録画してくれていたクイーンズ駅伝--いわゆる全日本実業団女子駅伝は、すなわち日本一の女子駅伝実業団チームを決める戦いだ。飛ばしながらではあるけど、結構じっくりと見た。
なんといってっも一番興味深かったのは10.9kmの3区で、リオ五輪に出た福士(マラソン)、高島(1万メートル)、関根(5千メートル)、上原(1万メートル)がそろったほか、マラソンで期待のノーリツ・岩出玲亜、小出監督の秘蔵っ子・鷲見梓沙なども出場。超楽しみだった。
福士も頑張ったが、さすがにマラソンに専念してきた後で、スピードでは1万メートル代表で今は第一人者の高島由香(デンソーから資生堂に移籍していた)にしてやられた。
区間2位は関根、3位は九電工主将の加藤岬、4位に福士。鷲見は13位、岩出は19位と精彩を欠いた。オリンピックの疲れもあったのか、今最も注目している女子長距離ランナーである上原は、1万mのベストは高島とほぼ変わらないにもかかわらず、高島から約30秒遅れの7位にとどまった。このままフェードアウトしてしまわないように頑張って欲しい。
そのほかではやはり楽しみだった鈴木亜由子も故障が十分に癒えていないようで距離3.9kmと短い2区。順位も4位にとどまった。2区には佛教大で活躍した石橋麻衣も走ってたが区間10位。2区は距離が短いので10位と言ってもトップとの差は17秒に過ぎないが。
同じ佛教大出身者はほかにもたくさんいて、今、女子長距離界の重要な一角を担っているのは間違いない。筆頭はダイハツの木崎良子だろうけれど、1区を走り、22人中20位に沈んでいる。故障でも抱えていたのだろうか? ちなみに佛教大の後輩・前田彩里もリオに出られなかった理由の故障から復帰を果たせなかった。
いよいよ本題。同じくダイハツで佛教大出身の吉本ひかり選手がアンカー区間6区を走り復活を果たした。かつてはヤマダ電機に所属。とりわけ佛教大時代は日の丸を背負い、飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、2012年4月ヤマダ電機入社後その年の12月末で退社、いつの間にか陸上の表舞台からいなくなってしまった。なぜなのか、多くの陸上ファンが気にしていたはずで、このブログにもかすかな手がかりを探して訪れていただいた方も多かった。わたしももちろん彼女の走りを見るのが楽しみだった一人なので、何度かこのブログでも取り上げていたから。
「ダイハツ・吉本ひかり選手」(2014/12/16のブログ)
「「東京マラソン2013」 新たなニュースと代表の行方。藤原新、尾崎好美、吉本ひかり」(2013/2/20のブログ)
この大会での吉本ひかりの成績はトップの同じく佛教大出身・ヤマダ電機西原佳純から32秒遅れの8位。順位が16位ということでゴールシーンしか映らなかった。チームがこの成績だし、走りにキレは感じられなかったけど、まずまずといっていいんじゃなかろうか。逆にこのところ精彩を欠く走りも少なくなかった西原は復活を印象づけた。
アンカー区間には渋井陽子も走っていた。最近はさすがにタイム的には厳しくなってきたけど、いつだってなんか気になるし、「やっぱりだめだったか」と思うけど、出ると聞くと楽しみになる。区間20位。そろそろコーチに専念するのかと想像したが、本人は次はマラソンを走ると言ってるらしい。かつては2時間20分切りを達成し、未だ1万mの日本記録保持者だ。最後に一花咲かせるところも見てみたい。
さらにもう2人、特別気になった選手がいた。5区10km区間で、結果的に区間賞を争うことになったヤマダ電機・筒井咲帆と優勝したJP日本郵政グループ・鍋島莉奈である。3秒差で鍋島に軍配が上がり、優勝への流れを決めたのもこの鍋島といっていいだろう。リオ五輪マラソン代表の第一生命・田中智美(区間3位)を相手に終始冷静なレースコントロールで田中を突き放しアンカーにつないだ。終盤田中の苦しそうな呼吸と対照的に小さく規則的な呼吸方法が印象的だった。筒井の方は来季シード圏外の9位から順位を5位に押し上げエース西原にたすきをつなぎ3位表彰台の原動力となった。
というわけで、振り返ってみたら盛りだくさんだったなあ。前評判では優勝候補はほぼ第一生命だった。想定を覆す金星を達成したJPのチームワークはすばらしかった。
なんといってっも一番興味深かったのは10.9kmの3区で、リオ五輪に出た福士(マラソン)、高島(1万メートル)、関根(5千メートル)、上原(1万メートル)がそろったほか、マラソンで期待のノーリツ・岩出玲亜、小出監督の秘蔵っ子・鷲見梓沙なども出場。超楽しみだった。
福士も頑張ったが、さすがにマラソンに専念してきた後で、スピードでは1万メートル代表で今は第一人者の高島由香(デンソーから資生堂に移籍していた)にしてやられた。
区間2位は関根、3位は九電工主将の加藤岬、4位に福士。鷲見は13位、岩出は19位と精彩を欠いた。オリンピックの疲れもあったのか、今最も注目している女子長距離ランナーである上原は、1万mのベストは高島とほぼ変わらないにもかかわらず、高島から約30秒遅れの7位にとどまった。このままフェードアウトしてしまわないように頑張って欲しい。
そのほかではやはり楽しみだった鈴木亜由子も故障が十分に癒えていないようで距離3.9kmと短い2区。順位も4位にとどまった。2区には佛教大で活躍した石橋麻衣も走ってたが区間10位。2区は距離が短いので10位と言ってもトップとの差は17秒に過ぎないが。
同じ佛教大出身者はほかにもたくさんいて、今、女子長距離界の重要な一角を担っているのは間違いない。筆頭はダイハツの木崎良子だろうけれど、1区を走り、22人中20位に沈んでいる。故障でも抱えていたのだろうか? ちなみに佛教大の後輩・前田彩里もリオに出られなかった理由の故障から復帰を果たせなかった。
いよいよ本題。同じくダイハツで佛教大出身の吉本ひかり選手がアンカー区間6区を走り復活を果たした。かつてはヤマダ電機に所属。とりわけ佛教大時代は日の丸を背負い、飛ぶ鳥を落とす勢いだったのに、2012年4月ヤマダ電機入社後その年の12月末で退社、いつの間にか陸上の表舞台からいなくなってしまった。なぜなのか、多くの陸上ファンが気にしていたはずで、このブログにもかすかな手がかりを探して訪れていただいた方も多かった。わたしももちろん彼女の走りを見るのが楽しみだった一人なので、何度かこのブログでも取り上げていたから。
「ダイハツ・吉本ひかり選手」(2014/12/16のブログ)
「「東京マラソン2013」 新たなニュースと代表の行方。藤原新、尾崎好美、吉本ひかり」(2013/2/20のブログ)
この大会での吉本ひかりの成績はトップの同じく佛教大出身・ヤマダ電機西原佳純から32秒遅れの8位。順位が16位ということでゴールシーンしか映らなかった。チームがこの成績だし、走りにキレは感じられなかったけど、まずまずといっていいんじゃなかろうか。逆にこのところ精彩を欠く走りも少なくなかった西原は復活を印象づけた。
アンカー区間には渋井陽子も走っていた。最近はさすがにタイム的には厳しくなってきたけど、いつだってなんか気になるし、「やっぱりだめだったか」と思うけど、出ると聞くと楽しみになる。区間20位。そろそろコーチに専念するのかと想像したが、本人は次はマラソンを走ると言ってるらしい。かつては2時間20分切りを達成し、未だ1万mの日本記録保持者だ。最後に一花咲かせるところも見てみたい。
さらにもう2人、特別気になった選手がいた。5区10km区間で、結果的に区間賞を争うことになったヤマダ電機・筒井咲帆と優勝したJP日本郵政グループ・鍋島莉奈である。3秒差で鍋島に軍配が上がり、優勝への流れを決めたのもこの鍋島といっていいだろう。リオ五輪マラソン代表の第一生命・田中智美(区間3位)を相手に終始冷静なレースコントロールで田中を突き放しアンカーにつないだ。終盤田中の苦しそうな呼吸と対照的に小さく規則的な呼吸方法が印象的だった。筒井の方は来季シード圏外の9位から順位を5位に押し上げエース西原にたすきをつなぎ3位表彰台の原動力となった。
というわけで、振り返ってみたら盛りだくさんだったなあ。前評判では優勝候補はほぼ第一生命だった。想定を覆す金星を達成したJPのチームワークはすばらしかった。