ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

デジタル技術が彩る暮らしと、東京2020パラリンピック

2025-02-27 | 美術館・博物館・記念館

先日の3連休は体調がいまいち
でしたが、外歩きができないほど
でもありません。
イベントのサイトを見ると、なに
やら難しそうな名称の、
「Alternative Libing展」(オルタナ
ティブ リビング)ー「入場無料」
というのがありました。
私はこの入場無料の言葉に弱いん
です。
場所は有楽町。アクセスは駅の直ぐ
そば。これは行かねばなりません。


展覧会は東京都の主催。
パンフによると、アーチストによる、
未来の東京の暮らしをイメージして
創られた作品展とのこと。
つまり、未来のインテリアとか生活
空間のことなんでしょうか。
うーん、難しそう。

会場となっている施設は、2年前に
都が開設した「SusHi Tech Square」。
SusHi Tech Squareとは、
「Sustainable High City Tokyo」
の頭文字をとったものだそうです。
施設名の意味は、デジタルテクノロ
ジーを活用して持続可能な新しい
都市の形を提案するという意味だ
そうです。
はやり言葉の「持続可能」。
わかるようでわからない言葉なん
です。わかりやすく言うとなんなん
でしょうか。

こんな作品が展示されていました。
(落合陽一氏の作品)





題名は「ヌル鏡止水」。
コンセプトは「デジタルの水鏡
に記憶が浮かぶ」。
説明には「人が自分の心を深く
覗き込む体験を、テクノロジーは
どこまで手助けできるだろう?」

(河野未彩氏の作品)

題名は「《inner sky》《3
D to 4D》」。
コンセプトは「雲がリビングに降って
きた」。説明には「未来にはどんな
テクノロジーの隕石が降ってくるの
だろうか。」
(注:雲とは
架空の隕石「クラウド」
のこと

(Houxo  Que氏の作品)

題名は「《NOUMENON #1》《Death
by proxy #3》
コンセプトは「テレビの実在が暴れ出す」
説明には「液晶ディスプレイとそこに
映されているものは、何なのだろう?」
(注:これは壊れたテレビを表してます)

(KURANOIE氏の作品)



題名は「TOXI:Capture Park」
コンセプトは「暮らしの砂場が
時を積む」。
説明には「私たちの
日常と、砂が風化していく「時の
流れ」には、どんな違いがある
だろう?」
(注:この作品は鑑賞者が自由に
動かしていいものです)

(小林 椋氏の作品)


      
題名は「この囲いの戸(木の島)
で組む島」
コンセプトは「家具が役割から
解放される」。
説明には「役割や
意味を失ったとき、日常生活を
取り巻くものたちはどのように
見え方を変えるだろう?」


(ユカイ工学(株)の製品)
題名は「しっぽがある暮らし」
コンセプトは「ロボットたちが
撫でられ待ち」。説明には
「絆を育めるロボットと過ごす
ことによって、どんな毎日が
始まるだろう?」
(注:尻尾を撫でると動きます)

デジタルアート。すごいなと
思いますが、理解が追いつきません。

この展示のそばに
「Our Alternative Living]」と言う
コーナーがありました。
     




コントローラーを使って、
ブロックを3D空間上に配置して
家具をつくるという体験コーナー
です。
「やってみますか」とスタッフ
さんの声が。
教えてもらいながらトライ。
しかし、操作が飲み込めず
とうとうギブアップ。
"子どもたちはあっという間に
創ってしまうんですよ” 
ガックリです。

子どもたちの姿は、展示入口の
「くりらぼベース」でも見られました。
ほとんどが小学生くらいです。

     
タブレットをいとも簡単に操作し
ながら、子どもたちが映像とか
イラストとか工作に熱中しています。
驚くなどということではなく、
これがごく当たり前の時代なんですね。

この展示の脇に、同時開催の別の
展示がありました。
      
題して「東京自然いきもの展」です。
デジタルでいきものを見ようという
わけです。
子どもたちが使うというデジタル
教科書も、こうしたイメージなんで
しょうか。

一つは「地図からいきものを探して
みよう」というコーナーです。





地図上に表れた昆虫や鳥をクリック
するとタブレットに画像がアップ
されます。

もう一つは「いきものの鳴き声で
遊んでみよう」というコーナーです。
  






ボタンをクリックすると鳥の
画像と鳴き声が出ます。この鳴き声
を組み合わせることもできるんです。

さらにこんな展示も同時開催されて
いました。
   
「東京2020パラリンピック」
の開会式の時の衣装などの展示です。






国立競技場、マスコット、エンブレム。
懐かしいですね。

   
国歌斉唱、その歌声が絶賛された
MISIAさん。その虹色の衣装です。





     
パラリンピック開会式のパフォー
マンスの衣装です。



こちらは閉会式のパフォーマンス・
リボンダンスの衣装です。

デジタル化はどんどん進むと思い
ますが、自然や躍動そうした体験の
機会を味わうことも大事にしたいと
思うのですがー。

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元気な女性の方に感謝です ~牧野記念庭園で~

2025-02-21 | 植物園

寒さが戻って、出歩くのがどうしても
億劫になりがちです。それでも、
カメラ片手の散歩や買い物など、
できるだけ外歩きをするようにして
います。でも、杖のせいで、どうしても
ゆっくりした動きになってしまいます。

 
先日、
駅舎のエレベーターから出て、
改札口に向かって歩き出した途端、
後ろからきた女性に「年をとると
動きがゆっくりになりますね」と
声をかけられ、あっという間に
追い抜かれました。

後ろ姿の感じでは、60代かな?
リハ施設の人?  
もしかしたら、「下ばかり見てない
で,胸を
張って元気よく歩きましょう」
という励ましだったかも。

別の日ですが、自宅に帰るバスに
乗り込むと「どうぞお座りください」
と、座席を立ちかけた女性から声を
かけられました。おそらく同年代です。
お礼の言葉を言いつつも辞退。
降りたバス停は一緒でした。ちょっと
見えの張り過ぎだったかと反省。

日中、外歩きをしていて目に飛び
込んでくるのは、元気なシニア女性の
姿です。果たしてシニア男性はどこに
いるのやら。
ともあれ気遣ってくださった女性の
方々には、改めて感謝です。

練馬の牧野記念庭園です。


     
行く前にHPを見ました。
きれいに作り直されています。
見やすいです。
NHKの朝ドラの「らんまん」が
きっかけでリニューアルされた
のかもしれません。




今回見たかったバイカオウレン
(梅花黄連)です。牧野博士が、
幼少期に生家(現在の高知県佐川町)
近くの山で親しみ、こよなく愛した
と言われる花です。
小さく清楚な花です。


セツブンソウ(節分草)です。
可憐な花です。

 

 
セントウソウ(仙洞草)です。
受付スタッフの方が、
「本来奥の花壇のところにあるん
ですが、こぼれ種から芽を出して
花をつけたらしく、ちょっと
びっくりです。
花壇のほうはまだ咲いていないん
ですよ。」

脇にコラボして咲いているのは、
バイカオウレンのようです。


フクジュソウ(福寿草)です。
スタッフの方も言っておられまし

が、あちらこちらで今咲いています。
場所・環境で咲く時期が違います。
植物というのは本当に不思議です。




フサザキスイセン(房咲水仙)です。
日本水仙とは違った優しさのある
花です。






緑萼梅(りょくがくばい)です。
掲示されている札には「博士植栽」
と記載されています。
珍しい種類ですが、枝ぶりから見て、
相当以前に植えられたのでしょうか。




ニシキマンサクです。漢字は錦満作?
それとも錦万作?。
ネットには二通り出ていますが、はて?

春の先駆けとなる草木の花。
これから次第に暖かくなるんで
しょうか。できればそうなって
ほしいものです。

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地方では大雪、都会では梅の開花 ~向島百花園~

2025-02-16 | 植物園

やっと暖かさを感じるようになって
きました。でも、雪深い地域の人に
とっては、暖かさなど遠い先のこと。
雪が降るかもとニュースになる東京人
の話など、おそらく「何言ってるんだか」
で終わりでしょう。

つい最近、岐阜に住んでいる子ども
からラインが来ました。
    


写真を見ると、小屋の屋根の雪は、
「このへんで終わり!!」にした
感じですし、道路際の雪は、雪を
積み上げているとはいえ、かなりの
積雪量。小さい子が埋もれてしまい
そうです。

  

コメントをみると、降り続いた雪が
止んで、久しぶりに陽射しが戻った
らしいのですが、
「雪下ろしは大変。猫の手も借りたい
くらい」「スノーダンプが1台壊れた。
除雪機も修理が必要になった」

スノーダンプも除雪機も、どちらも
あまりの雪で悲鳴をあげたんでしょう。

子どもには腰を痛めたり、ケガする
なよと言ってやりましたがー。

梅の開花が他所よりも進んでいる
感じがする向島百花園に行って
みました。
ここは江戸後期(文化文政期)に、
財を築いた骨董商によってつく
られた花園。梅が主体です。





規模は小さいですが、池も配置され
ています。湧き出る水を見ていま
したら、90m下から汲み上げている
水を循環させているんですよと、
側を通りかかった人が教えてくれ
ました。










暖かな陽ざしで、入園者も結構多く
いて、園のスタッフの解説を聞い
たり、思い思いに縁台で語らったりー。


東屋の格子の間から見える梅
には風情を感じます。


梅にウグイスならぬ、梅にヒヨドリ
です。人をあまり警戒しないよう
です。












早咲きの種類の開花がだいぶ
進んでいましたが、全体には
2分咲きから3分咲きと言った
感じです。






園の隅のほうに鉢植えの梅があり
ました。取り付けられていた木札
に、「りょくがく」と出ています。
園内の白梅とはちょっと感じが
違います。調べて見ると、
「りょくがく」は漢字では「緑萼」。
この緑萼梅の原産地は中国。
萼の部分が緑色のため、全体に
薄緑色にみえるのだそうです。






梅のほかには、フクジュソウや侘助
(わびすけ)やマンサクなど。

色がピンクの侘助椿には「太郎冠者
(たろうかじゃ)」と名札に添え書き
がありました。侘助にもいくつか
品種があり、その中の一つのようです。
「太郎冠者」は、京都では「有楽
(うらく)」
と呼ばれるそうです。


こんな手づくりの寄せ植えも見られ
ました。春の七草です。

少しづつ春が近づいているようですが、
今週にはまた厳しい冷え込みがある
ようです。高齢者には要注意です。

一息ついた雪国に住む人にとって、
ありがたくない大雪にならないと
いいんですがー。

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鏡の中の自分は若く見えるんですが~都立薬用植物園~

2025-02-08 | 植物園

このところ、バスに乗るとよく席を
譲られるんです。
 
大抵、立ち上がってどうぞと勧めて
くださいますので、遠慮せずに、
お礼を言って座らせていただきます。
     
席を譲られるのは、杖を手にしている
からなんでしょうね。
でも本音を言うと、鏡に映った自分の
顔は、そんなにくたびれてないと、
思うんですがー。

家人は「間違いなく高齢者の顔よ」と
ばっさり。

なぜ若く感じるかというと、鏡を見ると、
若い頃の自分の顔を思い浮かべたり、
無意識のうちに表情をつくってしまう
ということなどもあるんだそうです。
実際には左右反対に映ってますしね。
確かによく見つめないといけません。

もちろん体力を自覚しつつ、気持を
若く持って日々を過ごすことは悪く
ないと思います。ただし私の場合は、
転ばないよう肝に銘じておかないと
ダメですがー。

そんなことを考えながら、久しぶりに
都立の薬用植物園に行ってみました。







野外には植物はほとんどない時期です。
その中で、花をつけているのは、
花木では、ロウバイやマンネンロウ
(ローズマリー)です。


スプリングエフェメラルに数え
られるスノードロップですね。




これもスプリングエフェメラルの
フクジュソウ(福寿草)です。
上の二枚目の写真の福寿草は
「青梅産野生種」と表記されて
いました。










これもスプリングエフェメラル
ですが、セツブンソウ(節分草)
です。花は1センチちょっとの
大きさで、たくさん顔を出して
いました。


これはフキタンポポ。1月から3月頃に
咲くタンポポで、葉がフキの葉に似た
感じなので、名前の由来になっている
そうです。






これはセリバオウレン(芹葉黄連)。
葉がセリ(芹)に似た感じです。

NHKの朝ドラ「らんまん」で、高知で
牧野博士が特に愛した植物として紹介
されていたものですね。






上の3種の花は、いずれもバルボコ
ジューム(ペチコートスイセン)と
いわれるものですね。


こちらはチューリップ(原種フミリス)
です。大輪の艶やかなチューリップと
違い、背丈の低い原種系のもの。
簡素ですが、かわいい感じです。

園には、小さな温室があります。







上からキバナアマ、ブーゲンビリア、
コエビソウ、ウラムラサキです。
やはり熱帯系の花は鮮やかですね。

ところで、もうすぐ梅が見頃になる
でしょう。案外今年は、桜と一緒に
なるかも知れませんね。待ち遠しいです。

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ピンボケばかりでした ~大國魂神社の豆まき式~

2025-02-03 | まつり・イベント

もう2月に入ったんですね。
「やはり節分の豆まきに行くか。
護国寺は去年行ったし。今年は
違うところがいいか。」
そう決めたまでは良かったん
ですがー。
  

節分当日の2日(日)は、東京は
朝から雪もあるかもしれないとの
予報。
しかし雪にはならなかったものの、
空はどんよりと曇っています。
雨が降ることもあるかも。どう
しようかと、ぐずぐず思案して
いるうちに、いつしか午後3時頃
になっていました。

その時間から間に合うのは、
大國魂神社の、夜6時からの、
第3回目の豆まき式(節分祭)
でした。

夕方6時近くになると、拝殿前は
大勢の人だかりです。




節分祭の神事が始まる直前に
なると、拝殿では、ひょっとこ
踊りや獅子舞が行われ、雰囲気が
盛り上がってきました。


節分祭の神事が進み、参詣の人たちに
お祓いが行われると、いよいよ豆まき
です。


高安関や歌手の方などから一言挨拶が
あり、始まりました。


関取、タレント、歌手、スポーツ選手
などの著名人や、年男・年女の人たち
による豆まき。

コンデジで撮りまくりました。
1時間ほど前に来たおかげでいい位置
取りができたし、いい写真間違いなし。
内心は、やったぜです。
豆などキャッチできなくとも、写真が
グーなら言うことなし。

    

    


門(隋神門)の両脇の大黒様や
恵比須様もニッコリしておられたしー。
こりゃ、ブログネタばっちり。
喜び勇んで帰宅。

ところがです。









え? な、な、なにこれ! 
ブレ・ピンボケばかりじゃないか。

舞い上がって、ピントをきちんと
合わせずにシャッターを押し
まくってたんです。
あーあ。俺のバカ!

家人があっさり一言。
「また来年ね」




家人が何とか豆を一袋取って
くれていたのが、せめてもの
救いです。

我が家で飾っている鬼は大笑い
してました。
がっくりの一日でした。

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