@@@@ 毎年、春と秋の2回、自治体と連動して行われる美化運動。
昨秋は、集合住宅の公園の枝おろしがメインであった。
例によって、その日のごみ置き場」には”収穫”が山のよう。夾竹桃、柳、ネズミモチなどに混じって、わんさか椿の枝が積まれていた。
それもびっしりとかたいつぼみをつけた椿の枝。
(少し待てば咲いたものを。周りはたしかにすっきりしたが、木々はオブジェのようになった。)
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ひょっとしたら咲くかも知れない・・・、椿の枝を4-5本折り取って帰った。
ガラス瓶にさして、ベランダの日向に出しておいたが、つぼみはどんどん落ちる。
そのまま半年近くもほったらかしてしまった。
すでに、つぼみも葉も、干からびかけている。やはり、無理だったのか。
整理しようかと、枝を取り出してみた。切り口には黒くミズゴケが付き、ひとすじ赤味の入ったつぼみは以前と同じで生長していない。が、辛うじて生きてはいるようだ。
ガラス瓶をきれいに洗い、枝を切り戻して、もう一度挿した。すると、
固かったつぼみはたった一晩でふっくらとふくらみ、赤いはなびらの部分がせり出して、筒状になってきた。
花は生き返った。
急に「いのち」という言葉が浮かび、病院に暮らす母のことが、思いだされた。母にとっての「水」とは? 出来る限りたくさん補給してあげたい。
(2005.5)