Kさんは思い出深いお人形を描かれました。
「祝 福」 日本画 F8
黄金色に輝く空間に愛らしい童女が佇んでいます。このお人形は
二番目のお嬢さんが生まれた時に創られたものと知れば背景に浮かぶ
銀色の玉は命の灯火のように、川の流れは希望に輝く彼女の歩む道
のように感じられます。表情は晴れ晴れとして愛情にあふれています。
近づいてみました。
じっくり塗り重ねた岩絵の具によって着物はふっくらとして量感があり
刺繍や手毬の細やかな表情は金糸銀糸を織り込むように時間をかけ
描き込まれました。魂の象徴のような蝶とお話しているのでしょうか、
瞳が生き生きとしています。すみずみまで思いの行き届いた作品です。
新たなモチーフに挑戦されて新たな世界が見えてきました。
Kさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“
作品集”の中のKさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。