Hさんは鎌倉文学館をのぞむ光景を描かれました。
「緑の中の文学館」 日本画 F10
苔むした地面に立派な根を張った木とともに歴史を感じさせる上品な
佇まいの鎌倉を代表する洋風建築、鎌倉文学館が見えます。あえて
爽やかな色合いでまとめた木の葉は画面全体に清清しい印象をもたらし
生垣の輝きとあいまって風がふきぬける心地よい季節を思わせます。
近づいてみました。
実際の風景は緑が多くその質の差の描きわけに時間をかけられました。
遠景の山や葉など特にHさんの持ち味である涼やかで幻想的な色の
組み合わせですが実感があるのは、スケッチに通いこの場の空気感や
光の動きを観察したからこそ。生気に満ちた美しい作品となりました。
近作は柔らかな味わいに加え力強さ発色のよさが増しているのです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"の
なかのHさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。