【追記】
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]
「Voice in the Live」まであと2ヶ月!
ということで、「ぴちぴちピッチ」を最初から見直すことにしました。
ついでなので感想も書いてみよう。
こういう地道な宣伝活動が第三期へとつながるのです。多分。
まぁ、全91話もありやがるので、企画倒れるのが前提ですが。
・マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第1話「真珠の涙」
この話において必要な最低限の知識。
・主人公はマーメイドプリンセス(人魚姫)
・歌で敵を倒す
基本的に「プリキュア」や「セーラームーン」と同じ、現実世界を舞台にした変身ヒロインものです。
けれど、最大の売りにして最大の間違いが、『攻撃手段が歌』であること。
人魚が主役なので「美しい歌声で相手を魅了する」とかそういったところがスタート地点なんでしょうが、なにせ歌ってるのが中の人。
るちあさん:
「ぴちぴちボイスでライブスタート!」(決め台詞)
かくして毎週垂れ流される『ぴちぴちボイス』。
このアニメはそんな人魚さんたちを優しく見守るアニメです。
そのうち、「歌唱力」などという判断基準が、いかに無力なものであるか、思い知らされる羽目になる。
【第1話あらすじ】
本編主人公のマーメイドプリンセス(略称:マメプリ)の七海るちあさん。
幼いころに失くした魔法アイテム・ピンク真珠を探しに地上へと移住することに。
心配するお付の人たちをよそに、るちあさんは新しい生活におおはしゃぎ。
彼女は幼いころ、海で溺れる男の子を助けたことがあり、そのときの子に再会できるかも、と期待していたのです。
さあ、果たして真珠は無事に見つかるのか?そして初恋の男の子とは再会できるのか?
まぁ、アンデルセンの「人魚姫」が元ネタです。一応。
そう思うと、骨格だけはしっかりしてたはずなのに、なんでこんな出来栄えになってしまったのか…。
きっと、企画書の段階では夢いっぱいの素敵アニメに見えたに違いない。
さて、第1話ということで、話が始まると同時に全開でキャラクター紹介。
・七海るちあ
北太平洋のマーメイドプリンセス(ピンク)
専用曲:「恋はなんだろう」「Splash Dream」
本作主人公。登場時、13歳。
本性は人魚だが、真珠を探すため、人間の姿になって地上へ。
「ぴちぴちボイス」という単語から連想される「この娘大丈夫かしら」なイメージそのままのキャラクター。
ちなみにるちあさんに限ったことではないですが、人間形態の時に水に濡れると、人魚に強制的に戻ります。
が、そんな設定があるにも関わらず、人魚どもは自ら水辺へ行こう行こうとする。
サカナの本能の悲しさとはいえ、危機管理がなさすぎる。
ついでに、割と大事そうなこの設定ですが、ストーリーにはほとんど絡まず。
しかも後半になるとほぼ完全に忘れ去られます。
おかげで、当時の(普通の)視聴者には存在を知らない人多数。
・タキ
るちあさんの地上の住居・ホテル「パールピアリ」のオーナー兼専属占い師。
正体はあこや貝。
なお、中の人は前回の「Voice in the Live」の参加者。
・にこら
るちあさんのお目付け役のお姉さん。
正体は人魚。
地上では、「るちあの姉」という設定で周囲には認知されている。
・ヒッポ
マスコット役のペンギン。喋る。
この間、放送時間にしてわずか1分。
導入に手間隙かける気のない素晴らしい高速展開。
なお、これ以後、「にこらさんがお姉さん」「タキさんがホテルのオーナー」等の設定は、ほぼ忘れ去られる。
キャラ紹介のあとは即行で販促活動。
第1話にして「スターアイズミラー」「アワピッチャー」「e-pitch」の三商品を宣伝。すごい!
売る気満々です。それならこっちも協力してあげようじゃないか!
■ スターアイズミラー
■ アワピッチャー
■ e-pitch
…精一杯好意的に紹介したつもりなのに、揃いも揃って欝にしかならない玩具ばかりなのは何故だろう。
その他、第1話の見所。
・「恋はなんだろう」
記念すべき挿入歌第一曲。
るちあさん:
「聞いて♪ 胸の♪ はじけて飛び散るなんだろう♪」
それは内臓の類だ。
るちあさんによって披露された恐怖のスプラッタソングですが、
「真珠を持っていない人魚は歌が下手」という設定のため、第1話では周囲からは大不評。
ちなみにこの設定は、第1話でいきなり真珠が手に入る上、その後「真珠をなくす」等のシナリオはないため、全く意味がない。
つうか、真珠があろうがなかろうが、中の人が元々ぴちぴちボイスなことに変わりはないので、そもそも設定として成立してない。
「ぴっち」世界には不用意な設定が多すぎる…。
・小さいころに出会った男の子
るちあさんが海難救助した思い出の男の子。
ああ、あの子にまた会えるのかしら。
感慨たっぷりに瞳を潤まするちあさん。
でも大丈夫、第1話開始10分で見事に再会。
・堂本海斗(どうもと かいと)
件の、幼少時に溺れているところを救った、るちあさんの初恋の相手。
素敵な思い出ですが、後にこの思い出はるちあさんの記憶改竄、
および、そもそも海斗くんは海では死ねない体の持ち主であったことが分かり、無残に瓦解する。
・喋るペンギン
変身もののお約束・マスコットキャラ。
「ぴっち」ではペンギンのヒッポくんがその役をすることに。
これまたお約束どおり、「喋れる」ことは人前では秘密。
(ヒッポくんと話するちあ。その現場を級友の波音さんに目撃され大慌て)
波音さん:
「あれ?るちあ、誰と話してるの?」
るちあさん:
「!? な、なんでもない、なんでもない」
もっともその1分後。
(海岸を歩くるちあさん、波音さん、ヒッポくん)
るちあさん:
「わーいっぱい人がいるね~」
ヒッポ君:
「あ、近いところに真珠の反応が!」
何の補足説明もなく溶け込んでる喋るペンギン。
そのまま、なし崩しに民間人の前でも平気で活動するようになる。
わずか1分で設定を破棄するなら、最初からそうしろと。
・真珠レーダー
ヒッポくんが所持する、真珠の場所を教えてくれる便利なレーダー。
真珠の持ち主が真横に立っていても気がつかない、素晴らしい精度を誇る。
一応、後々にいたるまで登場するものの、存在意義はない。
・宝生波音(ほうじょう はのん)
るちあさんのクラスメイト。
謎の少女のポジションで登場するも、何らひっぱることもなく「正体は人魚」と判明。
地上に不慣れなるちあさんにあれこれ世話を焼いてくれるのですが…
(放送開始11分)
波音さん:
「よし、この波音が、男のオトし方、教えてあ・げ・る♪」
↓
(放送開始21分)
波音さん:
「やばくない?人間の男と恋に落ちたりしたら…」
わずか10分で態度を豹変させる女。
波音さん、情緒不安定にもほどがある。
所詮、人魚は魚脳に過ぎないことを如実にあらわす、素敵なキャラクターです。
・イズール
真珠を狙って襲撃してきた敵幹部。
中の人は「Voice in the Live」の出演者。
水竜を操る特殊能力を持ってる。
・「Legend of Mermaid」
通称LoM。
腐るほどある「ぴっち」ソングの中でも、番組を代表する曲の一つ。
襲撃してきたイズールさんに対して何の説明もなく放たれます。
るちあさん:
「七色の風に吹かれて~♪」
敵に襲撃されて、何故、歌うのか。
呆然として見守る視聴者。
そして、それに負けないくらい、唖然とした様子のイズールさん。
この娘は一体、何がやりたいのかしら。
が、突如、何かが心臓にキたらしく、胸を押さえると激痛に呻く。
イズールさん:
「うぐ!うぅがぁ!!」
恐怖。敵幹部を心停止に追い込む「ぴちぴちボイス」。
るちあさん:
「ラブシャワーピーチ!」(決め台詞)
るちあさん:
「アンコールはいかが?」(決め台詞)
(゜⊿゜)イラネ
誰もが一斉に突っ込んだところで第1話終了。
こうやって見返すと、初回ということで設定が多数出てきますが、その大部分は即行で意味のないものに…。
改めて、この番組の行き当たりばったり具合を再認識した気がする。
ちなみに、記事冒頭のキャプチャ画像は「全裸で朝日に向かって仁王立ちするるちあさん」。なんて豪放な性格。
その割には、「人魚姿で行水する姿(貝ブラ着用)」を見られると烈火のごとく怒りますが。
彼女の羞恥心の基準が全く分からない。
[この記事は2006年に、本放送当時の実況掲示板等の雰囲気を元に作成したものです。特に子供時代に「ぴっち」を視聴した方には不快な表現もあるかと思います。申し訳ありません。よろしければカテゴリ「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」から最新の記事をご参照ください]
「Voice in the Live」まであと2ヶ月!
ということで、「ぴちぴちピッチ」を最初から見直すことにしました。
ついでなので感想も書いてみよう。
こういう地道な宣伝活動が第三期へとつながるのです。多分。
まぁ、全91話もありやがるので、企画倒れるのが前提ですが。
・マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 第1話「真珠の涙」
この話において必要な最低限の知識。
・主人公はマーメイドプリンセス(人魚姫)
・歌で敵を倒す
基本的に「プリキュア」や「セーラームーン」と同じ、現実世界を舞台にした変身ヒロインものです。
けれど、最大の売りにして最大の間違いが、『攻撃手段が歌』であること。
人魚が主役なので「美しい歌声で相手を魅了する」とかそういったところがスタート地点なんでしょうが、なにせ歌ってるのが中の人。
るちあさん:
「ぴちぴちボイスでライブスタート!」(決め台詞)
かくして毎週垂れ流される『ぴちぴちボイス』。
このアニメはそんな人魚さんたちを優しく見守るアニメです。
そのうち、「歌唱力」などという判断基準が、いかに無力なものであるか、思い知らされる羽目になる。
【第1話あらすじ】
本編主人公のマーメイドプリンセス(略称:マメプリ)の七海るちあさん。
幼いころに失くした魔法アイテム・ピンク真珠を探しに地上へと移住することに。
心配するお付の人たちをよそに、るちあさんは新しい生活におおはしゃぎ。
彼女は幼いころ、海で溺れる男の子を助けたことがあり、そのときの子に再会できるかも、と期待していたのです。
さあ、果たして真珠は無事に見つかるのか?そして初恋の男の子とは再会できるのか?
まぁ、アンデルセンの「人魚姫」が元ネタです。一応。
そう思うと、骨格だけはしっかりしてたはずなのに、なんでこんな出来栄えになってしまったのか…。
きっと、企画書の段階では夢いっぱいの素敵アニメに見えたに違いない。
さて、第1話ということで、話が始まると同時に全開でキャラクター紹介。
・七海るちあ
__ ,--'-、 (___ノ^8(ハルリハ)ヽ、__) リ ゜ ヮ゜ノj ⊂l_8jつ† (( く/_|.> Uソ )) |
専用曲:「恋はなんだろう」「Splash Dream」
本作主人公。登場時、13歳。
本性は人魚だが、真珠を探すため、人間の姿になって地上へ。
「ぴちぴちボイス」という単語から連想される「この娘大丈夫かしら」なイメージそのままのキャラクター。
ちなみにるちあさんに限ったことではないですが、人間形態の時に水に濡れると、人魚に強制的に戻ります。
が、そんな設定があるにも関わらず、人魚どもは自ら水辺へ行こう行こうとする。
サカナの本能の悲しさとはいえ、危機管理がなさすぎる。
ついでに、割と大事そうなこの設定ですが、ストーリーにはほとんど絡まず。
しかも後半になるとほぼ完全に忘れ去られます。
おかげで、当時の(普通の)視聴者には存在を知らない人多数。
・タキ
るちあさんの地上の住居・ホテル「パールピアリ」のオーナー兼専属占い師。
正体はあこや貝。
なお、中の人は前回の「Voice in the Live」の参加者。
・にこら
るちあさんのお目付け役のお姉さん。
正体は人魚。
地上では、「るちあの姉」という設定で周囲には認知されている。
・ヒッポ
マスコット役のペンギン。喋る。
この間、放送時間にしてわずか1分。
導入に手間隙かける気のない素晴らしい高速展開。
なお、これ以後、「にこらさんがお姉さん」「タキさんがホテルのオーナー」等の設定は、ほぼ忘れ去られる。
キャラ紹介のあとは即行で販促活動。
第1話にして「スターアイズミラー」「アワピッチャー」「e-pitch」の三商品を宣伝。すごい!
売る気満々です。それならこっちも協力してあげようじゃないか!
■ スターアイズミラー
星型の鏡の玩具。鏡面が光る。 その光を瞳に映してうっとりする、というのが遊び方。 斬新ではあるが、「玩具として楽しいのか?」という疑問に答えることができていない。 作中での出番はEDとCMアイキャッチのみ。 応用のしようがない玩具なこともあり、売れ行きは絶悪。 「ぴっち」世界の黒歴史の一つ。 |
■ アワピッチャー
「ぴっち」を代表する玩具。 お風呂で使う泡製造機で、ハンドルを回すと泡々がいっぱい出る。 が、劇中での泡の出方は誇大広告もいいところ。 これを期待して買うと夢を砕かれることに。 なお、るちあさんはこの玩具を使うとき、謎の呪文を発する悪癖がある。 るちあさん: 「ぐるぐるあわあわ~♪ぐるぐるあわあわ~♪」 あまりのやる気なさ&棒読み具合に、もう惚れるしかない。 |
■ e-pitch
…精一杯好意的に紹介したつもりなのに、揃いも揃って欝にしかならない玩具ばかりなのは何故だろう。
その他、第1話の見所。
・「恋はなんだろう」
記念すべき挿入歌第一曲。
るちあさん:
「聞いて♪ 胸の♪ はじけて飛び散るなんだろう♪」
それは内臓の類だ。
るちあさんによって披露された恐怖のスプラッタソングですが、
「真珠を持っていない人魚は歌が下手」という設定のため、第1話では周囲からは大不評。
ちなみにこの設定は、第1話でいきなり真珠が手に入る上、その後「真珠をなくす」等のシナリオはないため、全く意味がない。
つうか、真珠があろうがなかろうが、中の人が元々ぴちぴちボイスなことに変わりはないので、そもそも設定として成立してない。
「ぴっち」世界には不用意な設定が多すぎる…。
・小さいころに出会った男の子
るちあさんが海難救助した思い出の男の子。
ああ、あの子にまた会えるのかしら。
感慨たっぷりに瞳を潤まするちあさん。
でも大丈夫、第1話開始10分で見事に再会。
・堂本海斗(どうもと かいと)
件の、幼少時に溺れているところを救った、るちあさんの初恋の相手。
素敵な思い出ですが、後にこの思い出はるちあさんの記憶改竄、
および、そもそも海斗くんは海では死ねない体の持ち主であったことが分かり、無残に瓦解する。
・喋るペンギン
変身もののお約束・マスコットキャラ。
「ぴっち」ではペンギンのヒッポくんがその役をすることに。
これまたお約束どおり、「喋れる」ことは人前では秘密。
(ヒッポくんと話するちあ。その現場を級友の波音さんに目撃され大慌て)
波音さん:
「あれ?るちあ、誰と話してるの?」
るちあさん:
「!? な、なんでもない、なんでもない」
もっともその1分後。
(海岸を歩くるちあさん、波音さん、ヒッポくん)
るちあさん:
「わーいっぱい人がいるね~」
ヒッポ君:
「あ、近いところに真珠の反応が!」
何の補足説明もなく溶け込んでる喋るペンギン。
そのまま、なし崩しに民間人の前でも平気で活動するようになる。
わずか1分で設定を破棄するなら、最初からそうしろと。
・真珠レーダー
ヒッポくんが所持する、真珠の場所を教えてくれる便利なレーダー。
真珠の持ち主が真横に立っていても気がつかない、素晴らしい精度を誇る。
一応、後々にいたるまで登場するものの、存在意義はない。
・宝生波音(ほうじょう はのん)
るちあさんのクラスメイト。
謎の少女のポジションで登場するも、何らひっぱることもなく「正体は人魚」と判明。
地上に不慣れなるちあさんにあれこれ世話を焼いてくれるのですが…
(放送開始11分)
波音さん:
「よし、この波音が、男のオトし方、教えてあ・げ・る♪」
↓
(放送開始21分)
波音さん:
「やばくない?人間の男と恋に落ちたりしたら…」
わずか10分で態度を豹変させる女。
波音さん、情緒不安定にもほどがある。
所詮、人魚は魚脳に過ぎないことを如実にあらわす、素敵なキャラクターです。
・イズール
真珠を狙って襲撃してきた敵幹部。
中の人は「Voice in the Live」の出演者。
水竜を操る特殊能力を持ってる。
・「Legend of Mermaid」
通称LoM。
腐るほどある「ぴっち」ソングの中でも、番組を代表する曲の一つ。
襲撃してきたイズールさんに対して何の説明もなく放たれます。
るちあさん:
「七色の風に吹かれて~♪」
敵に襲撃されて、何故、歌うのか。
呆然として見守る視聴者。
そして、それに負けないくらい、唖然とした様子のイズールさん。
この娘は一体、何がやりたいのかしら。
が、突如、何かが心臓にキたらしく、胸を押さえると激痛に呻く。
イズールさん:
「うぐ!うぅがぁ!!」
恐怖。敵幹部を心停止に追い込む「ぴちぴちボイス」。
るちあさん:
「ラブシャワーピーチ!」(決め台詞)
るちあさん:
「アンコールはいかが?」(決め台詞)
(゜⊿゜)イラネ
誰もが一斉に突っ込んだところで第1話終了。
こうやって見返すと、初回ということで設定が多数出てきますが、その大部分は即行で意味のないものに…。
改めて、この番組の行き当たりばったり具合を再認識した気がする。
(左画像) 【DVD】マーメイドメロディーぴちぴちピッチ 1 (右画像) 太陽の楽園~Promised Land~<ぴちぴちピッチオープニングテーマ> |
ちなみに、記事冒頭のキャプチャ画像は「全裸で朝日に向かって仁王立ちするるちあさん」。なんて豪放な性格。
その割には、「人魚姿で行水する姿(貝ブラ着用)」を見られると烈火のごとく怒りますが。
彼女の羞恥心の基準が全く分からない。