比叡1峰Bフェース
「ムササビファミリー」(マルチピッチ)について
行く人はあまりいないと思いますが、ルートが若干変わりましたのでご報告します。
ムササビファミリールートの一部が崩壊、また、ルートがブッシュに覆われているとの報告を受
けて、大分の片〇、折〇君と昨日、整備に行ってきました。
取り付き下部には大きく崩壊した岩が散乱。見上げると1Pの中間が崩落していました。
前回、チェーンで固定した岩がかろうじて残っている状況です。
今となっては、共に崩落してほしかったのですが、よもや他が崩落するとは分からないものです。
白い部分が崩落後
12年の歳月が経って、かなりブッシュに覆われている。
以下、注意点が2点
①1Pの下部が写真の通り、大きく崩壊しています。崩壊箇所は通らずに、右寄りを直上しのこと。
チェーンで固定した岩がありますが、チェーンで止まっている状態ですので触らないように。
まだ浮石の可能性あり。トップが登る際は、岩陰に退避してのビレイ要。
②前回の整備(2009年)で、整備上、ビレイ点にボルト、ハンガーを設置したが、今回、3P,4Pのビ
レイ点を撤去。
よって、ビレイ点のハンガー設置は6P中、5,6Pの2か所となるので、カムの多めの携行が必要。
(0.5〜2番)
3Pのwクラック
出口が悪い。この先、これ以上の核心がいくつか待っている。
最終6Pのトラバース。ここも悪いが回り込む箇所がさらに悪い。
概ね、ルート上の草、枝は伐採しましたので快適に登れると思います。
6P終了点直下のみ、暗くなったため、伐採は残りましたが登るのに支障はないでしょう。
前回整備したのが2009年。草木に覆われるのも当然のこと。
気にはなりながらも、複雑なルートゆえ、一人では出来ず、かといって気安く誘えるところでもな
いので延び延びになっていたところ、最近、力を付けてきている両君が同行できるとのことで今回
の整備に至りました。
今回私はルートの整備をしながらの登攀でしたが、草木が多いために予想以上に時間を取られ、9時
に取り付いて、下山したのが19時でした。
10時間近くクライミングと、ぶら下がっての作業はさすがに身に応えてきました。
今回、トップを頼んだ片〇君は、10時間近い整備の中でオールフリーで登った。大したものだ。
荷揚げを一手に引き受けてくれた折〇君、ホールバックを引き上げながらの登攀お疲れ様でした。
最後に
ルートが開拓されたのは40年以上前のこと。ルートの質はもとより、開拓者のバイタリティー、闘
争心を彷彿させるすばらしいルートです。
比叡ではめずらしい、ナチュラルプロテクションのルートでもあります。
「ムササビファミリー」(マルチピッチ)について
行く人はあまりいないと思いますが、ルートが若干変わりましたのでご報告します。
ムササビファミリールートの一部が崩壊、また、ルートがブッシュに覆われているとの報告を受
けて、大分の片〇、折〇君と昨日、整備に行ってきました。
取り付き下部には大きく崩壊した岩が散乱。見上げると1Pの中間が崩落していました。
前回、チェーンで固定した岩がかろうじて残っている状況です。
今となっては、共に崩落してほしかったのですが、よもや他が崩落するとは分からないものです。
白い部分が崩落後
12年の歳月が経って、かなりブッシュに覆われている。
以下、注意点が2点
①1Pの下部が写真の通り、大きく崩壊しています。崩壊箇所は通らずに、右寄りを直上しのこと。
チェーンで固定した岩がありますが、チェーンで止まっている状態ですので触らないように。
まだ浮石の可能性あり。トップが登る際は、岩陰に退避してのビレイ要。
②前回の整備(2009年)で、整備上、ビレイ点にボルト、ハンガーを設置したが、今回、3P,4Pのビ
レイ点を撤去。
よって、ビレイ点のハンガー設置は6P中、5,6Pの2か所となるので、カムの多めの携行が必要。
(0.5〜2番)
3Pのwクラック
出口が悪い。この先、これ以上の核心がいくつか待っている。
最終6Pのトラバース。ここも悪いが回り込む箇所がさらに悪い。
概ね、ルート上の草、枝は伐採しましたので快適に登れると思います。
6P終了点直下のみ、暗くなったため、伐採は残りましたが登るのに支障はないでしょう。
前回整備したのが2009年。草木に覆われるのも当然のこと。
気にはなりながらも、複雑なルートゆえ、一人では出来ず、かといって気安く誘えるところでもな
いので延び延びになっていたところ、最近、力を付けてきている両君が同行できるとのことで今回
の整備に至りました。
今回私はルートの整備をしながらの登攀でしたが、草木が多いために予想以上に時間を取られ、9時
に取り付いて、下山したのが19時でした。
10時間近くクライミングと、ぶら下がっての作業はさすがに身に応えてきました。
今回、トップを頼んだ片〇君は、10時間近い整備の中でオールフリーで登った。大したものだ。
荷揚げを一手に引き受けてくれた折〇君、ホールバックを引き上げながらの登攀お疲れ様でした。
最後に
ルートが開拓されたのは40年以上前のこと。ルートの質はもとより、開拓者のバイタリティー、闘
争心を彷彿させるすばらしいルートです。
比叡ではめずらしい、ナチュラルプロテクションのルートでもあります。
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