・シムーン 第12話「姉と妹」
シムーンを知らない方へ。
基本設定その1:アルティさんとカイムさんは実の姉妹。
基本設定その2:戦闘機・シムーンのペアパイロット=パルは、事実上、恋人同士と同義。
では、本編。
アルティさん:
「ぁは♪」
カイムさん:
「僕はパラ様のパルだ!今更なんで!?」
『変態姉妹』の愛称でお馴染みのカイムさんとアルティさん。
いきなり天国と地獄のような二人の反応でお話開始。
彼女たちに告げられた内容はいたって単純。
ドミヌーラさん:
「明日から、カイムとアルティでパルを組みなさい」
嗚呼、それはなんつうか…。
愛しのカイム姉さんと堂々とパルれることになり、大喜びのアルティさん。
愛しのパライエッタさんと引き離された挙句、変質者以外の何者でもない妹と組まされ激怒するカイムさん。
まさに悲喜こもごも。
絶望にふけるカイムさんは他の娘にも八つ当たり。
とりあえず、先週、彼氏を作ったものの即行で破局したフロエさんに絡んでみた。
(つうか、フロエさん、また新人娘に手を出してる…)
フロエさん:
「ユンって可愛いとこあるんだ♪」
カイムさん:
「ふん、やっぽりこの程度か。
好きだのなんだの言ったって結局こんなもんなんだ」
フロエさん:
「なによ!大好きなパラ様に振られたからって当たらないでくれる!」
カイムさん:
(ぶちぃ!!)
そういや、フロエさんはアルティさんのパル。
アルティさんがカイムさんと組むということは、自然に考えればパラ様とはフロエさんが組むんでしょうか。
そんな娘にこんなこと言われたら、そりゃ血管の一つや二つはぶち切れますよ。
その後、小競り合いを演じてしまったフロエさんのところに、アルティさんがフォローをしに。
フォローというか、根回しして味方を増やそうとしてるようにしか見えませんが…。
そんな本心を知ってから知らずか、フロエさんも前回からの恋話をとつとつと語りだします。
フロエさん:
「…あの夜のことは忘れたくないと思ってる」
夜!?
一瞬、焦りましたが、まぁ、前回の軍事作戦のことなんでしょう。あれ、夜だったし。
が、そんなこととにはお構いなしのアルティさん。何やら思うことがあったらしく、フロエさんの言葉を反芻。
アルティさん:
「忘れない…あの夜のこと…姉さん…」
流れる、裸のアルティさんがカイムさんに覆いかぶさる回想シーン。
フロエさんの言う「あの夜」とはえらい違いのような気がしますが。
ダメだ、この娘。
翌朝。
しぶしぶながらもパルを組み、アルティさんとカイムさんは空へ。
シムーンに乗る前はとりあえず百合行為に及ぶのがお約束です。ぶっちゃけ接吻。
良かったね、アルティさん。
アルティさん:
(ぼたぼたぼたっ)
が、キスしたように見えたその後、アルティさんの唇から出血。
カイムさん、噛み切りやがった。
恐ろしい娘。
…まぁ、「実の姉をガチで押し倒す妹」と「それをいつまでも根に持つ姉」では、前者の方が明らかに変態ですが。
なんか、今回の話を見てると「アルティさん、嫌われて可哀想」なんて錯覚をしてしまいそう。
騙されちゃダメだ。
何はともあれシムーンに乗り、空をいく二人。
が、雰囲気は険悪。
アルティさんはなんとか場を和まそうとフリートークをかましますが、逆効果。
アルティさん:
「姉さん…どうしてこうなっちゃたんだろう」
お前が押し倒したりするからだ。
それでも健気(?)に話しかけ続けるアルティさん。
けれどカイムさんの頑なな態度は変わらず(当たり前だ)。
と、そのとき、二人の乗るシムーンが突如、異常飛行。
…まぁ、こんだけ仲違いしてて問題なく飛ばせたりしたら、パル=百合関係の最後の言い訳すら崩壊するもんな…。
慌てて、同行していたネヴィリル-アーエル機が救助。
と、そんな二機の前に、敵国の空中基地が唐突に登場。
すわ戦闘かと思われましたが、どういうわけか、向こうはこちらに気づいておらず。
アーエルさん:
「こんなに近づいてるのに、気が付いてないみたい。調べてみようっか」
いつものように無謀極まりない提案をするアーエルさん。
カイムさん:
「最初から無理だったんだ。いくら姉妹だからって…」
こいつ、アーエルさんの話、聞いちゃいねぇ。
ええと、パルになるのが無理だって?
つうか、我々の常識では、むしろ姉妹だからこそ無理です。
アルティさん:
「私、(偵察に)行く。私と姉さんは、無理じゃないことをドミヌーラに分かってもらう」
カイムさん:
「!?」
分からせるべき相手はドミヌーラさんじゃねぇ。
こんだけ嫌がられてるのに、それでも押しの一手。
やっぱり、真に変態なのはアルティさん。
つうか、上記の会話、3人で話が全く噛み合ってません。
テンペスト隊には話を聞かない娘しかいないのか。
絶不安ですが、何はともあれ、アルティ-ネヴィリルで敵戦艦に乗り込んで偵察開始。
慎重に歩を進める二人ですが、敵兵の警戒態勢はザル。気づかれる気配がありません。
その余裕からか、いつしかアルティさんはカイムさんとのことをネヴィリルさんに吐露。
彼女の話した言葉を字義通りに受け取れば、「恋人としてではなく姉妹として仲良くしたい」になるのですが…。
アルティさん:
「いつか男になって、今度は私が抱きしめてあげたい、姉さんを」
男になる必要はないだろうと。
この娘の本心がよく分かりません。本人も分かってないんじゃなかろうか。
それに、掲載紙が掲載紙だしなぁ…。
一方、待機組のカイム-アーエルペア。
空気読まないアーエルさんが、恐れを知らず、姉妹の不仲の原因を聞いてみます。
それに答えて、カイムさんは壮絶な姉妹喧嘩の発端を語ってくれました。
カイムさん:
「…あの夜。ボクは弱くなってた。朝になれば初めての戦争。怖かった。逃げ出したかった。そんなとき…」
かちゃ。開くドア。そこにいたのは、アルティさん。
カイムさん:
「つけこまれたんだ。拒めなかったんだ、アルティの誘いを」
このときのアルティさんの映像。
勝ちを確信し、狙い続けてきた獲物を捕食する、すげぇ邪悪な笑顔。
が、そんな衝撃告白を聞いても、タフネスガール・アーエルさんは平然と応答。
アーエルさん:
「誘ったのはカイムの方かもしれないじゃないか」
どう考えても、最初に夜這いをかけてきてるのはアルティさんです。
まぁ、最後のゴーサインを出してしまってた可能性はありますが。
しかし、この無茶苦茶な切り返しにカイムさん動揺。
カイムさん:
「確かめなきゃ!」
言うや否や、敵戦艦に飛びのり猛ダッシュ。
が、なんぼなんぼでもそこまで派手なことをすれば敵兵さんに見つかります。
あっさり空中要塞の縁に追い詰められ、大ピンチ。
と、そこにカイムさんを救出するべく、シムーンが浮上。
乗っているのはアルティさんとネヴィリルさん。
船の縁からシムーンに飛び降りろと呼びかけます。
アルティさん:
「安心して!私が抱きしめてあげるから!」
カイムさん:
(うぞぞぞっ!!)
こんなときまで、アルティさん…。
顔面蒼白になったカイムさんは、茫然自失。
そのまま、船の外、空中に転落。
アルティさん:
「姉さん!?」
落下していくカイムさん。嗚呼、どんどん落ちていく。
幸い、新登場のリマージョンにより救出されましたが、この姉妹の破局の溝の深さを再認識。
こりゃダメだとドミヌーラさんも悟ったところで次回。
…つうか、今回の件、どう考えてもドミヌーラさんの采配ミス。
前回の作戦漏れといい、リモネさんに舐められっぱなしといい、この人のへっぽこぶりはなんなんだろう。
マミマミと並ぶ、壮絶な自爆キャラな気がする。
今回のキャプチャ画像は、『憎き愚妹とパルを組まされ激怒と憎悪に歪むカイムさん』から。
憎しみで人を殺せるかどうか挑戦中。
可愛いですね、ええ。
【追記】
他の方の感想を見てようやく気が付きましたが、中盤のロードレアモンさんの雷話、ちゃんと伏線だったのですね。
まったく気が回りませんでした。
すごいや「シムーン」。全面的に、してやられた気分。
シムーンを知らない方へ。
基本設定その1:アルティさんとカイムさんは実の姉妹。
基本設定その2:戦闘機・シムーンのペアパイロット=パルは、事実上、恋人同士と同義。
では、本編。
アルティさん:
「ぁは♪」
カイムさん:
「僕はパラ様のパルだ!今更なんで!?」
『変態姉妹』の愛称でお馴染みのカイムさんとアルティさん。
いきなり天国と地獄のような二人の反応でお話開始。
彼女たちに告げられた内容はいたって単純。
ドミヌーラさん:
「明日から、カイムとアルティでパルを組みなさい」
嗚呼、それはなんつうか…。
愛しのカイム姉さんと堂々とパルれることになり、大喜びのアルティさん。
愛しのパライエッタさんと引き離された挙句、変質者以外の何者でもない妹と組まされ激怒するカイムさん。
まさに悲喜こもごも。
絶望にふけるカイムさんは他の娘にも八つ当たり。
とりあえず、先週、彼氏を作ったものの即行で破局したフロエさんに絡んでみた。
(つうか、フロエさん、また新人娘に手を出してる…)
フロエさん:
「ユンって可愛いとこあるんだ♪」
カイムさん:
「ふん、やっぽりこの程度か。
好きだのなんだの言ったって結局こんなもんなんだ」
フロエさん:
「なによ!大好きなパラ様に振られたからって当たらないでくれる!」
カイムさん:
(ぶちぃ!!)
そういや、フロエさんはアルティさんのパル。
アルティさんがカイムさんと組むということは、自然に考えればパラ様とはフロエさんが組むんでしょうか。
そんな娘にこんなこと言われたら、そりゃ血管の一つや二つはぶち切れますよ。
その後、小競り合いを演じてしまったフロエさんのところに、アルティさんがフォローをしに。
フォローというか、根回しして味方を増やそうとしてるようにしか見えませんが…。
そんな本心を知ってから知らずか、フロエさんも前回からの恋話をとつとつと語りだします。
フロエさん:
「…あの夜のことは忘れたくないと思ってる」
夜!?
一瞬、焦りましたが、まぁ、前回の軍事作戦のことなんでしょう。あれ、夜だったし。
が、そんなこととにはお構いなしのアルティさん。何やら思うことがあったらしく、フロエさんの言葉を反芻。
アルティさん:
「忘れない…あの夜のこと…姉さん…」
流れる、裸のアルティさんがカイムさんに覆いかぶさる回想シーン。
フロエさんの言う「あの夜」とはえらい違いのような気がしますが。
ダメだ、この娘。
翌朝。
しぶしぶながらもパルを組み、アルティさんとカイムさんは空へ。
シムーンに乗る前はとりあえず百合行為に及ぶのがお約束です。ぶっちゃけ接吻。
良かったね、アルティさん。
アルティさん:
(ぼたぼたぼたっ)
が、キスしたように見えたその後、アルティさんの唇から出血。
カイムさん、噛み切りやがった。
恐ろしい娘。
…まぁ、「実の姉をガチで押し倒す妹」と「それをいつまでも根に持つ姉」では、前者の方が明らかに変態ですが。
なんか、今回の話を見てると「アルティさん、嫌われて可哀想」なんて錯覚をしてしまいそう。
騙されちゃダメだ。
何はともあれシムーンに乗り、空をいく二人。
が、雰囲気は険悪。
アルティさんはなんとか場を和まそうとフリートークをかましますが、逆効果。
アルティさん:
「姉さん…どうしてこうなっちゃたんだろう」
お前が押し倒したりするからだ。
それでも健気(?)に話しかけ続けるアルティさん。
けれどカイムさんの頑なな態度は変わらず(当たり前だ)。
と、そのとき、二人の乗るシムーンが突如、異常飛行。
…まぁ、こんだけ仲違いしてて問題なく飛ばせたりしたら、パル=百合関係の最後の言い訳すら崩壊するもんな…。
慌てて、同行していたネヴィリル-アーエル機が救助。
と、そんな二機の前に、敵国の空中基地が唐突に登場。
すわ戦闘かと思われましたが、どういうわけか、向こうはこちらに気づいておらず。
アーエルさん:
「こんなに近づいてるのに、気が付いてないみたい。調べてみようっか」
いつものように無謀極まりない提案をするアーエルさん。
カイムさん:
「最初から無理だったんだ。いくら姉妹だからって…」
こいつ、アーエルさんの話、聞いちゃいねぇ。
ええと、パルになるのが無理だって?
つうか、我々の常識では、むしろ姉妹だからこそ無理です。
アルティさん:
「私、(偵察に)行く。私と姉さんは、無理じゃないことをドミヌーラに分かってもらう」
カイムさん:
「!?」
分からせるべき相手はドミヌーラさんじゃねぇ。
こんだけ嫌がられてるのに、それでも押しの一手。
やっぱり、真に変態なのはアルティさん。
つうか、上記の会話、3人で話が全く噛み合ってません。
テンペスト隊には話を聞かない娘しかいないのか。
絶不安ですが、何はともあれ、アルティ-ネヴィリルで敵戦艦に乗り込んで偵察開始。
慎重に歩を進める二人ですが、敵兵の警戒態勢はザル。気づかれる気配がありません。
その余裕からか、いつしかアルティさんはカイムさんとのことをネヴィリルさんに吐露。
彼女の話した言葉を字義通りに受け取れば、「恋人としてではなく姉妹として仲良くしたい」になるのですが…。
アルティさん:
「いつか男になって、今度は私が抱きしめてあげたい、姉さんを」
男になる必要はないだろうと。
この娘の本心がよく分かりません。本人も分かってないんじゃなかろうか。
それに、掲載紙が掲載紙だしなぁ…。
一方、待機組のカイム-アーエルペア。
空気読まないアーエルさんが、恐れを知らず、姉妹の不仲の原因を聞いてみます。
それに答えて、カイムさんは壮絶な姉妹喧嘩の発端を語ってくれました。
カイムさん:
「…あの夜。ボクは弱くなってた。朝になれば初めての戦争。怖かった。逃げ出したかった。そんなとき…」
かちゃ。開くドア。そこにいたのは、アルティさん。
カイムさん:
「つけこまれたんだ。拒めなかったんだ、アルティの誘いを」
このときのアルティさんの映像。
勝ちを確信し、狙い続けてきた獲物を捕食する、すげぇ邪悪な笑顔。
が、そんな衝撃告白を聞いても、タフネスガール・アーエルさんは平然と応答。
アーエルさん:
「誘ったのはカイムの方かもしれないじゃないか」
どう考えても、最初に夜這いをかけてきてるのはアルティさんです。
まぁ、最後のゴーサインを出してしまってた可能性はありますが。
しかし、この無茶苦茶な切り返しにカイムさん動揺。
カイムさん:
「確かめなきゃ!」
言うや否や、敵戦艦に飛びのり猛ダッシュ。
が、なんぼなんぼでもそこまで派手なことをすれば敵兵さんに見つかります。
あっさり空中要塞の縁に追い詰められ、大ピンチ。
と、そこにカイムさんを救出するべく、シムーンが浮上。
乗っているのはアルティさんとネヴィリルさん。
船の縁からシムーンに飛び降りろと呼びかけます。
アルティさん:
「安心して!私が抱きしめてあげるから!」
カイムさん:
(うぞぞぞっ!!)
こんなときまで、アルティさん…。
顔面蒼白になったカイムさんは、茫然自失。
そのまま、船の外、空中に転落。
アルティさん:
「姉さん!?」
落下していくカイムさん。嗚呼、どんどん落ちていく。
幸い、新登場のリマージョンにより救出されましたが、この姉妹の破局の溝の深さを再認識。
こりゃダメだとドミヌーラさんも悟ったところで次回。
…つうか、今回の件、どう考えてもドミヌーラさんの采配ミス。
前回の作戦漏れといい、リモネさんに舐められっぱなしといい、この人のへっぽこぶりはなんなんだろう。
マミマミと並ぶ、壮絶な自爆キャラな気がする。
コミック百合姫 Vol.4 「Simoun」オリジナルサウンドトラック |
今回のキャプチャ画像は、『憎き愚妹とパルを組まされ激怒と憎悪に歪むカイムさん』から。
憎しみで人を殺せるかどうか挑戦中。
可愛いですね、ええ。
【追記】
他の方の感想を見てようやく気が付きましたが、中盤のロードレアモンさんの雷話、ちゃんと伏線だったのですね。
まったく気が回りませんでした。
すごいや「シムーン」。全面的に、してやられた気分。