関西のある民放が製作した、納豆のダイエット効果を紹介した番組が、架空のデータを使った虚偽の内容だったということで幹部が謝罪した記事が新聞に載っていた。この番組は見ていないが、それが放映された後、スーパーなどの店頭から納豆が消えるほどの売れようだったらしい。以前にもダイエットではないが、ココアが健康に良いとある民放の人気番組で放映したら、ココアが入手困難になったことがあった。ばかばかしいと思いながらもテレビの影響の大きさを改めて知った思いがしたものだ。
インタネットで見ると納豆騒動の「被害者」の怒りのコメントが載っていた。
ある40代の女性は「今日も買いに来たんです。信じていたのに」と絶句した。以前は月に数回食べる程度だったが、番組で「1日2パックを毎日食べ続けて」と聞き、その通りにしていた。「でも体重が減らないからおかしいと思っていた」
60代の男性は放送を見た妻と娘が「毎日2パック食べなければいけない」と言い出し、会社帰りに毎日買いに行かされた。「いい迷惑。テレビ局はいいかげんにしてほしい」。
この番組が放映されたのは1月7日のことのようで、まだ半月ほどしかたっていない。それで「体重が減らないからおかしいと思っていた」こと自体がおかしいのではないか。納豆だけでそんなに簡単に体重が減れば世話はない。妻や娘に言いつけられたのか頼まれたのかは知らないが、会社帰りに毎日買わされていたとは、今どきの家庭での妻や娘の態度が想像されて、何か悲哀のようなものが感じられる。新聞の記事によると、食べ物が健康や病気に与える影響を過大に評価することを「フードファディズム(食の流行かぶれ) 」と言うのだそうだ。かつてホウレンソウに含まれている蓚酸が有害だと言われてちょっとした騒ぎになったことがあったが、実際にはそれはごく微量で、1日に大量のホウレンソウを何日も続けて食べれば害はあると言うことで、日常生活ではそのようなことはあり得ない。この「フードファディズム」とやらの傾向は強くなっているのではないか。毎月健康に関する月刊誌の広告が新聞に載るが、目次を見ると実にあれこれの食べ物があれこれの症状に「効く」と言っている。いったいどの程度のデータに基づいているのか怪しいものだと思う。書いてあることをすべて実行したら、完全健康体になって、いつまでも生きるのではないかと思うくらいだ。すぐにこのようなニュースに飛びつくことも愚かしいが、健康、美容に敏感な世相に乗っかって安易に無責任に「情報」を提供するメディアも反省するべきだ。
ダイエット、ダイエットと近頃は特に女性の間で大流行だ。いわゆるダイエット産業は市場ではかなりの規模になっているのだろう。中にはずいぶん高値なものもある。テレビや何かでダイエット、ダイエットと喧伝するから、ダイエットしないといけないような心理になってしまうのかも知れない。それほど肥満体の女性が増えているようにも思えないのだが、聞いてみると2、3キロくらいのことで一喜一憂しているようで、それくらいのこと気にすることでもないじゃないかと言っても、当人にとっては大問題らしい。西安の謝俊麗や東京にいる上海の施路敏とチャットしていても、これまでに何度も「明日からダイエット」と言うので、そのたびに冷やかしている。こんなことでは「ダイエットと毎日、朝昼晩○○回唱えれば痩せられます」というダイエット法でも売れるかもしれない。街では若い女性達が実によく食べているのを見ることは多い。若くて健康なのだろうなと羨ましくの思うのだが、そのように健啖ぶりを発揮しながら一方ではダイエットと言うのは、ヘビースモーカーが「健康に良くないから節煙しようか」などと言ったりするのと同じことだ。
痩せていれば美しいと考えるのはおかしいと思う。人の美醜などは人によって感じ方が違うし、体型や顔などの外見だけで美しいとか美しくないとか言うものではないと思う。美醜の問題ではない、健康の問題だと言われるかも知れないが、僅かな体重の増減を気にしてあたふたするのはストレスになって、かえって良くないのでないか。
インタネットで見ると納豆騒動の「被害者」の怒りのコメントが載っていた。
ある40代の女性は「今日も買いに来たんです。信じていたのに」と絶句した。以前は月に数回食べる程度だったが、番組で「1日2パックを毎日食べ続けて」と聞き、その通りにしていた。「でも体重が減らないからおかしいと思っていた」
60代の男性は放送を見た妻と娘が「毎日2パック食べなければいけない」と言い出し、会社帰りに毎日買いに行かされた。「いい迷惑。テレビ局はいいかげんにしてほしい」。
この番組が放映されたのは1月7日のことのようで、まだ半月ほどしかたっていない。それで「体重が減らないからおかしいと思っていた」こと自体がおかしいのではないか。納豆だけでそんなに簡単に体重が減れば世話はない。妻や娘に言いつけられたのか頼まれたのかは知らないが、会社帰りに毎日買わされていたとは、今どきの家庭での妻や娘の態度が想像されて、何か悲哀のようなものが感じられる。新聞の記事によると、食べ物が健康や病気に与える影響を過大に評価することを「フードファディズム(食の流行かぶれ) 」と言うのだそうだ。かつてホウレンソウに含まれている蓚酸が有害だと言われてちょっとした騒ぎになったことがあったが、実際にはそれはごく微量で、1日に大量のホウレンソウを何日も続けて食べれば害はあると言うことで、日常生活ではそのようなことはあり得ない。この「フードファディズム」とやらの傾向は強くなっているのではないか。毎月健康に関する月刊誌の広告が新聞に載るが、目次を見ると実にあれこれの食べ物があれこれの症状に「効く」と言っている。いったいどの程度のデータに基づいているのか怪しいものだと思う。書いてあることをすべて実行したら、完全健康体になって、いつまでも生きるのではないかと思うくらいだ。すぐにこのようなニュースに飛びつくことも愚かしいが、健康、美容に敏感な世相に乗っかって安易に無責任に「情報」を提供するメディアも反省するべきだ。
ダイエット、ダイエットと近頃は特に女性の間で大流行だ。いわゆるダイエット産業は市場ではかなりの規模になっているのだろう。中にはずいぶん高値なものもある。テレビや何かでダイエット、ダイエットと喧伝するから、ダイエットしないといけないような心理になってしまうのかも知れない。それほど肥満体の女性が増えているようにも思えないのだが、聞いてみると2、3キロくらいのことで一喜一憂しているようで、それくらいのこと気にすることでもないじゃないかと言っても、当人にとっては大問題らしい。西安の謝俊麗や東京にいる上海の施路敏とチャットしていても、これまでに何度も「明日からダイエット」と言うので、そのたびに冷やかしている。こんなことでは「ダイエットと毎日、朝昼晩○○回唱えれば痩せられます」というダイエット法でも売れるかもしれない。街では若い女性達が実によく食べているのを見ることは多い。若くて健康なのだろうなと羨ましくの思うのだが、そのように健啖ぶりを発揮しながら一方ではダイエットと言うのは、ヘビースモーカーが「健康に良くないから節煙しようか」などと言ったりするのと同じことだ。
痩せていれば美しいと考えるのはおかしいと思う。人の美醜などは人によって感じ方が違うし、体型や顔などの外見だけで美しいとか美しくないとか言うものではないと思う。美醜の問題ではない、健康の問題だと言われるかも知れないが、僅かな体重の増減を気にしてあたふたするのはストレスになって、かえって良くないのでないか。