先月、母の病院に行ったときに撮った写真が出来た。
食堂のテーブルで、友人に葉書を書いている。
ペンを支えるその骨ばった細い手首に、
今日も腕時計のベルトが見える。
目が悪くても見えやすいように男物の時計。
一時、「ひょっとして、このまま・・・」と危ぶんだ2ヶ月間ほどを除いては、
何十年、その習慣は変わらない。
老人施設のベッドに起き伏し、車椅子で移動する身としては、
腕時計など不要と思われるかも知れない。
しかし、「毎日起きて、腕時計をする」
それは気のなせる業だ。
母の元気の証だ。
その腕に似つかわしくない重そうな腕時計だが、
腕時計をしている母を見ると、ほっとする。
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