由布川に来るのは実に3年ぶり。前回同様、相方は白きりさん。
少しでも温かいほうが良いだろうと集合は11時。沢に入るには遅いが、ここは勝負が早い。スピードが勝負だ。
椿の駐車場い下りるとラフティングの運営会社の人が装具を準備している。数からかなりのお客さんが来る模様だ。聞くと、熊本の
クライマーで知人の知り合いであった。近年、クライマーが増えたせいか、どこでつながるかわからない。今日は下るのではなく、遡
上するのだという。早めに来てよかった。
次々と集まるお客さん。2/3は若い女性。
早速、準備して長い階段を下る。入渓すると、涼を求めて浸かっている家族連れが散見される。それもすぐにいなくなる。続いて現れ
るのがカメラマン。いつ来てもいる。愛好家にとっては知られた場所なのだろう。
ほどなくすると、4mの滝が現れる。ここはやや力を要する箇所。だが近づいているとフィックスが張られてる。登るための人工物が
あるとがっかりだが、体力温存を考えて、ここは迷わず使おう。
入渓地点。
今日は今までで一番温かい。
だんだんと狭くなる。幽玄の世界へいざ。
10分ほど進むとめくらの滝の最後の陸地に到着。先の川幅は狭いところで1,5m。蛇行しているために先は見えない。そして両端は切り
立ち、薄暗い。何とも言えない雰囲気の場所だ。
装備をつけて25m程泳ぐと、幸いなことに前回と同じ箇所に狭い瀬があった。前に来た時よりも深くみぞおちあたりだが、これがあ
るのと無いのとでは大違いだ。
白きりさんを待って、15m先の滝へと向かう。なにかがちがう。前回と様子が変わっているような気がする。滝の流れが変わったのか
形状が変わったのが、3年ぶりの錯覚でもなさそうだ。
これまでで一番水量が少ないが、すさまじい
勢いで落ちてくるのは変わりない。
必死に漕いで落ち口に辿り着き、前回見つけた箇所に手がかりを探すも、這い上がれる弱点がない。水中に潜ってもスタンスになる
ものはない。何度も試みたが、強烈な水流に抗いながらの模索は体力を強烈に消費する。温存を考え、瀬に戻る。
瀬に着くと、あがいているときに感じなかった震えがはじまる。やはり、夏であろうと浸かったままでは寒い。闘争心を削がれそうだ。
このへんは冬壁とは真逆の感じがする。
私に代わって白きりさんが華麗な泳ぎで滝へと向かう。かなりねばって滝口で格闘するがやはり、てこずっているのが見て取れる。し
ばらく様子を見ていると下流から黄色い声がする。振り返るとヘルメットにライフジャケットに見を包んだ4、5人のグループが、スマ
ホを手に次から次へとラッコのような格好で向かってくる。その数、30を超えている。そして半数以上が女性。
そのうち来るだろうとは思っていたが、二人で格闘している場所だけにその数と華やかな雰囲気にやや戸惑いを覚える。幽玄の世界も
消し飛んでしまうかのようである。
我々もこんなことしているよりは鞍替えしたほうがいいかもしれない。
と一瞬思ったほどの光景。
当然、我々の行動は中断。お客さんをやり過ごす。この間、引率者に聞くと、やはり滝の様相が変わっているとの事。3年の間に変化が
あったのだろう。近年の雨量とここの岩質を考えれば不思議ではない。
二人になったところで再び白きりさんが向かう。なんどもチャレンジし、上半身がなんとか水面から上るまでいくが水圧に耐え切れず
に落ちてしまう。可能性はないのだろうか。水流で見えないが右手が凹角になっているような気もする。それを試そうとカムの5番を持
って今度は私が向かう。
水中では流れに逆らいながら頻繁に足を動かし、水上では流れ落ちる猛烈な水量に逆らってカムを掲げるも腕を上げることがかなわず
押し戻される。それでも何とか凹角上の箇所と思われるところでレバーを放したが噛まない。
滝に拘って取り付いてきたが、そうも弱点がなさそうだ。かなり水量が減れば分かるかもしれないが晩秋には来たくはない。
次回は残された唯一の突破口を使おう。こちらは時間はかかるが可能性は高い。
少しでも温かいほうが良いだろうと集合は11時。沢に入るには遅いが、ここは勝負が早い。スピードが勝負だ。
椿の駐車場い下りるとラフティングの運営会社の人が装具を準備している。数からかなりのお客さんが来る模様だ。聞くと、熊本の
クライマーで知人の知り合いであった。近年、クライマーが増えたせいか、どこでつながるかわからない。今日は下るのではなく、遡
上するのだという。早めに来てよかった。
次々と集まるお客さん。2/3は若い女性。
早速、準備して長い階段を下る。入渓すると、涼を求めて浸かっている家族連れが散見される。それもすぐにいなくなる。続いて現れ
るのがカメラマン。いつ来てもいる。愛好家にとっては知られた場所なのだろう。
ほどなくすると、4mの滝が現れる。ここはやや力を要する箇所。だが近づいているとフィックスが張られてる。登るための人工物が
あるとがっかりだが、体力温存を考えて、ここは迷わず使おう。
入渓地点。
今日は今までで一番温かい。
だんだんと狭くなる。幽玄の世界へいざ。
10分ほど進むとめくらの滝の最後の陸地に到着。先の川幅は狭いところで1,5m。蛇行しているために先は見えない。そして両端は切り
立ち、薄暗い。何とも言えない雰囲気の場所だ。
装備をつけて25m程泳ぐと、幸いなことに前回と同じ箇所に狭い瀬があった。前に来た時よりも深くみぞおちあたりだが、これがあ
るのと無いのとでは大違いだ。
白きりさんを待って、15m先の滝へと向かう。なにかがちがう。前回と様子が変わっているような気がする。滝の流れが変わったのか
形状が変わったのが、3年ぶりの錯覚でもなさそうだ。
これまでで一番水量が少ないが、すさまじい
勢いで落ちてくるのは変わりない。
必死に漕いで落ち口に辿り着き、前回見つけた箇所に手がかりを探すも、這い上がれる弱点がない。水中に潜ってもスタンスになる
ものはない。何度も試みたが、強烈な水流に抗いながらの模索は体力を強烈に消費する。温存を考え、瀬に戻る。
瀬に着くと、あがいているときに感じなかった震えがはじまる。やはり、夏であろうと浸かったままでは寒い。闘争心を削がれそうだ。
このへんは冬壁とは真逆の感じがする。
私に代わって白きりさんが華麗な泳ぎで滝へと向かう。かなりねばって滝口で格闘するがやはり、てこずっているのが見て取れる。し
ばらく様子を見ていると下流から黄色い声がする。振り返るとヘルメットにライフジャケットに見を包んだ4、5人のグループが、スマ
ホを手に次から次へとラッコのような格好で向かってくる。その数、30を超えている。そして半数以上が女性。
そのうち来るだろうとは思っていたが、二人で格闘している場所だけにその数と華やかな雰囲気にやや戸惑いを覚える。幽玄の世界も
消し飛んでしまうかのようである。
我々もこんなことしているよりは鞍替えしたほうがいいかもしれない。
と一瞬思ったほどの光景。
当然、我々の行動は中断。お客さんをやり過ごす。この間、引率者に聞くと、やはり滝の様相が変わっているとの事。3年の間に変化が
あったのだろう。近年の雨量とここの岩質を考えれば不思議ではない。
二人になったところで再び白きりさんが向かう。なんどもチャレンジし、上半身がなんとか水面から上るまでいくが水圧に耐え切れず
に落ちてしまう。可能性はないのだろうか。水流で見えないが右手が凹角になっているような気もする。それを試そうとカムの5番を持
って今度は私が向かう。
水中では流れに逆らいながら頻繁に足を動かし、水上では流れ落ちる猛烈な水量に逆らってカムを掲げるも腕を上げることがかなわず
押し戻される。それでも何とか凹角上の箇所と思われるところでレバーを放したが噛まない。
滝に拘って取り付いてきたが、そうも弱点がなさそうだ。かなり水量が減れば分かるかもしれないが晩秋には来たくはない。
次回は残された唯一の突破口を使おう。こちらは時間はかかるが可能性は高い。
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