イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

必要として下さる方のところへ旅立ちました

2016年06月21日 00時00分00秒 | 



思い起こせば丁度去年の今頃、突然断捨離がしたくなり、
鞄や大量の衣類をはじめ それまで大切にしまっておいた想い出のものたちを
「今までありがとうね」と言葉がけをしてから手放しました。

今年もまた去年と同じ時期に断捨離の思いが湧きあがってきたので心のままに
手元に置いておく筈だった本を
新たに活用して頂ける方の元へと送り出しました。
第一弾として2日前に 有名シェフの読みごたえある料理本や
フラワーエッセンス・レパートリーなどの
分厚い専門書を15冊、
そして今日は詩集や様々なジャンルの本を63冊、
2日前とは異なる業者に集荷頂きました。

私の場合、購入した本
を読み終えたら売るという発想がなく
手元に置いておくタイプでしたが、ご縁あってこれまで120
冊ほどの本を
あるプロジェクトに寄付させて頂いたことはありました。
ある意味宝物のように本を大事にしていました。
勿論、読み返すこともあります。
ライティングデスクに立てかけているお気に入りの本たちは
ラインを引いたり、書き込みもしています。
こんな私ですが今春、複数のブックシェルフに
いよいよ収まりきらなくなった本を目の当たりにした時、ごく自然に、
本を新たに活用下さる方の元へ託そう!送り出そう!という思いが
湧き上がりました。血が騒ぐという言葉がありますが、
B型おうし座の私は普段はのんびりタイプですが一旦カチッとスイッチが入ると
当に、全身の血液がサーッと一気に駆け巡るが如く、
スイッチが入った目の前の出来事に集中し、パワー全開で振り向くことなく
未練を残すこともなく、リリースできるタイプです。
関係ないことですが、本を整理しながら客観的に色々なことを
振りかえる中で私の場合、自分と似た大胆で細やかなタイプの人とは
心地よく長いお付き合いが続きますが、
反対に自分のことをやたらと「小心者」とか「ビビリ」とか、いうわりに、
何についてもクールでうがった見かたをし、色々な面で
仕上げが雑で おおざっぱなタイプは結果的に相容れませんでした。

作家の想いの詰まった本は読まれてなんぼです。
読み返す、といってもいついつ、と言えない状態で本たちは出番なく
ただブックシェルフに並べられたままというのは本に失礼な気もしました。
そこで、ざっと数えても今現在1000冊ほどある本たちを
新たに必要として下さる方々に託し、出来れば年内中に
半分の500冊にしようという目標を密かに掲げています。
大事にしてきた本たちの状態はとてもいいので、
これらの本の価値を知る為にも、寄付という形ではなく
事前査定して頂き買い取り頂くことにしました。
初めて事前査定というものを経験しました。
残念ながら価格の出なかった本もありましたが、
状態はとてもいいので、
全国の福祉施設などに寄付します、という
業者のスタンスにのっとった形で
なるべく、次に繋げて頂けたら有難いという私からのささやかな希望も
お伝えしました。
という訳で来月も引き続き本を必要として下さる方の元へ届けるべく
一冊一冊書き込みなどはしていないか、
表紙は汚れていないかをチェックし、ウエットテッシュで表面の汚れを拭き
さっと読み返しながら
整理しているところです。
今、私の周りには100冊程の本が積み立てられています。


私はこれまで本当に沢山のことを本から教わりました。
本は大切な大切な友達であり先生です。
心から感謝しています。