イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

心の美しい方々とのご縁を振り返り思うこと 

2021年03月19日 04時15分17秒 | 感動

2月は感動と感謝と喜びの月でした。

感慨深い数々の出来事をしっかり胸に刻みたいのでここに記します。

昨年のクリスマスの日、近所の柴犬モモちゃんに
ご飯をあげている女性がいました。

急いでいましたが自転車から降り
「こんにちは。ありがとうございます。」と
お声かけさせて頂きました。最近、決まった時間に
ご飯(缶詰)をあげていらっしゃると伺い有難く思いました。
色々お話をさせて頂きたかったものの電車の時間が迫っていた為
それを伝え「またお会い出来たらいいなぁ」と思いながら
自転車をとばしました。
愛情を持ってモモちゃんのことを新たに気にかけて下さる方が
いらっしゃると知って冬なのに心がポカポカしました。
2~3分にも満たない はじめまして の会話の中で、
私たちはご近所さんということが分かりました。
それから1ヶ月と少し経った2月9日、用事を済ませ帰路につく時、
モモちゃんの様子を確認しなければ、という直感が
急かすように何度も届いたので自転車をとばし
自宅を通り過ぎモモちゃんのおうちへと自転車を走らせると
向こう側から帽子を被った女性に連れられた柴犬が、
よろよろしながらも一生懸命に歩いている場面に
遭遇しました。ここ数カ月のモモちゃんは
 急激に弱り、もう、自力で歩くことは
難しい様子だったのと、飼い主(男性)ではない
女性と歩いていたので違うかもしれないけれど、
でも思い切って自転車をとめて
「あの・・・失礼ですが、そして違っていたらすみません。
もしかして、モモちゃんですか?」と話しかけると
「はい。」と女性。お互い顔を見ると「あ!」となりました。
1ヶ月半前モモちゃんに手からご飯をあげていた
あの女性でした。
これからお散歩に行く、という絶妙のタイミングでした。
おもいきって、
「私もお散歩ご一緒させて頂いてもいいですか?」と
伺うと快諾頂きました。モモちゃんと私たちは
固いアスファルトではない柔らかな土の上を
1時間ほど歩きながら色々お話しました。
ゆっくりと草の匂いを嗅ぎ、自分のペースで
自分を大事に思ってくれる人とのお散歩。
モモちゃんは嬉しそうに見えました。
頑なな飼い主の心を開き、
「モモちゃんのお散歩をさせて頂けますか?」と
申し出られたと伺いなんて謙虚で
素晴らしい方なのだろうと頭が下がりました。

2月20日、モモちゃんは無事15歳の誕生日を迎えました。
生まれてから1度もシャンプーして貰ったこともなく、
優しく撫でられたこともなく
台風の日も、どんなに寒くても、暑くても
外の小さな犬小屋にいたモモちゃん。

台風の日、カミナリがゴロゴロ鳴り響き、
怖くてワンワン鳴いているモモちゃんの声が
心配になり夜見に行きました。そして、
「せめて玄関の中に入れてあげて頂けませんか?」と
ご存命だったご家族にお願いすると、
「息子に相談してみます」と言われましたが・・・

「ご飯が腐っています。」
「お水が濁っているので変えてあげて下さい」と何度となく
お伝えし、冬は小屋の中に温かな毛布などを
敷いて頂けないかとお願いしたこともありました。

モモちゃんのことを気にかけている方は沢山いて
お散歩を申し出たこともあったようですが、
人づてに飼い主に断られたと聞きました。
短い期間に飼い主の心を開き、
ブラッシングをし、女を気遣いながら
お散歩をしてあげたり・・・・
すごいな・・・・と感動しました。
それから丁度1ヶ月後の3月9日、
いつものようにモモちゃんの様子を見に行くと
飼い主と親しく話している彼女がいました。
後日彼女から聞いたのですが、この時
シャンプーに連れていってあげたいと話し
飼い主はokしたそうです。
その日、なんと、彼女は自宅で
モモちゃんを預かったと聞いた時、ものすごく感動しました。

昨年11月、大切なご家族の一員であるワンちゃんを
看取ったと伺いました。ワンちゃんと暮らしたことのない
私と違い、ワンちゃんに何をしてあげればいいのか
本当によくご存じです。どんなに体調が悪くても
一生、モモちゃんはお外でのくらしを
余儀なくされるのだろうな・・・と
何も出来ない自分が戻無し苦胸が苦しかったのですが
奇跡が起こりました。
生まれて初めて本当の意味で大きな愛、心を向けてもらい、
安全で温かなおうちの中で眠るれるなんて
本当に有難くて嬉しくて・・・・
思bっていても中々行動できないような難しいことを
 さりげなく1つ1つクリアされる彼女は
本当に素晴らしいと思いました。
他にも、犬小屋の位置を変え、フェンスに頭や体を
ぶつけないよう保護したり 飼い主の心も
慮りながら、本当に素晴らしいと思いました。
それまで人と関わらなかった飼い主に
「〇〇さん、□□さんのお優しさ、有難いですね。
本当に良かったですね。
モモちゃんも幸せそうですね。」と申し上げると
ニコニコしながら、
「本当に有難いです。お世話になってます」とおっしゃり、
彼女が用意したサークルを室内に置き、
なんと、夜はモモちゃんを
おうちの中に入れてあげていると聞き
大変嬉しい驚きでした。

モモちゃんの命が輝き、
生まれてきてよかったと思える
日々でありますようにと祈ります。

そして、自分もシリンジでお水を飲ませていることなどを
話してくれました。
モモちゃんのお散歩中に知り合ったトリマーさんに
モモちゃんのシャンプーをお願いしたお話、
人の心の痛みを感じられる優しさ、
求心力、ただただ素晴らしいと思います。

お互いに、また、会えたらいいな、と思っていたら
モモちゃんを介して何度となくお会い出来、
モモちゃんのお陰でお互いの連絡先交換をし、
近々お茶をしましょう、となりました。

彼女との出会いがとてもありがたく思います。
彼女に沢山の良いことがおこりますように