中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

かわいそうだが

2011-08-19 10:03:59 | 身辺雑記

  

カナダのトロントの語学校に短期留学していた20歳の女子学生が、誤ってナイヤガラの大瀑布に転落して行方不明になった。

 

 語学校の友人達と滝を見物していて、防護柵に上がって手すりにまたがり、記念撮影をしていたらしい。傘をさしたままで、内側に戻ろうとして足を柵にかけたところでバランスを崩し滝の約25メートル手前の川に落下し、そのまま滝にのまれたという。目撃者達は「彼女はリラックスした様子で柵にまたがっていました」「その時、見て見て!と皆が叫んで、見ると彼女が滝つぼに落ちるところでした」と言っている。悲惨な痛ましい事故で、落ちた瞬間の恐怖はいかほどのものだったかと思う。

 

 しかしかわいそうだが、危険な場所で柵にまたがり撮影するなど思慮が乏しかったと思う。柵には「DANGER」「乗り越え禁止」の表示もあったようだ。死者に鞭打つようだが、他の多くの観光客もいる中で軽はずみな行動だった。第一行儀が悪い。「旅の恥はかき捨て」という気持ちはなかっただろうが、日本人はこんなものかと思われるのは悲しい。ふつうに柵に凭れて撮影すればよかったのに、20歳にもなってなぜそのようなオテンバとも取れるような行動をしたのか。公園の関係者によると、観光客が滝に落ちる事故は異例だということだ。

 

 外務省によると、海外で死亡する日本人(居住者も含む)は増えているようで、去年1年間に647人、けがをした人は815人で、いずれも過去10年間で最悪となった。原因別に見ると病気が336人で最も多く、次いで自殺が59人、交通事故が35人、事件が20人などとなっている。病気は高齢者が少なくないようで、今度の転落事故は希なケースだろう、いずれにしても外に出るといわゆる「水が変わる」で、体調に変調をきたすこともあるだろうから、十分に注意することだ。それに若い人達にとかくある、海外に出ると開放的になり、羽目を外すことも気をつけなければならない。