朝のうちにすませておきたい用事があり、運河沿いの遊歩道を通って船堀まで行く。
運河は、中川と旧江戸川を結ぶ水路のこと。江戸時代に、行徳の塩を江戸に運ぶために掘られた、新川と呼ぶ川である。
ちょうど満潮で、河口の方から潮が押し寄せている。水面にポツポツと見えるのはボラの稚魚だそうだ。ちいさな群れがところどころで水面を切る。
スポットスポットを占める釣り人の姿。女性の方も二人ほど見えた。
「おじさんが釣っているのは、何?」
「ハゼだよ」
カジカに似た黒茶っぽい小さな魚がカンの底にいる。これぞ江戸前のハゼ?
帰りは、反対側の遊歩道を通る。つい先日、歩いた時に目星をつけておいたある草を撮ろうと思っていた。が、イヤに道がきれいに刈り込まれているのが気になる。果たしてあるだろうか。
お目当ての草はあった。肌色の小さな莢のような種をしゃらしゃらと鳴らして。
こんな都会の片隅に取り残されたように、丈高く花を咲かせている。
タケ二グサ。ここにあるのがふしぎなくらいだ。
まだ、海鳥たちもお出ましではない。どよーんと半分眠ったように運河は淀み、ボラの稚魚だけが目覚めている・・・
ハゼは好きになれませんでした。
カレイは好きだったのに・・・
立派なタケニグサ・・・
こちらは山の中でよく見ますので、海岸と言われると、やはり不思議な感覚ですね。
でも、健気に生きているようですね。
釣るのはおもしろいのでしょうが、その後が・・ですね。
タケニグサは昔の子ども達がよくチャンバラやって遊びました。枯れるとトテモ軽いのでちょうどよかったのですね。
ここら辺は湿地帯を埋め立てたので、はじめの頃は、セイタカアワダチソウやアレチ(?)マツヨイグサなど空き地にはわんさかありましたが、宅地化した今はあまり見あたらなくなりました。タケニグサなどは、全く。近くの民家のかたが保護してくれているのでしょうか?
我が故郷にあったかどうか、記憶にありません。
街道筋でしばしば目にし、色合いや立ち姿に惹かれていました。写真もとって、夏・秋草図などの屏風絵に出ていなかったか、思いを馳せました。一際高く、古風な風情も、そよぎも何とも言えず好きです。
名前が分かってうれしい。 葛西は面白いところですね。
秋草図にあったような・・・。
山にはいっぱいあって、枯れると男の子たちのチャンバラ遊びに大活躍しました。茎を折ると、オレンジ色の汁がでるので、ちょっと異様な感じもしていましたが、今となっては、懐かしく記憶に残る山の花です。
ルピナスさん 葛西もいいところですね ときどきスケッチブックを覗いて楽しみにしています。
これからもね。