毎月届く小さな贈り物。
とっても軽い。120円の切手で届く。
12月は、クリスマスツリーのミニタペストリーだ。
細やかな手仕事。
これを仕上げるために、友がどれだけの時間をかけたことか、
のりと鋏と糸と針を駆使したことか、
しみじみと伝わってくる。だから、
大事に、玄関の本だなの横に掛ける。
友は、専門の洋裁の腕を生かして、
お年寄りや障害のある方たちのために、着やすい衣服を作る
ボランティア活動を仲間と続けている。
ミニタペストリーもそのスペースに置かれている。
衣服のほうは、個人差に合わせての仕事なので、とても大変そうだ。
その分、使うひとにとっては、より便利ということになるのだろう。
連絡を受けて伺うと、一人暮らしのお年寄りの方など、待ち構えていて
いろいろな思い出の品や、老人クラブで作ったものなど、
全部引っ張り出して見せたりする。話をききながらの打ち合わせに
半日近くかかる。
一番必要としているものは、、”コミュニケーション”なのだ。
前に彼女から聞いた電話の話。
庭で草むしりをしていて、やっと電話に駆けつけたというその家の主は、
間違い電話を詫びる彼女に言ったそうだ。
”一人暮らしで、しゃべる相手もいないので、間違い電話でもうれしいんですよ”
”少し話してもいいですか”と。
しばらく近所のことなどおしゃべりしてから、電話を切った。
:☆:☆:☆
各月ごとに届く可愛いデザインのミニタペストリーは、
お雛様だったり、お月見だったり、”ミミズクの夜メール”みたいなフクロウだったり・・・。
小さなプレゼントだけど、大きく広い思いがあふれている。
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