これまで、このブログで映画について書いたことはないと思う。映画にはあまり詳しくないのだ(まあほかも大したことはないけど)。
ただ、紹介した音楽に、映画のテーマ曲がいくつかあるから、そこで映画に触れたりはしている。
わたしは映画派ではなくて(TV)ドラマ派だった。山田太一も倉本聰も鎌田敏夫も今はもうほとんど書いていない。今のテレビドラマはろくなものがないのでほとんど見てない。
ところが、「うみ・そら・さんごのいいつたえ」で、どこをどうたぐってか、このブログを見に来てくれた方がいたようだ。何かの間違いかもしれない。同じ日にはAKB48についてのみ掲載されているブログからここに来た人もいたようだから。
自慢じゃないがAKB48についてほとんど知らない。だからAKB48について何かを書いたこともないと思うのだけれど。
もともと山よりは海が好きで、海を見ているだけで幸せな気分になれる。
だから、海が出てくる、海を舞台にした映画で強く魅かれた映画がいくつかある。それをいくつかあげてみたい気になった。
「グラン・ブルー」
まずは何と言ってもこの映画だろうか。出てくる海も、キャストも、ストーリーも、音楽もすべていい。ジャック・マイヨールにはあこがれた。何度観ても飽きない映画だ。
監督リュック・ベッソンの相棒エリック・セラの音楽もこのグラン・ブルーが白眉だと思う。バラエティに富んだ魅力的な音楽だ。リュック・ベッソンの映画としても結局この映画が最高傑作ではあるまいか(と、書いたが「ニキータ」と「レオン」ももちろん捨てがたい)。
「海の上のピアニスト」
これもスケールの大きな、ダイナミックな映像と、繊細なストーリーとをあわせもった、いい映画だった。ピアニスト役の主演俳優の演技はすばらしかった。音楽も。
ただ1つだけ傷があるとすれば、ラストの客船爆破のシーンは不要だった。まったくもっていらなかった。
あの文句のつけようの1点もない「
ニューシネマ・パラダイスのジュゼッペ・トルナットーレ監督の作品だが、なぜだか問うてみたい。そういえばモニカ・ベルッチの完璧な美しさにノックアウトされた「マレーナ」にもなくて良いと思うシーンが挟まれていたのを思い出した。
モリコーネの音楽はこの映画でもすばらしい。
「うみ・そら・さんごのいいつたえ」
※残念ながらこの映画だけは。『ガクの冒険』『うみ・そら・さんごのいいつたえ』『あひるのうたがきこえてくるよ。』『白い馬』『しずかなあやしい午後に』の全5作品を収録するというこのBOXしかamazonのリストにもない。レンタルするしかなさそうだ。
最近見てないけれど、今見ても、おそらく何1つ古臭さもを感じることなく、スクリーンに没頭できると確信する。キャストがやっぱりすばらしかった。ストーリーも単純だけどわたしは好きだ。
もちろん、わたしが大の椎名誠ファンであることもこの映画への思い入れを強くしている。
公平に見て、もしケチがつくとすれば、海人の演技力くらいではなかろうか。でもそんなものはこの映画の魅力からすれば何ということもない。こどもたちもすばらしかったし、高橋幸宏の音楽も奇跡的なすばらしさだと思う。そしてあの海と空。
白保の海は今どうなっているんだろう?
「タイタニック」
| タイタニック [DVD] |
レオナルド・ディカプリオ,ケイト・ウィンスレット,ビリー・ゼーン,キャシー・ベイツ,ビル・パクストン |
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン |
デカプリオとケイト・ウィンスレット。まさに美男美女の組合せ。もちろんキャメロンのCGを駆使したダイナミックな画面演出の魅力もこの映画では語らずに終わるわけにはいかない。そこには、膨大な時間とち密な作業が費やされた。CGだから簡単にできる、というわけではない。
わたしはデカプリオという俳優がなぜかわからないが好きだ。もう一人なぜかわからないが好きな俳優にケヴィン・コスナーがいる。
ケイト・ウィンスレットの美しさにもため息が出る。タイタニックのケイトの美しさは役柄のせいもあるがまたひときわ際立っていた。
オスカーにどれほどの価値と公平さがあるかわからないが、まともな賞なら、タイタニック1本でもデカプリオがオスカーを受けて不思議はないと思うのだが。
「波の数だけ抱きしめて」
この映画の中の中山美穂の花嫁姿は美しかった。織田裕二も今に続く得意のキャラクターだけど、はまってた。脇役の別所哲也や松下由樹もきちんとキャラクターを
湘南に手作りFM局を作るというアイデアも面白かったし、トンネルに入るとラジオが聴こえなくなるという仕掛けをうまく使っていた。
細かなところを言えば、結局のところフジ系の商業映画という評価に落ち着くが、あの頃テレビにはまだ力も誇りもあったという気がする。
そしてユーミンの曲の数々。とりわけ「心ほどいて」はこの映画のあのシーンのためにつくられたのではないかと言ってもいいくらい引き離すしようもなくぴったりとくっついている。涙なしでは見れない・聴けない。