9月中旬の晴れた日、思い出深い森を訪れました。
5か月前、ツチハンミョウに出会って喜んだ小道は
すっかりイネ科の植物に覆われていました。
この辺りはヒルがおりマダニも心配なので長靴との境目はガムテープを、
首のまわりはタオルをぐるぐる巻きにして露出部を減らしました。
草むらをゆくと
美しい。。ミヤマアカネに
ナツアカネもいました。
全身真っ赤になるのはもうすぐですね。
日向と日陰の境目にいたのはマユタテアカネに
アキアカネ
池の近くにはネキトンボもいました。
薄暗いところにいたのはオオアオイトトンボ
立ち止まると糸のようなものがふわ~っと舞うのが見えました。
ホソミイトトンボです。
このか細いトンボの類は帰宅してから調べるために胸横、背中側、
腹端、眼の後ろ側と記録しますが何せ小さい、そして敏感。
近づくと飛び続けるので遠くから望遠で。
新しい接写カメラがほしいな・・買っちゃおうかな増税前に・・。
でも6年前に買ったnikonAW100がまだ使えるのに増やす気にはなれず。
冷蔵庫とか洗濯機とか掃除機とかもっと年季の入った家電こそ
買い替えたほうがよいのでしょうが、それも壊れるまで使い続けると思います。
木陰は爽やか。ツクツクボウシとミンミンゼミの蝉時雨。。
木漏れ日の道をいつまでも歩いていたい♪
9月最後の教室日でした。窓からのそよ風が心地よく空調いらず。
秋の作品展直前。出品作品が完成していない方がおられましたが
午後にすべて落款を押しひと安心!24日の搬入時間やお当番の日付
など最終確認をし、今年もSさんにCDデッキをお願いしました。
何か忘れ物がないか・・毎年のことなのにあたふたしてしまいます。
午前中にIさんが、午後にKさん、Aさんが日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆
台風15号の影響でまだ通れない道があり、コースを変更して
近場をくるっと回りました。
イチジクの仲間、イヌビワの実が色づいていました。
美味しそう。。黒く熟した実のお尻から果汁があふれています。
この実はタイワンリスや小鳥のごちそうなので見るだけです。
ヤブランにも青い実がついていました。
モンキアゲハが体のまわりを一周まわってくれましたが撮影できず
撮らせてくれたのは数の多いコミスジ
前はイチモンジチョウも見られたのですが今年は会えていません。
ぶんぶん飛び回り目立っているのはアカボシゴマダラばかり。
少し前に産卵するためウマノスズクサを探していたジャコウアゲハ
今は成虫の数が減りましたが、この日は幼虫が歩いていました。
蝶の幼虫などが苦手な方はご注意ください↓
大きい!そして強烈。この姿形と色に思わず目が釘付けです。
ゆっくり歩き途中動かなくなったので蛹化直前ではと期待しましたが
時間切れ。3時間後に見に行きましたがいなくなっていました。
ジャコウアゲハは、幼虫はもちろん卵も蛹も色鮮やかで印象的。
蛹化するところや羽化するところを間近で見てみたいな。。
いのちをつなぐことに集中する動植物を見ていると元気をもらえます。
Iさんは身近なモチーフを選びました。
「とりあえず わいん」 鉛筆画 F4
黒いキャップ、白いラベルの緑色の小型瓶と無色透明なグラス。
形体をとらえることに多くの時間を割き、モチーフ同士の関わり
や質感の違いをよく観察され穏やかで味わい深い作品となりました。
近づいてみました。
目線の高さによって円柱と楕円の見え方がどのように変わるかを
頭の片隅に置きつつ、ひたすら観察。曲線の微妙な変化や映りこむ
現象もよく表現され部屋の様子や物語まで見えてくるようです。
落ち着いてじっくり画面と向き合う粘り強いIさん。これからの
物語も楽しみです☆過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」
内の作品集の中Iさんのページに掲載されています。
ぜひこちらもご覧ください。
Oさんは鎌倉に取材されました。
「鶴岡八幡宮の池」 日本画 F6
晴れわたる早春の鎌倉、源平池は静寂に包まれています。手前に
桜の古木を配し遠近感を意識した大胆な構成で奥行きと広がり
ある光景を彩り豊かに描き上げました。心はなやぐ作品です。
近づいてみました。
じっくりと岩絵の具を重ね堅牢な下地をつくった後、肥痩織り
交ぜた線で描き起こしました。散らされた蕾、響き合う色と線。
軽やかな筆致が湧き上がる春の力を表しているかのようです。
数枚を同時進行で描きたくさんの作品をうみだしてこられたOさん
の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のOさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。
母の眼科検診に付き添い、その後買い物をしていたら
「今日はドクターイエローの日なのよね。。」と母がつぶやきました。
間に合わないからいいわよ、といいつつもしっかりデジカメ持参。
前もって教えてくれれば使い慣れたカメラを持ってきたのに!
指定の場所に急ぎ駆けつけスタンバイ!
後ろからかすかな音がするわよ、と教えられ耳をすましていましたが
行っちゃった。。
マメな姉が前もって通過時刻を調べ、たびたび一緒に撮影しているそう。
今回はうまくいきませんでしたがそれもまたよし。
だいぶ足が弱りましたが好奇心旺盛で前向きな母。見習いたいです。
その後ある作品展の飾りつけをし、まだ明るかったのでいつもの公園へ。
ふわ~っと細い糸のようなトンボが。
アジアイトトンボのメスが産卵していたようです。
川沿いのニラの花にはコアオハナムグリに小さなハナバチ
ツチバチの仲間も
アレチウリの花にもアリが
夏型の黒っぽいキタテハ
大好きなルリタテハ♪
私の周りをぐるぐる飛んで何度も同じ場所に帰ってくるので
亡き人なのでは・・と一瞬思ったけれど。
ただ縄張りに邪魔者が入ってきたのが気になっていたのでしょうね。
飛ぶ虫がたくさんいるうちはまだ夏♪どこかの森奥を歩きたいものです。
いよいよ開催一週間前となりましたのでお知らせさせていただきます。
「第19回 グループ彩雲作品展」
2019年9月24日(火)~29日(日)
10時~17時(24日は13時半より、29日は16時まで)
会場:横浜市栄区民文化センタ‐リリス・ギャラリーB
JR京浜東北線(根岸線)「本郷台」駅より徒歩3分
横浜市栄区小菅ヶ谷1-2-1
045-896-2000
横浜市上郷・森の家の絵画教室で月曜日と金曜日に創作活動をしている"グループ彩雲"。
毎年秋に開催してきた作品展は今年で19回目となりました。
この一年描いてきた日本画・水彩画・鉛筆画・パステル画など約60点を展示いたします。
お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください。
Sさんは旅で出会った風景を描かれました。
「ウィーン シュテファン大聖堂」 日本画 F10
ウィーンの紋章をあしらった大聖堂の屋根をメインに伝統的な
街並みを見おろした華やぎある光景です。控えめに蒔いた色箔の
配置も絶妙で妙なる調べが聞こえてくるよう。優雅な作品です。
近づいてみました。
一筆一筆丁寧に重ねられた岩絵の具はよく発色し乱れのない画面
は悠然としてほのぼのとした温かみを感じます。初めて扱う親和箔に
戸惑いながらも根気よく取り組み美しい仕上がりとなりました。
この会では2作目ですが今までも晴れやかな作品を描いてこられた
Sさん。これからの作品も楽しみです。
SさんのページはHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」内の
作品集のなかにあります。ぜひそちらもご覧ください。
今年は8月初旬から見られたルリモンハナバチ。
その頃はニガクサの花で食事していることが多かったのですが
今はキツネノマゴの花に夢中!
黒っぽい体に瑠璃色の体毛がとても美しいルリモンハナバチ
大きさはミツバチよりひと回り大きくコロッとしています。
つぶらな瞳もうっすら青い♪
他のハナバチに労働寄生するそうなので、そのハナバチが健在で
巣作りする環境も健全だからからこそ今年も会えたのですね。
キツネノマゴにはいろいろな生き物が集まります。
綺麗なハチがやってきました。ハラアカヤドリハキリバチです。
ハラアカヤドリハキリバチはオオハキリバチに労働寄生するそう。
自分で巣作りしないのはルリモンハナバチと一緒ですね。
ヤマトシジミ
キタキチョウ
ヒメウラナミジャノメ
その他小さなハナバチもやってきていました。
キツネノマゴの花はとてもよい蜜源のようです。
朝から雲っていました。
暑くもなく寒くもなく快適!森を気持ちよく歩くことができました。
カエデドコロの雄花はオレンジがかったメノウ色で愛らしい☆
茂みでじっとしていると蚊にたかられます。
蚊にとっても活動しやすい気温なのでしょうね。
9月四回目の教室日も外は賑やかでした。
近くで遊ぶ子供たちの歓声を聞いているとこちらまで楽しくなります。
秋の作品展の展示まであと10日、皆さん集中していらっしゃいます。
完成作品などをたくさん撮影することができました。
午前中ITさんが鉛筆画作品を、IMさんが日本画作品を
完成させました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆
前回森を歩いたときはあまりにも暑くて滝のように汗をかきましたが
この日はひんやりした風が吹いていて行く夏を思いさみしくなりました。
前回、台風15号の影響で何本もの木が倒れていた森のこみち。
やはり通行止めになっていました。
お昼、気温が上がるとミンミンゼミが鳴きだしました。
なんだか元気がでます♪
産卵管が長~いヤブキリのメス
触覚の長~いキボシカミキリ
この日出会ったキノコは2種
ノウタケかな
こちらはオレンジ色の同心円模様、まるでベーグル
裏から見るとこんな感じ。白い乳液がわずかに出ています。
キチチタケ?それともウズハツ?傷つけて変化を見てみればよかった。
数日前より静かになった森に秋の訪れを感じました。
Mさんは庭の実りを描かれました。
日本画 30x30cm
初夏、白い花を咲かせたノイバラが今は赤い実をつけています。
敢えて平面的に枝葉をならべ端的に表されたノイバラは凛として
涼しげ、強い生命力が感じられ眩しいほどの輝きを放っています。
近づいてみました。
全面的に揉み紙を施し大胆に朱を入れたのち岩絵の具をじっくり
重ね植物が繁茂する生き生きとした庭の印象を表しました。粗い
粒子を効果的に用い色も線も変化に富んだ晴れやかな作品です。
新しい技法に挑戦しながら詩的世界を紡いでこられたをMさんの
過去の作品はHP「上郷森の家絵画教室及川みほクラス」の
“作品集”の中のMさんのページに制作順に掲載されています。
ぜひこちらもご覧下さい。