教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

アケビも花盛り

2009年04月08日 | 自然
我が家のアケビは、昨年イラガとアケビコノハの発生によってかなりの葉が食べられなくなってしまいました。そのため今年は花が咲かないかな?と心配していたのですが、気がつけばこの通り!甘ーい香りを漂わせています。
アケビは雌雄同株ではあっても自家受粉は難しい植物。このままでは実がつきにくいため、毎年父がアケビ仲間のご近所と雄花の交換をしていました。
このお宅のご主人は昨秋父が亡くなったおり、お棺に入れるようにご自宅の実ったアケビを持ってきてくれましたが、その気持ちが嬉しかったのを昨日のことのように思い出します。
先日姉がそのお宅に雄花をいただきに行くと「お父さんにはいろいろ教えてもらったからね~」と、受粉のさせかたや新芽の処理などこまごまと教えてくれたそう、ありがたいことです。
受粉作業は集めた雄花をふたなど底の浅いものに移し、濡れたようになっている雌花の先端につけるというもの。新芽は伸ばしっぱなしだと大変なことになるのですべてカット。これらは脚立の作業になるので大変です。思えば大量に出た新芽は湯がいてアク抜きしたあと酢味噌でいただいていました。かなりの苦味とえぐみがある我が家の春の味だったのですが、今年は時期を逃してしまいました。
父はこれを毎年一人でやっていたとは・・・食べることしかしていなかったのでただ驚くばかりです。
         

これは森の家周辺で見かけたミツバアケビ。名前の通り葉っぱが3枚、アケビと違って葉の周りが波状になっています。花は黒味がかった美しい臙脂色。周辺には普通のアケビ(葉っぱは5枚)もあったので秋の実りが楽しみです。アケビにはこのほかゴヨウアケビというミツバアケビとアケビの交配種があるとか。これは葉っぱは5枚でふちが波打つタイプだそう。気をつけて探してみれば身近にあるかもしれません。

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