中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

西安で(6) 茂陵博物館

2008-11-04 08:44:13 | 中国のこと
 武帝の茂陵の周辺には寵妃や功臣たちの墓(陪塚)がある。その1つに多くの武功を立てた将軍の霍去病(かく・きょへい)の墓があり、現在では墓の周辺は茂陵博物館として整備されている。


 霍去病は幼い頃から武帝の寵愛を受け、18歳で叔父の衛青に従って匈奴征伐に赴き、その後も何度も匈奴征伐で功績を挙げて驃騎将軍となり、さらに衛青とともに大司馬となったが、24歳の若さで病死した。

 霍去病の墓。墓丘の前の石碑は清代の乾隆年間のもの。碑面の霍去病の「病」の文字には病垂の上の点がない。病と言う文字を忌んだもののようだ。


 墓の上には大型の石刻を多く置いた。現在では墓の周辺に置かれているが、その造形は質朴で気勢は雄大と言われている。中国古代の石刻芸術の貴重な遺産とされ、多くは国宝に指定されている。

 馬踏匈奴。特に有名なものである。


 躍馬。躍動感がすばらしい。


 臥牛


 臥馬


 臥象


 伏虎


 怪獣喫羊


 蛙


 蟾(ひきがえる)

 
 石魚


衛青の墓。霍去病の墓の西北にある。