中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

陳偉君

2011-08-09 08:41:55 | 中国のこと

 陳偉(チェン・ウェイ)は西安の李真の夫君の児童画家で2007年に李真と結婚した。私も結婚式に出席して祝辞を述べた。それまでに李真は何人かの男性と付き合ってはいたが、心にかなう相手が見つからず悩んでいたところへ陳君を紹介されて結婚した。今は宸宸(チェンチェン)という可愛い男の子もできて幸せな家庭生活を送っている。

 

 陳君は、西安がある陝西省の西隣の甘粛省の出身で、西安の学校で絵を学んだ。卒業後李真の親類の女性の経営する出版社に勤め、児童向けの絵本の挿絵を描いていた。結婚して間もない頃の彼が描いた絵本を見たが、なかなか才能があると思ったものだ。

 

 真面目で温厚な人柄で、いつも笑顔を絶やさない。結婚する前に李真の家に行ったことがあるが、陳君は出入りしていて李真の両親とも馴染んでいたようで、夕方仕事から帰ってくるとすぐに厨房に入っていって、夕食の支度をしている李真の両親を手伝ったので、そのごく自然な振る舞いに感心した。幼い頃から家庭的には苦労があったようで、それが彼の良い性格を形成したらしい。

 

 その後も精進して画業に励んでいたようだが、このたびこの2年間に大陸、香港、台湾から230部が応募したコンクールで入選した絵本10部の中に入り、最終的には絵本賞5部の中に入ったそうだ。近く北京で授賞式があるようだ。彼の日ごろの努力と才能が認められたのは嬉しいことだ。

 

 受賞作『蛙と男の子』 

 

 彼はまだ30そこそこだがとても努力家で、毎晩遅くまで仕事をしているそうだ。家庭的にも家事をよくし息子に優しい、良い夫、良い父親のようだ。彼は将来きっと、名の知れた絵本画家になるだろうと信じている。

 

 

 受賞作と他の本も送ると李真が言ったので楽しみにしている。