中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

中国の貧困層

2011-08-13 09:40:01 | 中国のこと

中国が近代国家としてはまだまだ問題があるとされているのは、官僚の深刻な腐敗、汚職と貧富の激しい格差だ。

 

  官僚の汚職についてはこれまでにもこのブログで書いたが、その底知れない腐敗と汚職額の巨大さに驚かされる。先日にも浙江省の杭州市と江蘇省の蘇州市の2人の元副市長が、開発に伴いそれぞれ日本円にしておよそ17億円余りと13億円余りの賄賂を受け取った罪などで死刑を執行された。今回の死刑執行の背景には、国民の間に官僚の汚職への不満が広がるなかで、開発に伴う汚職を厳しく取り締まる政府の姿勢を示すねらいがあるようだ。死刑が多いことで国際的に批判されている中国だが、あまりにもひどい腐敗を見聞きしている中国の庶民からすれば当然だという思いもあるだろう。 

 

 もう一つの問題である貧富の格差はますます広がっているようで、とりわけ沿岸地区に多い、日本人からすると驚くような富裕層に対して、内陸部、特に農村地区には貧困者が多い。貧困層とはもちろん年収によって言われるものだが、中国政府は今年後半にも、貧困層と認める住民の年間収入基準を、現在の1人当たり1196元(約1万5500円)以下から1500元(約1万9500円)以下に約25%引き上げる方針を固めたそうだ。この措置で現在は約3千万の貧困層が一気に1億人を超えるとされている。 

 

 政府が経済支援する貧困層の裾野を広げることは格差を是正する狙いがあると言う。高所得者層に対する個人所得税の税率アップなどとセットで貧困対策を実施する見込みだそうだが、さて狙い通りにいくのか。ちなみに中国では10年末で資産が1千万元(約12860万円)以上の富裕層は96万人で、前年より9.7%も増加したそうだ(『月間中国NEWS』7月号)。このような格差拡大に不満を強めている貧困層が、一党独裁体制の終結を求めることに結びつかないよう配慮した可能性もあるとの見方もあるようだ。さらに、世界第2位の経済大国として国連の分担金の引き上げを求める声があるなど、応分の国際責任を問われている中国が、貧困層の数を増やすことで、国内外にいまだ途上国だと印象づけようとする狙いもあるとのことだが、そうだとするなら「大国」らしくない、いじましい考え方で、事実でなくてもそういう見方をされるのは、国際的にはいかに経済第2位の大国であっても、国際社会の中でのその振る舞いから胡散臭い国と見られているからだ。

  

 国際的には「絶対的貧困層」とされる1日あたりの収入が1米ドル以下を最新のレート(1ドル6.46元)で計算すると、中国では年間2358元(約2万8700円)となり、今回の措置で1500元に引き上げてもなお基準に達していない。

 

 官僚の底知れない腐敗、貧富のはなはだしい格差、これは中国の不治の病弊で、解決は「百年河清を俟つ」ようなものではないかと思う。一方では空母などを作り軍備拡張に余念がなく、外に向かっては発展途上国と公言する。汚職の撲滅も掛け声は大きいが、いっこうに効果は上がらない。この巨大な「発展途上国」はどうなっていくのだろうか。国際的に高い評価を受ける国に成長できるのか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


愚かしい心配

2011-08-11 08:51:40 | 身辺雑記

震災で亡くなった人達のために、津波で壊滅的な被害を蒙った国の名勝、岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作った薪を、16日に行なわれる京都市の「大文字五山の送り火」で燃やそうという計画があった。陸前高田市の有志者が発案して、送り火の保存会に申し入れて了承され準備が進められてきた。およそ400本の薪には、陸前高田市の被災者が、失った家族への思いや復興にかける決意などを書き込んでいた。

 

 ところがこの計画に対して、保存会や京都市などに「被災地の松を燃やすと放射性物質が出るのではないか」などといった不安の声が数十件寄せられた。その結果、保存会や京都市は念のため放射性物質の検査を行い、問題がないことを確認したが、不安を完全に取り除くことは難しいとして中止を決めた。薪を集めた陸前高田市のSさんは「被災者の思いをかなえられず、残念で言葉になりませんが、不安に思っている人がいるのも事実ですし、しかたがないです」と語ったそうだ。計画を進めてきた保存会は、薪に書いたことばを別の木に書き写して燃やすことにした。

 

 陸前高田市は、今回の大地震による大津波で市の中心部は市庁舎もろとも壊滅し、市の全世帯中の7割以上が被害を受けた。人口23,164人中、死者は1200人以上、行方不明者も1200近くに達し、人口の1割が喪われた。同市では8日に、京都で使われるはずだった薪が「迎え火」として燃やされた。積まれた333本の薪には、犠牲者の名前のほか「姉ちゃんの料理おいしかったよ」「会いたい、会いたい」などと書かれたものもあった。木に書かれたメッセージは7日、保存会のメンバーが陸前高田市に来て写真撮影。京都市で別の護摩木に書き写したり、画像を貼り付けたりして、16日の送り火で燃やすことにした。

 「被災地の松を燃やすと放射性物質が出るのではないか」などといった不安の声を寄せた一部の京都市民の愚かしさには、不愉快を通り越して怒りさえ覚える。陸前高田市は岩手県の南東部にあるが、南に宮城県を挟んで、福島原発からは200キロ近く離れている。「そもそも放射性物質が松に含まれる可能性は低い。検出されなかったら燃やしても環境への影響はまったくない」と専門家も言っている。岩手県=東北=原発=放射性物質汚染という短絡的な思考には我慢できないものがある。どうしてこのような思考に陥ってしまうのか。それだけ目に見えない放射能に対する恐怖感が強いと言えるのだが、もっと冷静に考えることはできないものか。

京都市や保存会もだらしがない。念のため検査して問題がないと確認したのなら、はっきりとそれを公表して計画どおり実施するべきだったのだ。放射性物質が含まれていないということが分かった後でも、大文字保存会の理事会では理事から「送り火の後も大文字山に登る人達の安全を確保できるか」とか「やったらやったで批判は出るし、やらなければ苦情が出る、騒ぎは避けたい」という意見も出て取り止めが決まった。頑迷固陋と言うか逃げ腰と言うか、まったく情けない。

 

最近は何かと言うと「クレ-マー」という輩が口を出す。それがたとえ少数であってもクレームをつけられた自治体や学校、団体などはあたふたし、事なかれ主義の処理をする。そういう姿勢がますますこのような不愉快な連中を増長させ、はびこらせるのだ。

 

 と、暑いさなかにかなり不愉快な思いにとらわれていたのだが、幸いなことに、この計画は実施されることになった。京都市には中止が報じられてから3日間でメール180件、電話130件以上が殺到し、その後も計970件が寄せられて、大半は中止になったことへの批判だったと言う。そのため京都市では陸前高田市から別の松の木を取り寄せて送り火で燃やすことを決めた。新たな薪およそ500本が11日午後には陸前高田市から京都市に運ばれ、放射性物質が含まれていないか検査をしたうえで送り火で燃やされることになった。

 

 震災から5ヶ月がたったが、いまだに被災地、とりわけ福島に関する風評被害は収まらない。それどころか、陰湿な形で浸透して行っているようだ。マスコミもただ事実を伝えるだけでなく、いわれのない被災地差別や風評被害には厳しい論を張るべきだろう。

 

 

 

 

 


陳偉君

2011-08-09 08:41:55 | 中国のこと

 陳偉(チェン・ウェイ)は西安の李真の夫君の児童画家で2007年に李真と結婚した。私も結婚式に出席して祝辞を述べた。それまでに李真は何人かの男性と付き合ってはいたが、心にかなう相手が見つからず悩んでいたところへ陳君を紹介されて結婚した。今は宸宸(チェンチェン)という可愛い男の子もできて幸せな家庭生活を送っている。

 

 陳君は、西安がある陝西省の西隣の甘粛省の出身で、西安の学校で絵を学んだ。卒業後李真の親類の女性の経営する出版社に勤め、児童向けの絵本の挿絵を描いていた。結婚して間もない頃の彼が描いた絵本を見たが、なかなか才能があると思ったものだ。

 

 真面目で温厚な人柄で、いつも笑顔を絶やさない。結婚する前に李真の家に行ったことがあるが、陳君は出入りしていて李真の両親とも馴染んでいたようで、夕方仕事から帰ってくるとすぐに厨房に入っていって、夕食の支度をしている李真の両親を手伝ったので、そのごく自然な振る舞いに感心した。幼い頃から家庭的には苦労があったようで、それが彼の良い性格を形成したらしい。

 

 その後も精進して画業に励んでいたようだが、このたびこの2年間に大陸、香港、台湾から230部が応募したコンクールで入選した絵本10部の中に入り、最終的には絵本賞5部の中に入ったそうだ。近く北京で授賞式があるようだ。彼の日ごろの努力と才能が認められたのは嬉しいことだ。

 

 受賞作『蛙と男の子』 

 

 彼はまだ30そこそこだがとても努力家で、毎晩遅くまで仕事をしているそうだ。家庭的にも家事をよくし息子に優しい、良い夫、良い父親のようだ。彼は将来きっと、名の知れた絵本画家になるだろうと信じている。

 

 

 受賞作と他の本も送ると李真が言ったので楽しみにしている。


「いただきます」

2011-08-07 08:53:14 | 身辺雑記

 新聞の読者投書欄に次のような投稿があった。投稿者は山口県在住の68歳の男性。

 

 先日、ある研修会に出席した時のこと、1人の出席者から驚くような事実を聞かされた。その方の近くの小学校では給食の時間、配膳が終わるとピーと笛の合図で「頂きます」を言わないまま食事が始まるというのだ。太鼓のドンの合図の教室もあるという。

 こうなった理由は、給食費を徴収するようになった時、ある親から「お金を払っているのに頂きますというのはおかしい」とクレームがあったためという。こんな意見がまかり通ることにあきれ返った。食前の「頂きます」、食後の「ごちそうさま」は、食事が頂けることに対しての感謝である。お金を払うか払わないかには関係なく、言うのは当然だと思う。(後略)

 

 何ともばかばかしいと言うか、不愉快と言うか、クレームをつけた親のバカさ加減は言うまでもないが、それを唯々諾々と受け容れた学校長以下教員達も情けない。運動会の競技ではあるまいし、笛の合図で食べ始めるとは滑稽を通り越して、バカかと思う。こういう馬鹿げたやり方に疑問を持たない他の親達もどうかしている。クレームをつけた親は自分の意見が受け容れられて得意顔なのだろうが、このような程度の低いバカはどうにもならない。近頃はモンスター・ペアレントという、何かにつけてしたり顔や強面で学校にクレームをつけるバカ親が増えていて、学校でも扱いに困ることが多いようだが、教師も毅然とした姿勢でないと、ますますバカ親どもがのさばることになる。

 

 食前の「頂きます」、食後の「ごちそうさま」は、いつ頃から言われるようになったのかは知らないし、他の国ではどうなのかについても知らない。しかし、自分を生かしてくれているすべてに感謝するということは、それがたとえ仏教的な考え、あるいは戦前の修身に根拠があるにしても、日本の良い習慣として大切にしていかなければならないと思う。

 

 最近では家庭ではどうなのだろうか。「頂きます」、「ごちそうさま」のない家庭で育った親は当然わが子にもそのような躾はしないだろう。親が用意した食卓に黙って座り、黙って食べ始め、終わると黙って立ち上がる、そういう家庭の光景が増えないように願う。

 

 


呆れ返ったアカハラ

2011-08-05 10:20:20 | 身辺雑記

 アカハラ(アカデミック・ハラスメント)とは、「大学などの学内で、教授や教職員がその権力を濫用して学生や配下の教員に対して行う、数々の嫌がらせ行為」を言う。これまでにも時折事件が報じられていたが、大学の研究室というある意味では密室の中で起こることで、その陰湿さや教授たちの横暴さには顔を顰める思いがしたものだ。最近報じられた事件は顔を顰めるどころか、激怒したくなるようなものだった。

 

 先月29日に、横浜市立大学の50代の教授が停職3ヶ月の懲戒処分になった。この男は女子学生からストーカー被害の悩みを相談され、2月下旬、学期末試験会場で、面識のない医学部医学科の男子学生(当時2年)に、思いこみから証拠もないのに他の学生がいる前で「おまえはストーカー行為をしている犯罪者だ」などと発言し、試験終了後、理由を聞くために教授の部屋を訪れた学生を叱責して土下座をさせ、サンダルをはいた足で頭を踏み、翌日までに頭を丸めて反省文を提出するよう要求した。教授は翌日、事実誤認を認め、学生に謝罪したが、学生は精神的苦痛を受けたとして3月に大学のハラスメント防止委員会に被害を申し出て、4月には教授に慰謝料など330万円の支払いを求めて横浜地裁に提訴した。

 

 何とも異常な暴力行為で、その光景を想像すると吐き気を催すほどだが、この男は異常性格者ではないかとさえ思ってしまう。サディスト的な傾向があるのではないか。試験前に他の学生の前で身に覚えがないことで言いがかりをつけられただけでも精神的なショックを受けただろうが、その後で教授の部屋で土下座させられ、土足で頭を踏まれた屈辱はいかばかりだったろうと思う。土下座さを強要するということは私の最も嫌うことであるし、土足で頭を踏みつけるなどとは論外で、学生が法に訴えたのも当然だ。

 

 私はこのような異常な行為をする男を、夏休みを挟んだ停職3ヶ月程度の処分で済ませることは納得できない。このような事案についての大学の内規はどうなっているのかは分からないが、免職にしてもよいと思うし、少なくとも平の教員に降格させるべきだろう。大学には身内に対する甘さがあるように思うし、アカハラと言うものが 陰湿で、大学の品位を落とすものという認識が乏しいのではないか。この程度の処分ではこれからもアカハラはなくならないだろう。医学部というところはとかく閉鎖的で、教授たちの権力乱用ぶりが話題になるが、今でもそのような風潮が強いのだろうか。

 

 「象牙の塔」と言うのは、学者などの現実社会と没交渉の研究生活も言うが、古い時代ならいざ知らず、今では研究者と言えども社会的な常識を持たなければならない。まして己が権力を持つと錯覚して下僚や学生に横暴であることなどは許されない。人間性の問題だ。

 

 

 


ミーシャの治療

2011-08-03 09:11:19 | 身辺雑記

 久しぶりにミーシャを病院に連れて行った。生まれて間もなく、もらってきた後で避妊手術をして以来のことだから、もう10年以上はたつ。1週間ほど前から元気をなくして、何も食べようとせず、階段でじっと寝てばかりいた。声をかけても鳴こうともしない。病気になったのかと気になったがどうすることもできずその儘にしておいたが、3日ほどして傍に寄り、「どうしたんだ」と言って頭を持ち上げてみると、左首の根元に大きな傷があるので驚いた。皮膚がぱっくり裂けていて真っ赤な筋肉らしいものが見えている。タオルに水を含ませて血を拭ってやろうとしたが、痛いのか大声を上げて嫌がるので止めた。 

 

 元気がなかったのはこの怪我のせいだと分かったが、どうやら他の猫にやられたらしい。犯人はおそらく例のノラのローニンだろうと思った。そう言えばその頃家の前でギャッという声がしたので「ミーシャ」と呼ぶとローニンが逃げていったから、その時にやられたのだろう。「おのれ、にっくきローニン奴」と腹が立ち、今度来たら杖で打ち据えてやろうと思ったが、ローニンはノラだけあってすばしこいからだめだろう。ミーシャはローニンと仲が悪いようだが、どうやらローニンには敵わないらしい。仕方がない、ミーシャはお嬢さん育ちだからなと思う。もっともほったらかしのお嬢さんなのだが、わがまま娘(おばさん?)ではない。 

 

 それでも3日前あたりからやっと元気が出て餌を食べ、外にも出るようになったが、相変わらず傷口はその儘だ。それで近くにある動物病院に連れて行った。ミーシャが初めて家に来た時に養い主につけてもらったバスケットに入れたが、嫌がりもせずに入った。11年前にもらった時のミーシャの体長は今の彼女の尻尾よりも短かったが、今ではバスケットいっぱいの大きさだ。病院に連れて行く途中、不安なのかニャオン、ニャオンと鳴き、病院の待合室でも鳴き続けたが、診療室に入ると不思議に鳴き止んだ。 

 

  

 

 病院の助手の女性はさすがに扱いが上手く、ミーシャは私以外の人に抱かれるのを嫌うのにひどくおとなしくしていて、先生が手当てを始めてもじっと静かにしているのがいじらしかった。先生が言うには、傷が膿んでいるから縫合しても膿が溜まって裂けるだろうから、深いところだけ縫っておいて、14日間効く化膿止めの注射をしておく、それと消毒薬を出すから1日に2回それで洗浄するようにということだった。

 

 

 

 

 

 帰るときに受付で支払いをしたが、診察料1,000円、注射料3,000円、薬代1,000円、処置料1,500円の計6,500円、消費税が320円で合計6,820円。予想はしていたがずいぶん高くついた。猫には医療保健がないからこんなものだろうが、思いがけない余計な出費で、「おのれ、ローニン奴が」と改めて心の中で毒付きながら帰った。

 

 


50万円のブドウ

2011-08-01 09:23:28 | 身辺雑記

7月29日に、ルビーロマンという品種のブドウの初競りが金沢市で行なわれ、1房50万円というこれまでで最も高い値がついたというニュースを見た。これまでの最高値の2倍で、1粒当たりにするとおよそ2万円となるのだそうだ。

 

 ルビーロマンというブドウは実物を見たことがないが、石川県で開発され3年前から出荷されているそうで、直径が3センチ以上の大きな赤い実と、強い甘みが特徴だと言う。50万円で競り落とされたのは1房650グラムだった。

   

 初競りでの値段だから、いわゆるご祝儀相場だろうが、それにしても、いかに希少品種でも1房50万円とはべらぼうな値段だ。50万円あれば何か月分の食費が出るだろうなどと、ついさもしいことを考えてしまう。このブドウは通販のカタログを見ると1房1万5千円から2万円という値段が付いているから高級品種なのだろう。私などにはまったく縁のないものだ。こんなブドウを1粒でも食べたら、口が曲がってしまうだろうなどと思うのは貧乏人の哀しさだ。たかがブドウだ、たいしたことはないと思うのは、イソップ童話の「すっぱいブドウ」の狐のやせ我慢だろう。

ご祝儀相場は「損得関係なく商取引において、景気付けの縁起担ぎとして、一年の始まりなどに高値で取引する事を指す」そうで、このブドウに限らず、北海道のでんすけスイカや夕張メロン、山形のさくらんぼの佐藤錦などで、初競りで目を剥くようなご祝儀相場が出ることはよくニュースになるが、そのたびに誰が買うのだろうと思う。このルビーロマンを卸売業者を通じて競り落としたのは石川県七尾市の洋菓子店で、「ルビーロマンのおいしさを存分に味わえるスイーツを作って、週末に地元で開かれるジャズイベントに東日本大震災の被災地・宮城県から出演する中学生らにプレゼントする」と話し、特製デザートに仕上げて31日に振る舞うという。ま、いいか。