世界に商品も名前も広めた即席麺の開発者が亡くなった。
即席麺が初めて販売されたのは58年(昭和33年)のことだ。この年に私は教師になったが、ある休日に、担当した1年生の生徒達が数人、私をピクニックに誘ってくれた。山道を歩いている途中で一休みした時、1人の生徒が「先生、こんなものがあるんですよ」と言って取り出したのが即席麺だった。初めて見るものでひどく興味を持った。その時には湯がなかったので、皆で少しづつ分けてボリボリ齧ったが、これは旨いなと言ったのを覚えている。その後、この即席麺はたちまち人気が出たようで、我が家でも時々食べるようになった。
当初はその企業のものだけだったから、その商品名が即席麺の代名詞のようになっていたが、やがて即席麺は発展の一途をたどり、食品関係の企業はさまざまな種類のものを販売するようになった。テレビでは競うように各社の即席麺のCMが映し出されるようになり「3分間待つのだぞ」と言うキャッチコピーが流行語のようにもなった。当初こそ珍しく思って我が家でも時折食べたが「食卓に上る」と言うほどではなく、息子達が食べている姿を思い出すことができない。しかし、開発者の企業は今では世界10カ国で年間100億食を製造しているようで、社団法人日本即席食品工業協会の統計によれば、2005年度に全世界で消費された量は約857億食(カップ麺を含む)、国内の生産企業は20社以上あると言う(Wikipedia)。世界的なファーストフードと言うことか。日本の宇宙飛行士がスペースシャトルの中でカップ麺を食べて話題になったこともあった。ある学者は「食品としては20世紀最大の発明」とまで言ったそうだ。
中国でもいろいろな即席麺が売られているが、どれも丼型や大きなカップ型の容器に入ったもので、テレビでCMが放映されている製品もある。各種の麺の本場の中国でこのような即席麺に人気があるのは不思議なような気もするが、やはり手軽さが受けているのだろう。列車内でも販売していて、中国の列車内では熱い湯のサービスがいつもあるから、乗客たちは手軽な食事として利用しているようだ。
洛陽から西安への列車内で即席麺を食べる邵利明
街で売っているものを何回か買って持ち帰り食べてみたが、味は日本のものとはまったく違うチャイニーズテイストで、濃厚で辛く、香りも強いから、日本人にはあまり好まれないと思う。韓国のものももらったことがあるが、これも辛かった。今では世界各国で生産されているようだが、おそらくその国の国民の味覚に合わせたさまざまな味なのだろう
即席麺が初めて販売されたのは58年(昭和33年)のことだ。この年に私は教師になったが、ある休日に、担当した1年生の生徒達が数人、私をピクニックに誘ってくれた。山道を歩いている途中で一休みした時、1人の生徒が「先生、こんなものがあるんですよ」と言って取り出したのが即席麺だった。初めて見るものでひどく興味を持った。その時には湯がなかったので、皆で少しづつ分けてボリボリ齧ったが、これは旨いなと言ったのを覚えている。その後、この即席麺はたちまち人気が出たようで、我が家でも時々食べるようになった。
当初はその企業のものだけだったから、その商品名が即席麺の代名詞のようになっていたが、やがて即席麺は発展の一途をたどり、食品関係の企業はさまざまな種類のものを販売するようになった。テレビでは競うように各社の即席麺のCMが映し出されるようになり「3分間待つのだぞ」と言うキャッチコピーが流行語のようにもなった。当初こそ珍しく思って我が家でも時折食べたが「食卓に上る」と言うほどではなく、息子達が食べている姿を思い出すことができない。しかし、開発者の企業は今では世界10カ国で年間100億食を製造しているようで、社団法人日本即席食品工業協会の統計によれば、2005年度に全世界で消費された量は約857億食(カップ麺を含む)、国内の生産企業は20社以上あると言う(Wikipedia)。世界的なファーストフードと言うことか。日本の宇宙飛行士がスペースシャトルの中でカップ麺を食べて話題になったこともあった。ある学者は「食品としては20世紀最大の発明」とまで言ったそうだ。
中国でもいろいろな即席麺が売られているが、どれも丼型や大きなカップ型の容器に入ったもので、テレビでCMが放映されている製品もある。各種の麺の本場の中国でこのような即席麺に人気があるのは不思議なような気もするが、やはり手軽さが受けているのだろう。列車内でも販売していて、中国の列車内では熱い湯のサービスがいつもあるから、乗客たちは手軽な食事として利用しているようだ。
洛陽から西安への列車内で即席麺を食べる邵利明
街で売っているものを何回か買って持ち帰り食べてみたが、味は日本のものとはまったく違うチャイニーズテイストで、濃厚で辛く、香りも強いから、日本人にはあまり好まれないと思う。韓国のものももらったことがあるが、これも辛かった。今では世界各国で生産されているようだが、おそらくその国の国民の味覚に合わせたさまざまな味なのだろう