10月にしては暑く、強烈な陽射しが降り注いだ日
目の前に珍しくウスバキトンボがとまりました。
春、熱帯地方からはるばる海を渡り世代交代しながら北上するトンボで
こちらでは7月以降、田んぼや川周辺でよく見かけます。
ただ寒さに弱く、水温4℃以下になると死滅してしまうとか。。
発生を繰り返しながら北上している生き物は他にも
このウラナミシジミは夏の終わりからよく見るようになります。
なんと秋には北海道まで渡っているのだとか。やはり寒さに弱く
房総半島など関東南部沿岸の温暖な地域で越冬しているそう。
このノギクに来ていたシジミチョウもウラナミシジミだと思いました。
でも違和感がある。。
んん?点がある!
ウラナミシジミじゃない!
帰宅してから本を見るとこの蝶はクロマダラソテツシジミでした。
もともと南アジア~東南アジアに分布、かつては国内に生息しなかったが
近年は南西諸島や九州南部で定着し強い分散力と植栽による移動で
関東まで発生している、とありました。
歩く範囲ではソテツを見かけたことはありませんが。。
今では近所でもっとも出会うタテハチョウのツマグロヒョウモンも
もともとは南方系
成虫越冬するクロコノマチョウも北へ分布を拡大中
ヒメクダマキモドキも南方系
近所で大繁殖しているヨツモンカメノコハムシも
元来東南アジアや南西諸島にいたもの
もともと関西から西に生息していたというハラグロオオテントウ
今年1月に近所の公園で越冬しているところを発見しました。
出会いに驚愕したのが9月に近所にいたアカギカメムシ。母撮影。
この大きくて美しいカメムシは南西諸島に行かなければ会えないもの
だと思い込んでいました。
毎年同じ場所で必ず会えていた珍しいとも思っていなかった在来の生き物に
気がつけばここ2~3年会っていないということもしばしば。
珍しい南方系の生き物に出会えた瞬間は感激するものの
地球温暖化の影響かと考えると喜んでばかりもいられません。