(我が花畑の”百合百合ゼラニウム”)
狭山での、母の話の続きです。
田舎の家では、庭先に、二畝ほどのつるササゲを作っていました。
モロッコインゲンよりは細身で、
普通のインゲンよりは太く平たい莢が生ります。
「山から取ってきた長い木の枝で、×印に支柱を立ててやると、
つるが絡まってのぼっていってーー」
「たちまち大きくなって、白い花が咲いて。二日もたつと、
もう尻に花をつけて、小さなササゲが生っている。
次の日はもっと大きくなっていて、
見るたび花が咲いて、わんさか生ったね。
お世話になった人に、
”採っていっていいよ”と言うと、喜んで
ほーんの小さいものまで採ってしまったり―ー。
でも、次から次とたくさん生ったから、
とっても喜ばれたんだよ」
「小包の中にも、よく入れて送ってくれたわね。
帰省したときは、採ってきて、田舎のお土産にもしたしねーー。
ゆでると、莢の紫色の斜めの線の摸様が真緑になって、
マヨネーズで食べると、おいしかった。
お味噌汁やてんぷらにも!」
「夏は、キノコ。
カラマツ林に生えるカラマツキノコ。(キヌメリガサ) ジコボウ(ハナイグチ)
☆キノコの画像は「里山遊記」さんよりお借りしました。
http://www.geocities.jp/satoyamayuuki/newpage10.html
出る場所と出ない場所があってね。
この別荘のどこそこには、ジコボウ(ハナイグチ)が出て、
○○さんのところには、黄シメジが出る。
それは、みんなにひみつの場所でね。
紫シメジ、チョコタケや初茸、カラマツキノコ。
必ずひとりで、シロを連れて採りに行った。
山遊びは、最高だったよ!」
「採ったジコボウは、味噌汁に入れたり、
ゆでて、おろし醤油で食べると、おいしかったね」
雑キノコを天日干しでカラカラに乾燥させた、「干しキノコ」で作った
「混ぜご飯」の味は絶品でした。
当たり前のように作っていたけれど、もう、あの混ぜご飯を
二度と食べることができないと思うと残念です。