中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

米国大統領選挙(3)

2008-11-10 09:46:31 | 身辺雑記
 4年に1度の選挙と言うものの、米国大統領選挙はいかにも金持ちの大国らしい一大お祭り騒ぎだとつくづく思う。民主、共和両党の候補者選びから始まって10ヶ月近い長丁場のお祭り騒ぎが続く。各候補が投じる金も莫大なもので、資金切れして途中で撤退する候補者もある。支持者たちが熱狂する様子を見ていると、今の米国社会にある閉塞感を何とかしたいという有権者の願いの表れなのだろうとは思うが、それにしても不況とは異質な派手な騒ぎのように思えてしまう。

 異質と言えば、選挙運動中候補者の間で繰り広げられるネガティーブキャンペーンというものは、私たち日本人には馴染まないものではないか。相手の欠点をテレビなどで大々的に取り上げていき、批判などと言うものを通り越したもののようだ。相手のちょっとした行為や言葉も激しく叩く。選挙戦と言えども戦争だ。戦いでは相手を容赦なく徹底的に叩きのめすのだというのが米国人気質なのだろうか。

 大統領選挙のお祭り騒ぎは日本にも現れた。福井県の小浜市で市民有志が「オバマ候補を応援する会」をつくって、民主党内の候補者選びの段階から応援していた。オバマと小浜とが同じ発音だということだかららしい。当選確実の知らせに参加者は「オバマ!」コールを5分間繰返し、オバマ候補がハワイ出身であることから、フラダンス教室の女性の踊りもあり、「勝利を祝う会」も開くと言う。こちらは村祭り程度で無邪気この上ないとも言えるが、米国民でもなく、米国の1州でもあるまいし、ばかばかしい騒ぎだと思い、何となく気恥ずかしくなってしまった。

 お祭り騒ぎは終わった。これからは今後の日米関係がどのようになるのかが関心事になるだろうが、アフガンのことなど、さらに強く協力を求められてくるだろう。日本政府はどのように対応していくのだろう。