株「L452R」の感染割合が7月4日までの1週間では、21・5%となり、その前週から7ポイント近く上昇。さらに7月11日までの1週間では速報値で27・6%とさらに拡大した。L452Rへの置き換わりが進んでいることが、感染の急拡大につながっている。
◆「ステイホームオリンピック」
こうした中、小池知事は五輪をテレビで応援し、外出する人が減れば、感染抑止につなげることができると訴えている。東京都医師会の尾崎治夫会長も13日の定例会見で「人流を抑える流れをつくるイベントとして五輪を捉えたい。緊急事態宣言下で、感染を防ぐ有効な対策になるのではないか」として、期間中に外出自粛を呼び掛ける取り組みを「ステイホームオリンピック」と名付け、賛同を呼び掛けている。
ただ、個人の家や職場、飲食店など友人たちと集まって食事しながら、五輪を応援すればクラスターの危険もある。小池知事は「オリンピックはお家で、ご家族でと。想定は小人数、少人数での観戦ということをお願いしたい。いつもの人数、小人数、そしてお家でということを、オリンピックを楽しんでいただく基本的な考えにしていただければ」と語った。
さらに「これから夏休み、4連休で旅行なども考えておられると思う。でも、ちょうどこの1年前、1年もっと前、連休のときが、移動というのがかなり見られた。それによって、全国での感染が増えていったという事例を思い出してほしい」として、不要不急の外出や都県境を越えた移動の自粛を控えるよう求めている。
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とにかくオリンピック中は、遠出しないでコロナに対峙しよう。
飲食行の自発的自粛も、国民の義務だと思う。