今朝の心の時代は精神科医の名越康文先生だったので拝見しました。
番組のコメンテーターとして相談者の悩みに真摯に丁寧に1つ1つ
言葉を選びながら向き合われていらっしゃる名越先生の
誠実なお話しは自然に心に届きます。
30代でクリニックを開設し患者さんのご相談を受ける中、
ご自身も相談者の悩みの影響を受け体調に異変をきたし
悩んでいた頃、仏教と出逢い
僧侶から「大慈悲」の言葉を頂いたのを機に48歳から
密教の月輪観(瞑想)を始めたそうです。
映像を通しての先生しか存じませんが
名越先生の言葉が最初からすっと浸透するのは
空海繫がりだからなのかな、ふとそう感じさせられました。
「怒りは人生を無駄にしている。怒りに対する武器は慈悲」
「とげとげしい言葉の正体はさびしさ」
「祈ることが世界最古で 最も強力で人々を豊かに
あるいは救う心理療法だと思っていますが
中々広まらないので僕はそれをメッセージにしたいと思います」
「真言 南無大師遍照金剛を唱えてご覧、
貴方の心が広がっていくよ」
この4つのお話しが特に心に響きました。
名越先生が今後の人生をかけてやりたいことは
「仏教理学、密教心理学を中心に、アドラー心理学、
身体技法、そういうものも入れて僕が分かっている範囲で
どれもこれも初歩ですが これをまとめて提示して、
ここから登ったら登りやすいよ、という登山口を示して
死にたいなと思っています」
の、思い 素晴らしいなぁと思いました。
先生のお優しさが随所に滲み出た心の時代でした。
名越先生、ためになるお話をどうも有難うございました。