中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

遠方の友

2012-05-21 08:47:48 | 身辺雑記

 ブログで知り合ったメル友のYさんに誘われて京都の嵐山に行きました。Yさんの知人が経営している小じんまりした「恋歌茶論」という雑貨も扱っているカフェで、隔月ごとに歌の会があり、それに参加しました。YさんのほかにYさんの仲間も4人(男女2名ずつ)参加しました。

 Yさんは初対面ですが、メールを通じていろいろ意見を述べ合って気持ちが通じていました。同行した4人はもちろん全く初対面で、Yさんと同じ大阪府のある町に住んでおられて、自治会の活動やダンスをやったりされて、至極気の合った仲間同士のようでしたし、皆気の置けない人たちでした。互いに自己紹介してから簡単な食事をしました。いろいろと話がしたかったのですが、この日は、Fさんというギターを弾きながら歌う人のリードで皆が歌う会でした。用意された昭和の、と言ってもあまり古くない歌を歌いましたが、その方面ではまったくの野暮天の私が知っている歌はほんの少ししかありませんでしたが、途中でYさんとダンス仲間の女性のTさんが踊りだしたりして、なかなか楽しい雰囲気でした。曲は知らなくても、配られた歌詞を見ていると、恋を歌ったものでも純情なものが多く、「ああ、こんな時代だったのだな」と、今頃のわけのわからない歌と比べて懐かしくなりました。

 私は少し遠くから来ていたので先に帰りましたが、せっかく知り合った人たちともっと話ができればよかったのにと、その点が心残りでした。このような遠方の友は、これからもめったに会って話す機会がないでしょう。身近にいていつでも会える友人はもちろん良いものですが、このような遠方の地の友というのもまた、なかなか得難いものだと改めて思いました。前にも書きましたが、人恋しくなっている時に最近新しい知人ができて嬉しい思いをしたのに、これでまた新しい知己が増え、幸せなことだと思います。

  

(朝の散歩から)

バラ(4)

 最近はバラの写真ばかりですが、あちこちにいろいろな色や形のものがあり、つい目を奪われて撮ってしまいます。もっと腕がよく、カメラもよかったら「女王」の風格が分かるのですが、「宮廷写真家」としては失格ですね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


女性大臣

2012-05-19 15:01:31 | 海外あれこれ

 フランスの大統領選挙ではオランド氏がサルコジ氏を破って、ミッテラン氏以来17年ぶりに社会党が政権を手にしました。16日に社会党を軸とする内閣が誕生しましたが、オランド氏は選挙中の公約に従って、エロー新首相の下に発足した34人の大臣のうち17人を女性としました。

   

 17人の女性大臣のどの人も私には未知の人たちですが、フランスではそれぞれが大臣になるだけの評価を受けてきた実績があるのでしょう。17人の中にアジア系とみられる女性がいますが、調べてみるとこの人はフルール・ペルラン氏と言い、1973年に韓国のソウルで生まれ、生後3-4日のとき捨て子として路上で発見され、その半年後フランスで養子縁組されたという数奇な生い立ちの人で、韓国系の養子が、養子縁組された国で入閣するのは、今回が初めてとなるのだそうです。経歴をみると非常に優秀な人であることが分かります。 

 日本では1960年の池田勇人内閣で、日本では初めての女性大臣となった中山マサ氏以来45人の女性大臣(再任も含む)が誕生していますが、小泉純一郎内閣で8人の女性大臣が任命されたのが最も多く、それも内閣改造の結果ですから、今回のフランスのように一度に17人もの女性大臣が出たのは、欧米の他の国でも例がないことでしょう。国柄が違うと言ってしまえばそれまでですが、政界への女性の進出の規模や資質は日本とはだいぶ違うようです。

 

(朝の散歩から)

ミザクラ(実桜) 

 近所のMさん宅のミザクラは今年は豊作でした。この写真は1か月前に撮ったもので、今はもう摘み取られています。

 

 

 

 

 

 


新しい知人

2012-05-18 11:22:54 | 身辺雑記

 先月の末ごろから急に人恋しくなりました。特に趣味も持っていませんから、毎日が単調なのは今更のことではないのですが、もの寂しくなる秋でもないのに、ことさらに独りということは侘しいものだなと思いました。妻がいてくれれば言うことはないのですが、そんなことを思っても詮無いことです。   

 何年か前にパグ犬を2頭連れて散歩している年配の婦人に出会いました。私は犬も好きですし、特にパグはひょうきんな顔をしていて、一度は飼ってみようかと思ったことがあるくらいですから、その女性に声をかけてほんの少し話しました。2頭ともかなり老犬でした。今年になって久しぶりに出会ったのですが、1頭だけしか連れていなかったので尋ねてみると、1頭は3年前に死んだそうです。あれからもう3年もたつのかと少し驚きました。残ったのはボスという名前で後ろ足が悪いようでよたよた歩いていました。そんな道端のちょっとした遣り取りが縁でその女性のやっている喫茶店に行くようになりました。開店してから30年くらいたったということで、ちゃんとしたテーブルも椅子もない、ごく簡略な調度の店でしたが、その女主人のざっくばらんな人柄もあるのか客は入れ替わり立ち替わりやってきて、皆常連だそうでした。その女主人は私より2歳年下ですが、なかなか元気な人で、2年前に夫を亡くしたようで、客も男女ともに多くは高年者で、連れ合いを亡くした人が少なくなく、気楽な雰囲気で楽しめました。それ以来たびたび行っては、コーヒーを飲み、談笑しています。

 私が街に出るときのT字路の角に、輸入食料品を扱う店ができました。こういう店は好きなので、様子を見に入ってみると、そこの主人はYさんと言い、前にその店の近くで3日ほど貸店舗を借りて輸入食料品を売っていたので買ったのですが、私を覚えていてくれました。そんなことですぐに親しくなりいろいろ話をしました。私が街に出るときの通りがけにある店ですから、それからは毎日のように立ち寄っては話をしています。私の次男よりは1歳年下で、イタリアに3年半ほど住み、その他にも学生時代から世界のあちこちを旅し、アフリカと中南米以外は50カ国ほど行ったそうです。店ではスパゲティやそれに使うペーストなども売っていますし、Yさんは料理も好きでいろいろな簡単なレシピを教えてくれるので私も参考にして、このところ夕食にはスパゲッティが多くなりました。

 こんなことで急に2人の知り合いができ、喫茶店の客やYさんの奥さんとも親しくなったので、人恋しさは思いがけなく解消しました。やはり多くの人たちと交わるのは、今の私にとって良いことだと思います。

(朝の散歩から)

バラ(3) 

  バラ以外の花で、色や花冠がいいものは品種改良されて、花冠がバラに模したものがよくあります。こういうとこともバラが「花の女王」とされる所以かも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


禁煙条例

2012-05-17 10:27:40 | 身辺雑記

  兵庫県ではこの3月19日にいわゆる「禁煙条例」、正確には「受動喫煙防止条例」が成立しました。この条例は不特定多数の人が利用する公共施設などでの喫煙を罰則付きで規制するという、かなり厳しいもので、官公庁や病院、学校は全面禁煙とし、百貨店やスーパー、大規模飲食店などには分煙を義務付けます。条例の対象は約19万カ所に及び、公共施設では2,013年4月、民間施設では14年4月から施行されます。同じような条例は神奈川県に次いで全国2例目だそうです。当初はデパートやホテル、飲食店などでも禁煙の義務化を目指しましたが、業界団体の強い反対を受けて分煙の義務付けにとどまり、規制内容は大幅に後退したようです。竜頭蛇尾ですね。

 条例案では官公庁や大学を除く学校は使用も認めない全面禁煙を義務付け、敷地も禁煙になります。百貨店やスーパー100平方メートルを超える大規模飲食店と宿泊施設のロビーなどは設置による分煙を義務化されます。これによって県内に約2万店ある飲食店のうち約4千店が分煙対象となるそうです。残りは喫煙を認めますが、喫煙の可否を店舗に掲示する「ポリシー表示」が義務化されます。

 私が朝の散歩の折に時折立ち寄って簡単な朝食をとるファーストフード店がありますが、最近改装して客席が2つに仕切られ、奥が喫煙者用のスペースになりました。手前の禁煙者用スペースは狭いようですが、この店には2階にも客席があり、ここはすべて禁煙です。

 

 先日朝食をとっていると、3、4歳くらいの小さな男の子を連れた母親が、喫煙スペースに入って行きました。朝早いので喫煙者は少なかったのですが、それにしても幼い子をそういう場所に連れ込む母親の行動が理解できませんでした。この店には外にもテーブルや椅子が置いてあります。たばこを吸うならそういう場所ですればいいのにと思いましたし、禁煙スペースで食べて、たばこを吸いたくなったら、自分だけが喫煙スペースなり外に行けばいいのにとも思いました。吸いたくなっても僅かな時間でしょうから辛抱ができないものかと思います。

 別の喫茶店に入ったのですが、ここは申しわけ程度にレジの横に禁煙席が2つ設けられていて、これでは分煙にもなっていない形ばかりのものです。その席が塞がっていたので普通の席に座ったのですが、すぐ左隣りの若い女性が勇ましく吸い、おかげで左目が痛くなりました。だいたい喫煙者の多くは,TPOを考えないことが多いように思います。自分は吸いたくてもそれを嫌う者もいることなどは考えずに、吸いたくなったらどんな場合でも抑制できない。喫煙スペースに子ども連れで入った母親は極端ですが、条例で禁止するとかどうのと言う前に、喫煙者がマナーを自覚することが大切だと思います。

 (朝の散歩から)

バラ(2)

 ブログ友のYさんが、バラを「女王」に喩えられていましたが、豪華な花を見るとそんな気がします。でもあまり目立たない「侍女」のようなものでも、そこはかとない気品があって魅かれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


妻を刺す

2012-05-15 09:52:36 | 身辺雑記

 兵庫県加古川市で女性が夫に包丁で刺され、病院に運ばれましたが死亡しました。このニュースはインタネットで見たのですが、その見出しが「『公園に誘ったのに断られた』と妻を刺殺」とあったので、時折ありがちな夫婦喧嘩の末のことで、青壮年くらいの年代の比較的若い夫婦の間の事件かと思ったのに、読んでみると刺殺された妻は69歳、夫は77歳と言うので驚きました。

 「公園に行こう」と誘うくらいですから、普段はまあまあ仲の良い夫婦だったのではないかと想像するのですが、妻がなぜ断ったのか、どんな断り方をしたのか、それくらいのことで、どうして夫は妻を刺したりしたのか、夫は「公園に誘ったのに断られたのでカッとなった」と供述しているそうですが、記事はそれ以上の詳しいことは書いてありませんから分かりません。それだけに、もし妻が断らなかったら二人で公園で静かに時を過ごしただろうに、また断っても「ああ、そうか」と済ませていたら平穏な生活は続いただろうになどとあれこれと想像してやりきれない気持ちになります。

  77歳と言うと私より2歳若く、いわゆる喜寿の年齢ですが、おそらく結婚生活も長く家族にも恵まれた安定した年頃でしょう。この事件の通報者はこの夫婦の娘さんだったようですが、娘さんはもちろん、当事者の夫は今どんな気持ちになっているのだろうかと思います。一瞬の激高の結果が取り返しのつかないことになり、これからのあまり長くはない、残された人生の日々を家族とも世間からも隔離されて過ごさなければならない。自業自得だと言えばそれまでですが、何とも無惨な思いがします。

 前にも書いたのですが、夫婦生活と言うものは酒を醸すようなもので、異なった材料が年月を経て次第に混じり合って芳醇なものに変わっていくそんなものではないか(残念ながら私の結婚生活はそこまでに達しませんでしたが)と思います。これもまた前に書いたことですが、「老(おい)ふたり たがいに空気となり合いて 有るには忘れ無きを思わず」という歌があります。私はこの歌が大好きで、卒業生の結婚式に招かれた時のスピーチに織り込んだりしましたし、自分たちもそういうようになりたかったと今思います。夫婦に関しては「偕老同穴」ということばもあります。「生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる」と言うことで、夫婦が仲むつまじく連れ添うことです。

 今時は結婚してもすぐに互いの気持ちが合わなくなったなどと言って、別れてしまう夫婦が少なくありませんが、せっかく77歳と69歳になるまで一緒に過ごしてきたのに、ちょっとした行き違いで一瞬にして無残な別れが訪れるとは、本当に哀しいことだと思います。

 

(朝の散歩から)

 ツツジの季節も終わりに近くなり、あちこちでバラを見るようになりました、丹精込めたもの、ほったらかしのものなどいろいろですが、バラにはやはりふと魅かれるような気品があります。

 この家はかなりバラに凝っているようです。朝早いのでバラの部分が暗く、うまく撮れませんでした。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大学野球

2012-05-14 11:02:10 | 身辺雑記

 甲子園球場に、関西学生野球連盟の春季リーグ戦、関西学院大学(関学)と関西大学(関大)の野球試合を観に行きました。私がよく行っているJR駅にある駅中スーパーの喫茶室でアルバイトをしている関学の女子学生Nさんに誘われました。彼女はチアリーダー部員で、前に部の発表会に招かれたことがあります。今度の関関戦でもお立ち台で踊るので見に来てほしいということでした。

 甲子園球場は本当に久しぶりです。ここを本拠地にしている阪神タイガースの試合を見たのは遙か昔、ヤクルトが国鉄スワローズの時代に金田投手が投げ、ホームランを打ったりしてタイガースが負けた時ですから50年以上前のことです。あの頃のタイガースは弱かった。その後私が勤めていた市立西宮高校が連続3回全国大会に出場したことがありますが、その頃は夏の大会の県大会の決勝戦は甲子園球場であり、西宮高校は夏の県大会の決勝戦で勝利しました。甲子園球場で野球の試合を観たのは、それと全国大会の時だけです。その甲子園球場も改装されて随分きれいになっていました。

  

 試合が始まると一塁側のフェンスに面したお立ち台に、応援部の男子学生が1人立ち、チアガールがその左右に2人ずつ位置して踊りだしました。動きはかなり激しいもので短時間で交代していましたが、笑顔を絶やさずに踊り続け、これはなかなか大変だなと思いましたし、普段笑顔の練習をしているのかとも考えていました。ブラスバンドの演奏とともに若々しい活気が溢れ、久しぶりに若者らしさに触れた思いでした。 

 

 

  

 写真もいろいろ撮ったのですが、本人の了承は得たものの、また他から個人情報保護とか何とかうるさく言われては嫌なので、顔のあまりはっきりしないものを選びました。激しい動きは分かると思います。

 

 

 

 

 

 

  

 試合は関大が1点先行しましたが、すぐに関学が追い付き、その後8回に1点追加して関学の勝利となりました。試合終了後は両校のエール交歓がありました。応援していたチームが勝つとやはり気持ちがいいものです。

 

 

 

 

 

 


フランス大統領選挙の勝利演説

2012-05-13 10:27:56 | 海外あれこれ

 Tさんという人のブログ Everyone says I love you ! に、注目を集めていたフランス大統領選挙の決選投票で 勝利を収めたフランソワ・オランド氏の勝利演説が紹介されています。全文もあったので目を通しましたが、非常に格調高く説得力があるもので、その中では、対戦相手の敗者であるサルコジ氏に対しても「5年間フランスを治め、その意味から私たちの敬意に値するニコラ・サルコジに共和国のあいさつをおくります」という謙虚な配慮も示しています。演説の最初の部分を引用させてもらいます。 

 「みなさん、親愛なるフランス市民のみなさん。私たちのいるのはこの地球上のどうでもいいような国でも国家でもありません。私たちはフランスなのです。

 そして、共和国大統領として、常にフランス人民のものであった希求、つまり、平和、自由、尊重、そして、独裁から自らを解放したり正当性に欠けた腐敗というお決まりのことから脱したりする権利を人民に与える能力をかかげるのは私の役割です」

 これについてTさんはこう言っています。「橋下氏、石原氏、小沢氏など、むしろ独裁指向の政治家がもてはやされる我が国。この日本について、日本の政治について、平和、自由、人間の尊重と独裁からの解放について、こんな風に語る政治家が現れないか」。

 Tさんは弁護士でいろいろ活動をされているようで、ブログの内容もなかなか面白いものです。同じ弁護士(出身)の橋下大阪市長は青木理さんと言うフリージャーナリストによれば、「テレビやネットの低劣部分から放(ひ)り出された塵芥のごとき存在に過ぎず、(中略)もしこのように軽佻浮薄な人物が消え去らず、今後ももてはやされ続け、日本社会や政治の世界でさらに大きな地位を占めることになれば、この国の先行きは絶望的に暗い」と言われています。(第三書館編集部編『ハシズムは沈むか』)

 実際、傲慢な、人を見下したような態度で、何かと言うとアホとかバカ、クソなどと広言する橋下氏や石原氏が、仮にも総理になったとしても、格調高く謙虚な就任演説などは望むべくもないでしょう。日本には教養のある質の高い本当の政治家が少なく、下品な「政治屋」が多過ぎます。そんな政治屋が政治塾などを開いて政治家を促成しようと言うのですから、もしそれらが実際に政治に携わったら、日本の政治はもっと質が下がるのではないでしょうか。世界に発信されて、さすがだと感服させるような指導者が日本の政界に現れるのは「百年河清を俟つ」ことなのでしょうか。政治家の質が云々されることは結局、国民の質が問われていることなのだと思います。              

 

(朝の散歩から)

キモッコウバラ(黄木香薔薇)。中国原産。

 

 

 

 

 

 


長岡天満宮のツツジ

2012-05-12 08:25:57 | 身辺雑記

 大山崎美術館に行ってから、一駅京都に近い阪急の「長岡天神」駅まで行き、そこから歩いて長岡天満宮まで行きました。長岡天満宮の樹齢百数十年のキリシマツツジは有名で、その見事さは我が国随一と言わているようです。 

 行って見ると、なるほど圧倒的な見事さなのですが、写真を撮ってみるとツツジの美しい真っ赤な色が出ていなくて少々がっかりしました。コンパクトデジカメでは限界のようです。

 

 

 湖の写真の右隅の色が、実際に近い赤のようです。

 

 

 

  

 この献灯のそばの色も実際にだいぶ近いですね。

 

 樹の大きいのには驚かされます。

  

 最後に長岡天満宮のHPから写真を拝借します。このような色です。

 


大山崎美術館

2012-05-11 09:34:32 | 身辺雑記

 連休のある日、いつものメンバー(Hr君、Hg君夫妻)と京都の乙訓(おとくに)郡大山崎町にある「アサヒビール 大山崎美術館」に行きました。ブログ友のYさんのブログを見て興味を惹かれたからです。美術館は大阪府と京都府の境にある天王山の山腹にあります。阪急電車の大山崎駅まで行き、そこから送迎バスに乗りました。緑深い丘陵に入ってすぐに美術館に通じる坂道にあるトンネルの前に着きました。 

 

 緩やかな坂道を300メートルほど登ります。途中の新緑が美しい。

 

 

 美術館入り口

  

 大山崎美術館。元来は明大正から昭和にかけての実業家であった加賀正太郎が別荘として建てた山荘で、大正時代に木造で建てられたのち、昭和初期に増築されました。第一期山荘は、欧州旅行より帰国した氏がイギリスの炭鉱主の家を参考に設計したと言われています。現在は美術館として氏の収集品などが収められていますが、今回は氏がイギリスの王室植物園であるキューガーデンで初めて見た蘭に感銘を受けて大山崎山荘で1140種の蘭が育成し、1946年に監修・製作した植物図譜「蘭花譜」の 原画の展示を行っています。

 

  館内は重厚な3階造りですが、展示物とともに  撮影は禁止でした。HPより。

 

  

 山荘のテラスからは。真下に木津川・宇治川・桂川の3つの川が淀川へと合流する風景(三川合一)を見ることができます。

  

  「蘭花譜」に掲載されている版画(絵葉書より) 。制作の過程も展示されていましたが、原画者や彫り師、摺り師は当時の有名人を選び、指示も詳細であったようです。日本の木版画の美しさが見事に発揮されていました。 

ホルコグロッスム・キンバリアヌム

 ブラッソレオカトレヤ

  

パフィオペデルム・ハイナルディアヌム

 

 パンダ・テレス・ オオヤマザキ

 

 


アラフォー

2012-05-09 08:19:19 | 身辺雑記

  プロ野球の宮本慎也内野手がこのほど、プロ野球史上40人目となる通算2000本安打を達成したそうです。彼は41歳、プロ18年目での到達で、41歳5か月での達成は、中日の落合博満を超える最年長だとのこと。野球選手に限らず一般にスポーツ選手の選手としての寿命は短く、馬術など例外的なものはありますが、まず遅くとも40歳代の前半で第一線を退きます。野球選手も40歳近くなると、何か「老選手」のような印象をもたれます。野球選手でも西武ライオンズにいた工藤公康投手は47歳で引退しましたが、これなどは例外だし、終わりの頃の成績は不振でした。スポーツ選手は筋力と俊敏性、持久力が要求されますから一般社会では、まだまだ若いとされる年齢で引退するのも仕方がないことでしょう。

 40歳前後と言うと、女性ではひと頃流行った「アラフォー」の世代ですが、最近の40代の女性は本当に若々しい。「女子会を覗いてみたら60代」という戯れ句を見たことがありますが、アラフォーに限らず60歳(還暦)代の女性である「アラカン」も「アラカンヌ」とか言って「女子会」とか「女子力」などと元気いっぱいのようです。それに比べると近頃の男性は「草食系」とか言われて、「肉食系」の女性に太刀打ちできないのが増えているそうで、男性の一人としては情けなくも思います。しかし女性が活力溢れて社会にどんどん出ていくことは良いことです。その意味ではまだまだ「男性社会」ですから、もっと女性が進出する余地はあると思います。 

 私は時代小説、特に江戸時代を描いたものが好きですが、このような小説に出てくる女性は、今のアラフォーになるとまるで老婆扱いで、ことさらに目じりや口元の小皺や白髪が描かれて、本当にそうだったのかとも思いますが、15,6にもなると結婚適齢期で、今の高校生くらいで結婚し、出産、育児、家事、それに今と比べると格段に悪い生活環境に追われていればそうなるのかと、必ずしも作家の誇張とは思われません。その上衣装や化粧など年をとるほど制約が多くなり、世間の目もあって若々しい装いなどはできなかったでしょう。 

 江戸時代に限らず明治末年生まれの母は、若い時の写真を見ると、ほとんどが着物姿でしたが、きれいだなあと思います。私の中学生頃の母は今のアラフォーでしたが、生活の苦労もあったせいで、特に老けてはいませんでしたが地味でした。もっとも当時は女性は40代ともなればたいていは地味でした。22歳で私と一緒になった妻も40代では老けては見えなかったのですが、化粧も服装もあっさりした様子で子育てに専念していました。それに比べると今の女性は30歳前後でも結婚しないことが多いようですから、いつまでも若い気分で、昔の老婆扱いのアラフォーも今では輝いているのも無理はないでしょう。それに化粧や衣装にはずいぶん気を使っているようです。中高生の、特に女の子の母親などは姉妹ではないかと思うこともあります。しかし女性が華やかになって強くなっていく半面、男性はどうなのでしょうか。男性も女性も相手や環境次第で若々しく見えたり、そうでなかったりするのかも知れません。私くらいになると「アラパー」とでも言えばいいのか、どこを押したら若さが出てくるんだという、まるでほとんど使ってしまった歯磨きのチューブのような状態です。

 

(朝の散歩から)

アヤメ