MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

TRAIN-TRAIN /THE BLUE HEARTS

2013-11-30 | Today's Best Music for Run
このコーナー?ひさしぶりの投稿になります。ブルーハーツは「青空」「終わらない歌」に続いてこれで3曲目。THE HIGH-LOWSの「フルコート」も入れると甲本ヒロトのヴォーカル曲は4曲目ということになります。
前にも同じことを書いた気がしますが、ブルーハーツほどロック魂を感じさせる--いや、ロック魂しか感じさせないバンドは日本にはあまりない気がしてます。マイナーで頑張ってる人たちにはいるのかもしれませんが、わたしのような一般の音楽ファンにとっては彼らの歌詞、曲、声、響きすべてにおいてロックそのものではないかという気がします。
「ロック」とは何なのか?と考えてみると、わたしが思っているのはまず「純粋さ」ということになります。誰に対しても媚びない。権力にも、権力者にも、体制にも、人間関係にもこびない。そう書きながら、これはジョン・レノンのイマジンの世界そのものだな、と思いました。それは一見おだやかだけど、内包している魂は革命的だったりする。そういう生き方をするにはときにいろんなものと闘わなくてはいけない、というのが世界のありようなんですね、おそらく。
こんなに有名な曲なので、いまさらあれこれ書きようもないですが、何がいいか?って、それは「美しい」ということにつきます。「美しい」とは「余計なものがない」ということでしょう。余計なものがないと強くもなる。そんなことも考えます。「このl曲の「走って行け」というリフレインを聞くと、「走ることはそういうことだよな、確かに」と思うのです。
わたしの手元にあるのはベストアルバム「THE BLUE HEARTS SUPER BEST」収録のものです。いろんなバージョンが存在しているようなので、どれも聴いてみたいですね。YouTubeにもLIVEを含めていくつかあるので複数アップしておきます。

The Blue Hearts - Train Train




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2013「あいの土山マラソン」でフルマラソンを走りました。

2013-11-30 | 参加マラソン大会


 あれからもうまもなく4週間になろうとしている。今年で27回目を数える「あいの土山マラソン」を走った。
 実は3年前、2010年の大会にもエントリーしたのだが、台風の影響で中止になった。
 当時のブログを読み返して驚いた。このとき台風で中止にならなくても「DNS」を決めていたと書いてあったからだ。練習中転倒し肋骨と手の指を骨折してしまったのだった。その後、骨折をおして「いびがわマラソン」を走った記憶は鮮明だったが、走らなかった「あいの土山」のことは忘れてしまっていた。

 そんなわけだから今回は3年越しの恋人との出会いにも似た感慨があるはずだったが、またしても膝痛に悩まされこの1カ月半ほとんど走れないままで突入することになった。3年越しのラブコールもあえなく振られて撃沈寸前だった。

 骨折癒えぬ間の「いびがわマラソン」、ぎっくり腰でコルセットして向かった「えちご・くびき野100kmマラソン」。いずれもDNS寸前だったがなんとか完走してきた。
 だが今回はもうだめかと思った。3日前でもたった130m走るのが痛くて難しい状態だったのだから。とにかく前日、前々日は歩くだけにとどめて回復への望みを託した。

■右膝痛対策

 少し前から膝痛対策に有効かどうか確認していたことがいくつかある。
 結論から言うと、膝痛を大幅に改善するような効果はどれにもなかった。しかし、疲労の軽減や膝の動きの安定に役立つものがいくつかあった。

ニトリート(NITREAT) キネシオロジーテープ50mm 6巻入り 撥水タイプ
ニトリート(NITREAT)
ニトリート(NITREAT)


 もっとも効果があると感じたのはテーピングである。走れば膝はやはり痛くなったが、エクササイズウォークなら抜群の安心感があった。膝のブレをきっちり抑えながら装着感はほぼない。

(シーダブリュエックス)CW-X スタビライクスモデル(ロング)
CW-X(シーダブリューエックス)
CW-X(シーダブリューエックス)


 CW-Xのロングタイツも試した。いくつかの理由からここ最近履くことはめったになかったが、久しぶりに履いてみたら、やはり疲れ方が幾分違う気がした。膝痛への効果はゼロだったけれど。

ZAMST(ザムスト)JKバンド 371002 ブラック M
ZAMST(ザムスト)
ZAMST(ザムスト)


 そしてザムストのJKバンド。これもはっきりした効果を実感したわけではなかったが、つけていて違和感はないし、多くのランナーが効果を実感しているようなので、お守りのような気持で着けることにした。

 ロキソニンを飲むことを前日に思い立った。これも少なからぬランナーが実践しているのを見聞きしているので、害は少なそうだし「ひょっとして」ということもあるかもしれない。スタートを待つ列に並んでいるときに2錠飲む。

■出だしの混雑も上り坂もカモン

 フル、ハーフ各2000人余りのエントリーということであったが、スタート直後の走路はせまく、また、どうもタイム順ではなく登録順のスタートだったらしく、1㎞以上にわたって思うように走れない。
 右膝に違和感はあったが、「痛い」という感覚はなくて、練習不足にもかかわらずスピードが上がりそうだったので、この混雑は好都合だった。


※写真は家人が応援してくれていた4㎞地点・青土ダム付近。快調に走っていたのだが・・・

 8㎞あたりで違和感もなくなり、何のストレスもなく普通に走れるようになった。曇りで気温も16~17℃ともっとも走りやすい天候。風も大してなかった。
 こんな風に走れるのは本当に久しぶりだった。
 とはいえ、いつどうなるかわからない爆弾を抱えているようなものなので、「80%くらいの力で」と常に意識しながら走っていた。
 痛みはまったくなくて、これまでの1カ月半の苦しみは何だったのか?と不思議でならなかった。

 スタートからすでにアップダウンはいくつもあって、4㎞から10㎞までは登り基調。高低図によればこの間約60m登ることになっている。序盤ということもあるが、走っている感覚としては、それほどきついとは思わなかった。



 10㎞あたりから今度は下り基調。高低図では19㎞から急な登りになっているが実際には18㎞から19kmの間にこのコース一番の急坂が待ち受けている。フルマラソンを走るのはこれが11回目だが一番きつい坂の1つかもしれない。このアバウトな高低図では1㎞の間に20~30m登る感じだけど、そうすると平均斜度はせいぜい3%。いやもっとずっときついと思う。もちろん速くは昇れない。
 この1㎞のラップは前後の1㎞に比べて1分遅い5'48。登り坂は膝の負担が少ないので歓迎という気持ちでコツコツと走った。むしろこの後すぐにある急激な下り--1㎞で60~70m下る--のほうが気になっていた。

■フルは甘くない。練習不足はごまかせない。



 中間点は1時間45分。「こりゃいけるかもしれない」と思ったのも束の間、ラップが少しずつ落ちていく。

 「そんなに甘いわけがないよな」 

 
 27kmの手前。重くなった脚は動いてるか止まってるかわからない。スローモーションのように感じる。脚が攣りそうだ。きつい。
 自分に負けて止まった。同時に右太腿裏を思い切りつる。走り続けていれば攣らなかったのか? 立っていられないほどの激痛。
 膝のJKバンドを外す。テーピングのうえにCW-X、さらにこのサポーターとコンプレッションだらけのいでたち。以前もCW-Xを履いたとき、ゴール後だが脚じゅうつりまくったことがあった。カーフタイプでもやはりつりやすい。
 道端にそれてマッサージを繰り返しどうにか歩けるようになる。マラソンを走るに際して自分がもっとも大事にしている目標は「最後まで止まらない・歩かない」なのだ。
 小出監督の本のタイトルは「マラソンは毎日走っても完走できない」。これは「完走=制限時間内にゴールする」という意味ではない。「完走=最後まで止まらない・歩かない」ことなのだ。

マラソンは毎日走っても完走できない 「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42・195キロ (角川SSC新書)
小出 義雄
KADOKAWA / 角川マガジンズ


■初体験。暴れる小さな悪魔たち

 ここからの15㎞は地獄だった。脚がつってしまうのだ。両脚の、足首の上、ふくらはぎ、膝裏、太腿裏。いちばんきつかったのが、両膝の上(内側)の筋肉。
 脚の中を、ボールか何か、あるいは小さな生き物が動き回っている。早ければ数十メートル、長くても100mか200mも走ると脚のあちこちでいたづらものが動き回るようになり、張りを感じたかと思うと筋肉がつってしまう。
 こんな体験は初めてだった。

 「これが練習できてないってことなんだな」

 と深く納得する。
 ただ、脚の攣る痛みは膝の痛みとは違って、後をひくような恐怖感はない。ゴールまでの15㎞で100回以上攣った(あるいは攣りかけた)と思うが、「止まってはマッサージ」を繰り返し、なんとかゴールまで戻ることができた。



■ロキソニン・マジック

 「ひょっとして自己ベスト?!」と考えた自分の浅はかさが馬鹿らしいが、これはこれで記憶に残るレースになったし、「今回は完走は難しいかもな」と思っていたことを思えば、制限時間5時間のこの大会の完走者として名を刻んだことは誇らしくもある。

 それにしてもなぜ膝が痛くなかったのか、いまだによくわからない。ロキソニンてそんなに痛みに効く薬だったかな? それともレースのアドレナリンだろうか。

            

 来年に向けて希望をいくつか記しておきたい。

ぜひ荷物預かりを設置していただきたい。荷物は着替え場所に放置し、貴重品のみ預ける(こちらもかなり長い列ができていた)という趣旨だとは思うんだけど、かなりの参加人数だし、いささか不用心だと思う。
更衣スペースが男女一緒というのも、シャイなわたし的には少し気になった。「わたしもここで着替えるの?」と仲間に聞いてた若き女性ランナーがいたけど、その後彼女がどうしたのかわたしは知らない。関西の大会これが普通なのか? しかも体育館のとびらはどこもあけっぱなしだった。


※この建物の中が更衣スペース。ご覧の通り開けっ放し。

スタート順は、遅いランナーが後に来るようタイム順が望ましいのではないか。

 とはいえ全体的にはさすがに歴史のある大会で、コンパクトにまとまったいい大会だという印象です。
 関係者の皆さんと地元住民の方々のサポートと熱い応援に心より感謝申し上げます。
 
<おしまい>
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Songs for the Philippines

2013-11-29 | 他のオススメ音楽


 2013年11月25日、39曲を収録した配信限定アルバム「Songs for the Philippines」がiTunes Storeを通じて、世界同時に発売されました。

 先般フィリピンを襲った超大型の台風30号(ハイエン)は5500人を超える犠牲者を出し行方不明者1700人、1290万人以上が被災、400万人が避難生活を強いられているそうです。空前絶後と思われた東日本大震災級にも匹敵しそうな甚大な被害です。発生直後には日本でもずいぶん報道されましたし、自衛隊の緊急派遣など国レベルの支援にも各国が乗り出してはいます。

※ロイターの記事はこちら

 しかし、日本では或る意味これらフィリピンの被災地の状況を報道するニュースはすでにほとんどなく、そうした状況を見るにつけ、逆に東日本大震災なども他の国の一般的な人々の目には届かず、過去のこととして忘れられているのだろうな、との思いを強く持ちます。それは或る意味し方のないこととも思いますが、一方で、メディアの情報の扱いに対する見直しを求めたい気持ちにもなります。

 そういう中、このニュースに接しました。ミュージシャンたちがこうした大きな災害の支援のために楽曲を提供して売上金を支援金として寄付するという行動は定着したものでもありますが、改めて、スピーディに対応できるこの方法の素晴らしさ--もちろんミュージシャンたちの楽曲の提供が不可欠ですが--に感銘さえ受けました。

 わたし自身も購入して聴いてみました。名だたるミュージシャンたちの曲が39曲も収められていて十分に価値のあるものだと思います。
 1500円という値段ですが、実にそのうちの1128円が義援金としてフィリピン赤十字社に直接寄付されるという点がすばらしいではありませんか。実質39曲を372円で購入し、1128円は被災者支援や被災地の復興支援などに使ってもらえるのです。ためらう理由が何もない気がします。
 1人でも多くの方がこのアルバムを手に入れることを願ってやみません。


※こちらでも詳しい状況や募金情報が確認できます:国連難民高等弁務官事務所UNHCRのHP
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11月18日~24日(2013年) 週間ランニング・ダイアリー~背割堤ランニング大会を走る

2013-11-24 | ランニング・ダイアリー
ロキソニン効果確信WEEK

 今週土曜、「背割堤ランニング大会」を走った。去年につづいての参加だが、去年同様膝の痛みが回復せずDNF覚悟の出走。違うのは去年が「左」で今年は「右」ということ。
 昨年はゴール後、立っているのもつらいほどで、しかも左膝をかばったために今度は右膝を痛めてこの期1か月まともに走れなかった。
 今年はロキソニンがまだ効いていて、ふくらはぎがつりそうだったけどそれ以外は問題なかった。
 来年もぜひ走りたい大会だ。

 20日前に走った「あいの土山マラソン」に続いてスタート前にロキソニン2錠を頓服として飲んだのだが、今回も最後まで痛みはなく(今回はずっと違和感はあった)、少なくとも今の膝の状態ならこの方法で痛みなく走れることはわかった。実感としてはとても不思議。魔法のようだ。

週間走行距離:25.1㎞前週比 +7.0km)
11月間走行距離:123.1㎞
週間走行時間:2時間09分38秒
週間平均ペース:5'10/㎞ (前週比 -0'41/km)

今週の出来事/参加レースなど
◇11/23(土)背割堤ランニング大会ハーフの部参加
 完走。タイム:1時間43分00秒

 11月18日~24日(2013年)ランニング・ダイアリー

「月」:休足
「火」:休足
「水」:0㎞(1分)
 4日ぶりのラン、というよりほぼウォーキング。いろいろあったが膝も痛くて、週末のハーフもちらつき長い休足となった。が膝は期待したほど回復せず。
 再びロキソニン頼りで走るか、やめるか。年内最後だし、天気がよければスバラシイ景色なのでぜひ走りたいなあ。
「木」:0㎞(2分)
 昨日とほぼ同じメニュー。ほぼウォーキング。膝の状態もほぼ変わらず。
 体重がMAXオーバー状態。カロリー消費の圧倒的な違いと筋肉も間違いなく落ちて代謝も機能が低下しているにちがいない。
 なんでもそうだけど作り上げるのは大変だがぶち壊すのは簡単だ
 週末(日曜ではなく土曜だとつい先ほど気づいた!)のハーフはロキソニン頼り。また効くのかどうかわからない。いずれにしても体重増加と練習大不足にて結果は全く期待できない。
 そういえば昨年も膝痛をおしてリタイヤ覚悟で出たんだった。
 眺めの素晴らしい大会なので今年こそファンランのつもりで走ろうか(ファンランというのがどうも苦手なんだな)。
「金」:休足
「土」:21km(103分)
 昨年に続き「第2回背割堤ランニング大会」ハーフの部に参加。天気も昨年とおなじような抜け渡る青空。気持ちのよいランを楽しんだ。
 行きは向かい風。折り返し後帰りの追い風に期待してたら風は弱まりしかも横風になってしまってがっかり。
 「あいの土山」同様スタート前にロキソニン2錠を飲んだところ痛みを感じないで最後まで走ることができた。
 走れていないので筋力の低下は著しく、また体重の増加(通常より5㎞オーバー)も大きな負担となり、まったく脚のスタミナがなく、13km(行きは7㎞)このコース唯一の小さな上り下りで疲労を感じここからゴールが近づくまでの数㎞はきつくてラップが5分台になってしまった。取り戻そうと頑張ったが前のランナーは遠ざかるばかりで1人旅でどうにもならなかった
 ゴールタイムは1時間43分ちょうど。同じく左膝の故障を押して走った昨年より38秒遅かった。
 まあでも昨年より格段に走れていないので、その割には良く頑張った方だと思う。この大会は参加者が少ないこともあって唯一順位も少しだけ意識しながら走る大会だが、今年は13位。昨年も10位前後だった。
 アスファルトの舗装もやり直され格段に走りやすくなりました。本当に大好きな大会なので来年も開催してもらえると嬉しいです。大会関係者の皆さんに感謝します。
「日」:3㎞(22分)
 ほぐしラン、のつもりだったが、ロキソニンの効果がもう切れていてやっぱり右膝痛は健在でろくに走れず。
 昨日で年内のレースは終わったし、半月とか1か月とか走らなければ治るんだろうか?
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ザック・ジャパン、2013年最後の国際親善試合に勝利! ベルギー戦に思うこと

2013-11-21 | ランニング以外のスポーツ
W杯に向けて最高の結果をもぎとったザックJ

 ベルギー戦の3点はすべて完ぺきな美しいゴールだった。酒井宏樹からの低い弾道のセンタリングに狙いすました柿谷のヘッド。以前どこかで確かに柿谷の同じ形のゴールを見た記憶がある。
 2点目は本田。タイミングをずらしての右足のゴール。得意の左でなくてもこのくらいの仕事はできるといわんばかり
 とどめの3点目は岡崎。この男の決定力は貴重だ。ワンタッチで浮かせた柿谷からのパスに完璧に合わせた。柿谷のこのプレーも何度か見た気がするがうまく行ったのは初めてだ。



 オランダ戦に続いて序盤に先取点を取られる形はいただけないが、今回も前半のうちに追いつけたのが大きかった。ただ、本番でもいつも同じようにうまくいくとは誰も思っていないだろう。
 日本はオランダ戦で攻撃の自信を深めていたおかげであわてなかった。



 年内最後の強化試合はベルギーも同様だ。3年数カ月ぶりでのホーム敗戦となったコロンビア戦に続き、満員の観客の前で簡単に敗れるわけにいかないベルギーは本気だったろう。それだけにこの勝利の価値は大きい。
 録画を戻してあとからベルギーの選手たちの顔を見ると、1点を早々に奪って少し油断していたにちがいないと思った。「ほらね、やっぱり日本など取るに足りない」と。
 そう思われても仕方がないランキングの差だったし、ベルラーシ、セルビアとの残念な結果もあった。しかし、3点目を取られて眼の色が変ったと思う。アタックもきつさを増していった。
 ビッグクラブに所属するポテンシャルの高い選手が多いベルギー・チームだが、若さゆえか、ベルギーの伝統なのか、攻撃が比較的単調な気がした。窮地を打開するための二の手、三の手は持ち合わせていなかった。
 それでも開催国含めて8チームしかないシード国だ。日本は過去シード国には一度も勝っていないそうだ。欧州予選を無敗で勝ち上がった実力は侮れない。そんなチームでも、一度負のスパイラルにはまると脱け出すのは容易ではないということをこのゲームから学ぶべきだろう。

 今の時点では、日本の攻撃はオランダ、ベルギーのような大型でフィジカルの強いチームには通用することがわかったが、苦手の南米のチームにはどうか不明だし、本大会に向けて各国ともレベルアップしてくる(してこない国は早々に敗れるだろう)はずなので、日本もさらに個々のレベルアップとチームとしての熟成の両方を謀っていかなくてはならないだろう

これでW杯メンバーはほぼ固まった

 これでもってほぼメンバーは固まった気がする。長友は故障欠場だったようだが、内田はどうしたんだろう?

 不動のキーパー3人(川島、権田、西川)を除く20人の内訳は過去の例を見ると、DFが8人、MFが6人、FWが6人でほぼ決まりだと思う。前回南アフリカではFW陣に決定力がなかったことから(だと思う)DFを7人にしていたけど。
 MF・FWの区別は日本の場合あまり意味がないと思うので、MFとFW合わせて12人と考えてみていきたい。ポジションは各選手の代表的だと思われるものを選んだが、両方こなせる選手が多いし、FWといっても伝統的なストライカーというイメージではない。

【決定的な15人】
DF(7人。残り1)・・・CB:今野、吉田、森重/SB:内田、長友、酒井(宏樹)、酒井(高徳)
MF&FW(8人。残り4)・・・ボランチ:遠藤、長谷部、山口/FW:柿谷、大迫/MF:岡崎、本田、香川

DFの残り1枠は?
 今回の欧州遠征メンバーで試合に出たのは細貝だけ。常に帯同している伊野波高橋に出番はなかった。過去呼ばれたメンバーまで含めると栗原、槙野、駒野も候補ではある。
 ザックの起用歴から見て、ドイツで踏ん張っている細貝が呼ばれそうだが、コンフェデのメキシコ戦で活躍した栗原あたりもいいと思うんだけど。もっというと闘莉王とかぜひ呼んどいてもらいたかったと思うのは私だけではないだろう。
 まあでも、選抜されてきたという流れを考えれば、今から新たな召集は現実的にはないだろう。ひょっとしたらサブとしてはずれずに帯同し続けている高橋秀人が残る可能性もないとはいえない。

MF&FWの5枠は混戦
 FWは数多くの選手を試してきているので候補はたくさんいる。チームとして結果を残したわけだしやはりこの欧州遠征組が最有力ではあると思う。出番のなかったのはだけだ。故障で乾に席を譲った斉藤学も候補だろう。
 ここまで出場機会が多かった順に前田、ハーフナー・マイク。とにかく代表戦に登場した選手は工藤、豊田、宮市、佐藤寿人
 予選を通して貢献した前田は残念だけど駒野ともども厳しそうだ。J2落ちというジュビロの成績と無関係ではないかもしれない。
 もし攻撃のバリエーションにこだわるなら、強豪国との試合で結果を残せなかったハーフナーにお呼びがかかるかもしれない。オランダではそれなりに結果も出しているようだし。となるとおおまかに大型FWという位置付けの工藤豊田は厳しいか。二人とも出場した試合でのザックの評価は高かったはずだけど。
 寿人はJ得点王確実そうな大久保ともども届かないかな。監督批判的な発言もマイナスになるのは覚悟の上だったろう。小柄で俊敏なFWは岡崎、大迫、香川もいて決定的なアピールが難しい。
 アーセナルに戻ったスピードスター宮市は将来に向けても面白い存在だけど、今回は難しそうだ。スピードのあるドリブラーが1枚ほしいところだけど。その意味では斉藤にチャンスがあるかもしれない(故障が大したことなければ)。ただ、今回、試されるチャンスを失ったのは痛い。

 決定機をつくりだす前線のパサーでは清武がこの遠征でも出場した。あまり目立った活躍はできなかったけれど。むしろミスが目立った。どうも代表に入るとダイナミックさが失われてしまっている気がする。今回呼ばれていない中村憲剛もザックの評価は高いようだし候補の1人だろう。経験・実績は代表でも申し分ないわけだし。

 残りの時間も更なる進化を積み重ねないとW杯本番で目標を達成するのは難しいだろう。その意味でも、特にFWの1、2人は新たな選手を選ぶという手もないではないと思う。具体的に実戦でどう試すかという課題はあるけれど。

 すばらしい欧州遠征の成果によってますますブラジルへの期待は高まるばかり。楽しみだ。

※SAMURAI BLUE選手情報はこちら
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