癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

大雪森のガーデンほか

2020年09月23日 | 登山・旅行

 上川町の大雪高原旭ヶ丘にある「大雪森のガーデン」。過去に2回訪れている。広い自然を生かした敷地の中に、「森の花園」「森の迎賓館」「遊びの森」の3つのエリアがあり、いつ行っても、その季節のいろいろな花が咲いている。

 今日は雨絡みの予報だったが、朝は降っていなかったので、ここを再訪した。入場料は800円。

 駐車場の入り口から上っていくと、チケット売り場がある。

 キレンゲショウマとレンゲショウマ~よく聞くけど、初めて知った。

 

 このあと、上川町市街地に出て、11時過ぎから図書館で過ごしている。図書館は「かみんぐホール」内にある。

 かみんぐホール内に、「原田雅彦選手の栄光の記録」の展示と部屋がある。いずれは、「高梨沙羅選手」のそれらも登場することになるのだろう。

 明日は、愛山渓の松仙園から沼の平巡りをして当麻乗越まで歩く予定である。今夜は、以前にも利用したことのある上川町市街地の児童公園と役場の間の駐車場に泊まる予定である。新しくてきれいなトイレがあり、向かいにスーパーがある。


黒岳~白雲岳~赤岳~銀泉台縦走

2020年09月22日 | 登山・旅行

 今年は大雪山系の紅葉が大幅に遅れている。銀泉台へのマイカー規制のシャトルバスの運行も今日が最後である。

 下山後にシャトルバスを利用して層雲峡へ戻る計画で、黒岳~北海岳~白雲岳~赤岳~銀泉台へと縦走した。

 いつも、9/15日前後に来るのだが、すでに1週間経過しているのに、リフトから眺める黒岳の斜面は、赤が全くない。ずっと歩いてみて、赤を演出するウラジロナナカマドの紅葉が遅れているというか、赤くなっていないのである。草紅葉は、例年に遜色なく十二分にきれいだった。 

 他サイトから借用(スタートとゴールが逆)

 6:00の黒岳ロープウェイに乗り、リフトを乗り継いで(1900円)、7合目からスタート。

 6:35 7合目~7:30黒岳7:40~9:30北海岳~10:50白雲岳11:00~12:00赤岳~13:50銀泉台〈所要時間7時間15分〉

 リフト終点の7合目から、層雲峡を挟んだ北大雪山の山並みを眺める。雲海が効果を演出している。

 9合目半から眺めるまねき岩。いつもは、濃いくらいの赤になっているのだが、鮮やかさに欠ける。

 まねき岩の下の残念な紅葉斜面。いつもはグラデーションが際立っているのだが・・・。

 黒岳からお鉢平向こうの間宮岳~中岳~北鎮岳~凌雲岳~桂月岳を眺める。

 黒岳からこのあと進む、白雲岳(左)~北海岳(右)を眺める。

 黒岳の下りから黒岳石室と北鎮岳を眺める。

 草紅葉を演出するクロマメノキ(左上)、ウラシマツツジ(右上)、チングルマ(下)

 北海岳をバックにした草紅葉。

 北海岳をバックにした草紅葉とウラジロナナカマドの冴えない紅葉。

 お鉢平から流れて来る北海川。水は毒性を含んでいて飲むことはできない。

 まだ残っている雪渓。下を水が流れているので、穴が開いている。

 北海沢手前の紅葉と凌雲岳。

 北海岳から眺めるお鉢平と北鎮岳。

 黒岳からご一緒した札幌の男性と北海岳にて。彼は、このあとお鉢平を回って黒岳に戻られた。

 北海岳から白雲岳を目指す。

 白雲岳手前の草紅葉。

 白雲岳への登り斜面の草紅葉。

 白雲岳山頂直下の岩場とチングルマの紅葉。

 白雲岳山頂。奥は9日前に歩いた安足間岳~比布岳~北鎮岳。

 白雲岳山頂から眺める旭岳方向のハイマツと紅葉のゼブラ模様。この眺めも例年は赤が濃くてもっと鮮やかである。

 白雲岳分岐から小泉岳への緩やかな登り。

 登山者が憩う赤岳(手前)と、その奥に北鎮岳と凌雲岳を望む。

 赤岳山頂。

 赤岳からの下り斜面を見下ろす。

 赤岳の下りの左斜面の草紅葉。

シマリスとクロマメノキの実(甘くて美味しい)。

 第三雪渓斜面の上から下部の紅葉を見下ろす。

 第三雪渓斜面の下から上を見上げる。

 

 奥の平下の沼地の紅葉

 第二花園付近の紅葉。

 銀泉台上の紅葉斜面。赤が全くなく、鮮やかさに欠ける。例年であれば、このオレンジ色が真っ赤になっている。

 銀泉台のシャトルバスに到着。

 14:00発のシャトルバスでレイクサイトまで下りて、15:35発の層雲峡行きのシャトルバスに乗り換えた。乗り継ぎの関係で、そのバスに乗るのは自分一人だけなので20分も早く発車してくれた。

 15:40、層雲峡へ戻り、いつもの黒岳の湯(割引で500円)に入り、ブログ更新作業に取り組む。

 登山軒で、夕食にザンギ味噌ラーメン(1050円)を食す。

 明日は雨予報である。上川町の図書館にでも引きこもり、読書三昧の一日にするつもり。

 もっと紅葉がきれいな直近の過去記事の中から、お勧めページ。

 2017年9月16日の黒岳~雲の平

 2015年9月14日の赤岳


知床五湖巡り

2020年09月21日 | 登山・旅行

    1湖の展望台から眺める知床連山

 以前に、この知床五湖を見たくて行ったが、1湖だけは自由に歩けるが、2湖~5湖は5000円のガイドツアーしか歩けないと言われ、1湖だけ往復して帰っている。

 今はどうなっているか、今朝改めて調べてみたら、5~7月のクマの活動期はガイドツアーのみで、8~11月の植生保護期は、レクチャーを受けると無料で歩けることになっているようだ。

 レクチャーが7:30からなので、入口へ向かったら、7:00ですでに開門待ちの車の長い列ができていた。さらに、15分も経ったら、自分より後ろにも長い列ができていた。

 上の建物は、知床五湖フィールドハウス。下の建物は、パークサービスセンター。

 コースの歩き方の説明とコース図。

 1湖以外コースは、利用券250円を購入し、申込書を記入し、10分置きに30人ほどがレクチャーを受けて、出発する。内容は、クマの生態や出会わないための注意点などである。

 コースは5湖から反時計回りに回る。トドマツなどの原生林の中の遊歩道を進む。

 やがて、5湖が現れる。湖面に知床硫黄岳~サシルイ岳の連なりが映っている。

 次に4湖。

 3湖には羅臼岳側の連山が映り込んでいる。

 2湖には島もある。

 このあとに続く1湖の遊歩道は、すべてクマ避けの電線が張り巡らされた高架歩道になっている。

 高架歩道に乗る前の角度からの1湖。

 高架歩道から知床連山を眺める。

 知床連山展望台から連山を眺める。

 約3kmのコースを1時間強でゴールし、サービスセンターの中でコケモモソフトクリームを食す。

 このあと、駐車場を出たら、駐車場待ちの車が、朝の倍ほどの1kmもの車列ができていた。この連休、知床のありとあらゆる観光地には車が溢れている。

 このあと、斜里町のコインランドリーで洗濯をしてた。明日の黒岳~赤岳縦走に備えて、層雲峡まで走って泊まることにする。


4回目の羅臼岳(1661m)〈岩尾別コース〉

2020年09月20日 | 登山・旅行

    羅臼平から見上げる羅臼岳山頂部 

 知床連山の最高峰・羅臼岳も日本百名山に選ばれている。この山に初めて登ったのは、かれこれ50年前である。職場の5人で、登山口の木下小屋から2泊3日で縦走して、ルサ川へ下りている。

 次に登ったのが1996年、このときは日高山脈のカムイエクウチカウシ山に日帰りで登って、3時間しか寝ないで車で移動して、翌日に登っている。今なら考えられない暴挙である。

 その後、2014年には長い羅臼コースを10時間掛けて往復している。今回は、24年ぶりの岩尾別コースから4回目の登頂である。

 車中泊の車で満杯状態の知床の道の駅で朝を迎え、暗い内に登山口を目指した。この山は登山口の駐車場が狭く、遅くなると、道路のずっと下から歩かなければならないからだ。

 着いたら、すでに路肩に20台以上が並んでいた。昨日の斜里岳同様、日本百名山は、道内の車より本州ナンバーやレンタカーの方が多い。下山後には70台以上が並んでいた。

 山も大賑わいで、ざっと150人は登っていたような気がする。昨日斜里岳山頂で一緒だった本州のお二人とも会うことができた。

 〈登り〉5:05登山口~6:20弥三吉水~7:30大沢入口~8:05羅臼平~8:55山頂(3時間50分)山頂休憩20分〈下山〉9:15山頂~12:30登山口(3時間15分)トータル7時間25分

 登山口へ向かう途中から夜明け前の羅臼岳を眺める。

 5:05、登山口の木下小屋をスタート。この時点で20人ほどがすでにスタートしていた。

 スタート直後は、急な斜面を大きなジグを切って登って行く。やがて、斜度が緩み、淡々とした道が続く。

 斜面をトラバースする道では、このようなダケカンバが並んでいた。

 1時間15分で弥三吉水に到着。50年前は、午後のスタートだったので、ここに1泊目のテントを張っている。

 さらに1時間ほどすると、目指す羅臼岳の山頂部が見える。

 左側には三ッ峰の北西斜面が見える。

 2時間半ほどで、ようやく林の中から抜けて、色付いた大沢入口へ出る。ここから羅臼平まではこの沢地形の中を登って行く。

 上の方は岩場が続く。

 夏場は花畑なのであろう。陽光を浴びて光るチングルマなどの草紅葉が美しい。

 大沢を登りきると、ハイマツ帯の羅臼平に出る。やがて、方向を90度変えて、羅臼岳山頂部へ向かう。

 少し登って振り返り、羅臼平を挟んだ双耳峰の三ッ峰を眺める。

 ハイマツ帯を抜けると、険しい岩場の登りが続く。

 ウラジロナナカマドの紅葉の上に山頂岩峰を見上げる。ここから先の岩場の歩きが核心部である。ペンキの矢印を探しながら、慎重に岩を伝いながら登って行く。

 3時間50分で4回目の岩峰の上に立つ。6年前の羅臼コースからの時は、雲海の上に抜けて、見渡す限り雲海だけだった。頂上写真も雲上人だったので、今日の展望は24年ぶりである。

 バックは、50年前に縦走した三ッ峰から硫黄岳までの連なり。

 後続者たちが最後の岩場と闘っている。

 昨日登った斜里岳方向の連なりを眺める。左下の湖は羅臼湖。

 近くて遠い国後島。戦前までは日本人が住んでいたのに、今はこんな近くにロシア人が住んでいると思うと不思議な気がする。

 狭い頂上なので、次から次と登ってくる登山者で頂上渋滞が起きない内に下山開始。

 下山を始めると、案の定、次々と登ってくる登山者の姿が見える。

 登りでは、陽光が届かず暗かった大沢の上からオホーツク海を見下ろす。

 下山後、昨日と同じウトロ温泉の夕陽台の湯に入り、のんびりブログを打つ。泊まりも昨日に引き続き知床道の駅シリエトクに連泊するつもりだ。

 明日の天候は大きく崩れそうにもなさそうだが、山は休みにして、紅葉狙いの大雪山系への移動日にするつもりだ。

 過去の羅臼岳の記録は、こちらからどうぞ!


3回目の斜里岳(1545m)〈三井コース〉

2020年09月19日 | 登山・旅行

 日本百名山に選ばれている斜里岳に登るのはこれで3回目である。過去2回はメジャールートの清里コースから登っている。このほかに清里コースから西斜里岳にも登っている。

 今回、三井コースにこだわったのは、道内の登山道や縦走路で歩いたことのない唯一のコースだったからである。

 斜里町の道の駅で朝を迎えた。ようやく天候に恵まれ満を持して登山口へ向かった。

 東側の海別岳の山頂横から昇った朝日を捉えた。

 農地との境の鹿柵ゲートを開けて、快適な林道を5kmほど走ると登山口である。

 まだ、誰も来ていなかった。入山届を記入してスタート。

 コースの説明図。この先、ポイントごとに、同じ地図に現在地の表示が記されていた。

 〈登り〉6:00登山口~6:35沢歩き終点~7:50ガマ岩~8:55山頂(2時間55分)山頂休憩35分。〈下り〉9:30山頂~11:50登山口(2時間20分)

 スタートしてすぐに、玉石沢の歩きとなる。水流のない涸れ沢である。この中を30分ほど歩いて、尾根道へ入る。

 アカエゾマツ、トドマツ、ダケカンバの混合林の中を登って行く。マイナールートではあるが、整備が行き届き、快適な登山道である。

 約2時間で1250mのガマ岩に到着。

 この先から、ロープが張られた急登が続き、尾根が徐々に細くなってくる。

 ハイマツの上に、このコースの核心部である、細い岩場や頂上までの急な尾根などの複雑な地形が近づいてくる。

 唯一、紅葉したウラジロナナカマドに癒される。

 足元のコケモモの実とゴゼンタチバナの実に秋の山を感じる。

 1420m地点で方向を変え、頂上までのこのコースの核心部が目に入ってくる。左手前のポコは岩稜である。

 細い岩稜を越えると鉄ロープが張られた岩場のトラバースもある。ここを越えると、ハイマツに掴まりながらの頂上までの急登が続く。

 清里コースからの先着のお二人に迎えられて、3回目の頂上に立つ。お二人とも本州からの日本百名山巡りの人で、明日はこちらと同じ羅臼岳とのこと。

 眼下のわずかに紅葉した清里コースの尾根とその向こうの西斜里岳を望む。

 オホーツク海沿いの幾何学模様の畑地は、この山ならではの景観である。

 東側の海別岳から続く知床連山を眺める。

 西側の摩周湖と摩周岳(カムイヌプリ)と西別岳。遠望は霞んでいるが、360度の展望に恵まれた。

 30分ほど休んでいる内に、次々と到着し、賑やかになる。下を見るとまだまだたくさんの人が登ってくる。これ以上賑やかになるのも嫌なので下山を開始する。

 核心部の下りを眺める。登りでは振り返らなかったので気づかなかったが、こんなところを登って来たのだ。

 真上を通過しなくてはならない岩稜へ向かうと、青い服装の人が休んでいるのが見える。

 「坂口さんですよね。はまちゃんです。入山届を見て、お会いできると楽しみに登って来ました」と挨拶された。2015年6月に田中陽希さんが日本二百名山巡りで駒ヶ岳に来たときに、一緒に登った「はまちゃんの山日記」を公開している厚岸町のご本人である。5年ぶりの再会だった。

 彼は、清里コースの登山口に自転車を置いてきて、向こうへ縦走するとのこと。

 こちらも山頂までの急登尾根をバックに撮っていただいた。彼と別れて、岩稜を越えた時に、若い男性が登ってきた。

 1420mまで来ると、ひと安心である。これから下る尾根を眺めて、下山を続ける。

 過去2回の斜里岳(清里コース)は、こちらから、どうぞ!

 下山後、明日は羅臼岳の予定なので、途中のウナベツ温泉の研修センターに入ろうと思ったら閉館になっていた。そのまま、今夜泊まる知床の道の駅まで走り、ウトロ温泉街の日帰り専門の夕陽台の湯に入って、休憩室でブログを打った。

 4連休の初日で好天だったこともあり、山も温泉も道の駅も大賑わいである。知床の道の駅の駐車場は広いのに、空きを探すのが大変だった。


網走市や小清水町で拾った光景

2020年09月18日 | 登山・旅行

 今日は夜半から強い雨が降り続いていたので、朝は連泊した道の駅はなやか小清水の駐車場でのんびりし、11時過ぎから斜里町の図書館で引きこもりに徹している。

 ブログネタは、昨日までの2日間で、網走市や小清水町でカメラに収めておいた光景等をアップ。

 網走市天都山展望台。中に流氷館もあるが、以前に見たことがあるので、展望だけを楽しんだ。

 網走市街地の眺め

 逆光に光る網走湖と能取湖(右)

 藻琴駅舎~映画「網走番外地」の網走駅としてロケに使われている。中にトロッコというカフェが入っている。

 藻琴湖~対岸の施設は三和牧場。

 海岸線にずらっと並ぶサケ釣りの竿。

 北浜駅の流氷展望台にたくさんの人がいるので、寄ってみた。

 撮り鉄ファンの人たちが、進んでくる列車を撮っているところだった。自分もその人たちを入れてパチリ。

 小清水原生花園の濤沸湖岸に放たれているドサンコの群れ。

 レンガ造りのサイロの廃墟

 小清水道の駅の傍に建つフレトイ展望台

 展望台からはっきりしない知床連山をながめる。

 小清水町海岸線の市街地の斜里岳

 句碑の向こうに能取岬を眺める。

 

  キガラシ畑~見たときは菜の花だと思ったが季節に合わない。調べてみたらキガラシだった。収穫後の畑に植えて、刈り取ることもなく、そのまま鋤いてしまうらしい。

 道の駅はなやか小清水の新名物「なんだこりゃステック」(500円)

 上から、知床のたこ柔らか煮、網走の揚げかまぼこエビ、小清水のあげいも。

 最後に、小清水町にある、今や北海道を代表するお土産銘菓として有名になっている「ほがじゃ」の工場・直売店について、少し詳しく・・・。

 旧小清水町立北陽小学校校舎をそのまま利用した工場になっている。

 入口の看板には、「福太郎株式会社北海道小清水北陽工場」の看板。てっきり地元資本の会社だと思っていたが違うようだ。

 福太郎株式会社とは、福岡市に本店があり、明太子や明太子を使った煎餅「めんべい」の製造販売を中心とした総合商社・株式会社山口油屋福太郎の子会社のようだ。

 なぜ、福岡の会社が?との疑問が湧く。調べてみたら、本社は明治42年に福岡で食用油の製造メーカーとして創業し、食品全般を扱っている。明太子の製造販売もしており、辛子めんたい風味せんべい「めんべい」を発売したところ大変好評だった。しかし、8年前、この「めんべい」原料である「じゃがいもでんぷん」が大変な不作で品切れして困り果てた。その時に、社長がたまたま聴いていたラジオで、小清水町にじゃがいもでんぷんが豊富にあることを知った・・・ということで、ここに進出し、オホーツクの素材を生かした「ほがしゃ」も製造販売したということらしい。

 見学もOKとのことなので、学校がどのように工場としては利用されているのか興味もあったので、見学させていただいた。

 玄関ホールには、北陽小学校の子供たちが描いた絵がデザイナーの手によって残されている。

 上は、体育館の工場(撮影禁止)で作られたほがじゃがベルトコンベアで流れてきて、検査や選別等がされている工程。

 下は、職員室だったところの直営コーナー。

 上は、現在製造されているほがじゃの製品。

 下は、お徳用の割れ物が、4種類、それぞれ500円(税込)で販売されている。

 福岡で製造販売されている「めんべい」

 お徳用の割れ物をそれぞれ1袋ずつ購入。下の2枚ずつ袋に入った正規の商品は工場見学のお礼。


博物館「網走監獄」散策

2020年09月16日 | 登山・旅行

 昨夕になって、急に天気予報が変わり、夜半から10時過ぎまで雨になった。

 斜里岳登山は諦めて、どこで時間を費やそうかと考えていたら、道の駅で「博物館網走監獄散策マップ」を見つけた。見応えがありそうな感じだったし、まだ、見たことがなかったので、40kmほど戻って網走へ。

 博物館網走監獄は、広大な敷地のなかに、移築復原、あるいは再建築された旧網走刑務所の25もの建物群である。この内8棟が国の重要文化財、6棟が登録有形文化財である。

 明治・大正期の歴史的建築物が物語る刊行建築と北海道の歴史を感じる散策をたっぷりと楽しむことができた。

 入館受付と正門。この正門は、現在の網走刑務所と同じらしい。

 入館料は大人1100円だが、70歳以上は半額の550円だった。ラッキー!

施設の配置図

 庁舎~囚徒が切り開いた北海道開拓の歴史と、重要文化財の見所を紹介した展示コーナーがある。

 北海道開拓は、まず囚人が道路を開削し、屯田兵村の兵屋を建てる「監獄開拓」から始まったことを再確認できた。

 旧網走刑務所職員住宅。看守長屋と呼ばれ、1軒の広さは9坪。瓦屋根なことに驚いた。

 休泊所~中央道路の開削の時に使われた仮の宿舎で、動く監獄と言われていた。

 休泊所の中の再現。

耕でん庫~農機具庫や鍛冶屋もある。

 上は漬け物庫の中。下は当時の農機具。これらのほかに味噌・醤油蔵もあり、刑務所は自給自足だった。

 釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟。

 監獄博物館~監獄の歴史や当時の囚人の暮らしや作業を紹介。

 中央道路の開削のデータ~いかに困難な工事だったかがよく分かる。シアターでも再現されていた。

 当時の囚人の服装

 現在の網走刑務所の共同房(上)と独居房(下)~テレビまであるのには驚いた。ホテルのシングルとほぼ同じで3食が保障されている。これなら、また戻りたくなる訳が分かる。

 二見ヶ岡刑務支所~自給自足の先導的な建物として明治19年に建てられた。開放的処遇施設なので看視も緩やかだったそうだ。

 二見ヶ岡刑務所の内部~上は舎房、下は作業場

 二見ヶ岡刑務所の農作作業の様子の再現。

旧網走刑務所の舎房及び中央見張所~5棟が放射状に広がる舎房で、木造行刊建築物としては、世界最古で、最大の規模を誇るそうだ。

 共同房(左)と独居房(右)のドアの違い。

 浴場~入浴時間15分。入り方にもルールがあったそうだ。

 独立独居房~窓がなく真っ暗な部屋。規律違反者が入れられ、受刑者が恐れた場所。

 教かい堂~外観は和風、内部は洋風の和洋折衷の建物。

 監獄レストラン~いろいろなメニューがあるが、現在の監獄食と同じものが2種類あったので、ほっけ定食を食べた。麦飯は子供の頃を思い出し、やはり美味しくなかった。

 見て歩くのにも時間を要したが、それ以上にブログアップに時間が掛かり、良い時間潰しになった。

 昼から素晴らしい天気になったのが悔しい。しかし、斜里岳の山頂部は雲に覆われていた。果たして明日の天気は?最近はその日にならないと天気が分からない日が続いているし、それぞれの予報がまちまちなのも困る。


裾合平~中岳温泉~北鎮岳~安足間岳~当麻乗越~裾合平〈循環縦走〉

2020年09月13日 | 登山・旅行

 安足間岳からの下りの斜面に広がるチングルマの紅葉と旭岳

 今日の当初の予定は、まだウラジロナナカマドなどの紅葉は期待できないので、裾合平のチングルマの草紅葉狙いだった。その上の中岳温泉まで登って戻るつもりだった。しかし、紅葉が1週間以上も遅れているとのことで、裾合平のチングルマもまだ一面の赤い絨毯にはほど遠い状態だった。

 中岳温泉まで登っても、まだ2時間も掛かってなく、物足りない感じだった。もっと上まで行けば、少しはチングルマの紅葉が見られるかもしれない。天気も良くなって来たので、稜線の中岳分岐から北鎮岳へ登り、比布岳~安足間岳~当麻乗越と循環縦走することにした。

 旭岳ロープウェー姿見駅7:15~8:25裾合平分岐~9:05中岳温泉~9:55中岳~10:25北鎮岳~11:25比布岳~11:40安足間岳~12:15当麻岳~13:00当麻乗越~13:45裾合平分岐~14:45旭岳ロープウェー姿見駅〈7時間30分〉

 東川町の道の駅で朝を迎え、旭岳ロープウェー駅へ。旭岳は見えていたが、青空はない。30分以上も迷ったが、今後の天気予報を見たら、下手すれば1週間は登れないかもしれない。雨の心配は無さそうなので、登ることにして、7:00のロープウェーに乗った。

 夫婦沼に映る旭岳を眺めて、裾合平への道を進む。

結果的に、帰りに下った当麻乗越(左端)~当麻岳~安足間岳(右ピーク)を眺める

裾合平分岐から安足間岳~鋸岳~北鎮岳~中岳を眺める

裾合平の精一杯のウラジロナナカマドの紅葉と安足間岳の手前に聳える大塚と小塚を眺める。

本来なら真っ赤な絨毯になっているはずのチングルマの斜面。後ろは旭岳。

道内で最も高い所にある中岳温泉。テントは携帯トイレブース。

ここで戻る予定だったが、物足りないし、ロープウェーの3200円がもったいない。このコースから旭岳へ回ったことがあるので、今回は逆の北鎮岳を目指し、帰りは当麻乗越へ下って周回することにした。

中岳分岐への登りで目にした、ウラシマツヅの紅葉。

中岳から北鎮岳を眺める。

賑わっていた道内第2峰の北鎮岳山頂。これで5回目かな?

北鎮岳山頂から見下ろすお鉢平。奥にはトムワウシ山も見えている。

北鎮岳山頂から例年なら見事な紅葉が見られるが、その気配すらない雲の平とその先の黒岳を眺める。

北鎮岳山頂から、このあと進む稜線を眺める。左が安足間岳、中央が比布岳、右が愛別岳。

比布岳へのチングルマ斜面

チングルマ紅葉のアップ~綿毛が花のようだ。

比布岳山頂から安足間岳までの荒々しい稜線を眺める。

稜線の分岐から3度登頂している愛別岳。今回はパス。

大覗谷の岩稜

安足間岳分岐から安足間岳へ進む。

安足間岳から当麻岳へ

当麻岳の下から沼の平を見下ろす。今回の計画に愛山渓の松仙園経由で、この沼の平巡りも入れてある。

当麻岳の下りから当麻乗越(白い標柱)とその奥にゴールのロープウェー姿見駅を眺める。奥の山は十勝連峰。

ゴール地点のロープウェー姿見駅。7時間半は今年の最長コースだったが、それほど疲れはない。。

 紅葉が遅れていることは覚悟してきたが、ここまでとは思わなかった。残りの大雪山系は今週末辺り待った方が良さそうだ。

このあと、東神楽町のもりの湯で、温泉に入り、ブログアップ。今夜は旭川の道の駅泊まり。明日は雨予報である。


大雪山系と道東の紅葉登山の旅へ

2020年09月12日 | 登山・旅行

 厳しかった残暑も去り、ようやく秋の気配を感じるようなった。これで山の紅葉も一気に進むだろう。

 大雪山系は例年であれば、中旬には見ごろを迎える・・・これまでの9/15前後の黒岳や赤岳の状況が、上掲の画像である。しかし、今年は昨日までの残暑が災いして、少し遅れているようだ。

 それでも、2年ぶりに大雪山系・道東を中心とした紅葉登山の旅に出ることにした。しかし、長期予報を見ると、見ごろのころの期間の予報があまり良くない。どのくらい登れるか分からないが、天気予報が良い方に外れることを期待して、ダメであれば、観光や歴史探訪を楽しむことにする。

 大雪山系で考えているのは、姿見平(旭岳)~裾合平、14年ぶりに開通した松仙園(愛山渓)~沼の平~当麻乗越周回、黒岳~小泉岳~赤岳~銀泉台縦走、トムラウシ山など。道東では、6月に登り残した三井コースからの斜里岳、岩尾別コースからの羅臼岳、剣ヶ峰コースかオンネトーコースからの雌阿寒岳などを主な目的地とした。

 そのほかに、能取湖のアッケシソウ(サンゴ草)や遠軽のコスモス園などにも寄りたい。天候に恵まれて、時間的余裕があれば、このほかにも紅葉のきれいな山を中心に登りたいと考えている。

 いろいろ天気予報とにらめっこしていたら、明日の13日はどこも好天である。だが、山の紅葉情報を見ると、山の紅葉を演出するウラジロナナカマドの紅葉が遅れているようだ。しかし、チングルマやウラシマツツジやクロマメノキなどの草紅葉は早いので、それらがメインの旭岳の姿見平~裾合平からスタートすることにして、今日、東川町の道の駅まで走ることにした。

 車から降りて、どこかに寄る時に、ほぼ必ずと言っていいほどマスクを忘れては、取りに戻るということを繰り返している。

 何とか忘れない方法はないかと考えた末に気付いた方法。これなら忘れることはないだろう!これで忘れたら、もう終わっている。 


早朝の洞爺湖 & 15年ぶりに新調したライスクッカー

2020年09月06日 | 登山・旅行

 昨朝6時過ぎに、道の駅みたら室蘭を発ち、雨の中を帰路に就いた。ところが隣の伊達まで走ると、洞爺湖付近だけに青空が広がっている。

 東北の山旅から帰って以来、連日雨がらみの天候で、1週間以上も青空も太陽も拝んでいない。つい釣られてそちらへ向かった。朝日に輝く有珠山と昭和新山の間を抜けて、洞爺湖畔へ。

 温泉街の東側手前の湖畔から中島と羊蹄山を眺める。

ナナカマドの実と紅葉が始まっているカエデの葉

 珍小島公園から珍小島を眺める。案内板にはChinko-jimaと書かれている。珍しい小島ではなく、チンコ島なのである! 

 ちなみに、沖縄には、ラムサール条約に登録された漫湖がある。こちらの読みは放送禁止用語なので、NHKニュースでは、漢字で示して、「この湖は・・・」と放送したという伝説がある。

 過去記事~「チ〇コ島(珍小島)探訪」2017年5月27日

 珍小島公園から有珠山を見上げる

 浮見堂公園から浮見堂を眺める

 浮見堂公園から中島と有珠山を眺める。

 晴れていたのは、この辺りだけで、豊浦町まで来たら青空はなくなり、八雲町手前では霧雨になっていた。

 なお、今日の函館は、朝から見事に晴れ渡り、最高気温30℃近くまで上がり、夏が戻ってきた感が強い。家の中でじっとしていても暑い。

 

◎15年ぶりに新調したライスクッカー

 この度、妻がamazonで見つけて買ってくれたUNIFLAMEのライスクッカーminiDX(4500円)

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 15年間使用し、今回の山旅で焦げ付かせてしまった、同じUNIFLAMEのライスクッカーminiDX(当時安売りで?3000円)

 車中泊での長期間の山旅の時は、いつも登山用のガスストーブの他に、卓上ガスコンロを持ちこんで、無洗米のご飯を炊いていた。その炊飯鍋が15年前に秀岳荘で?購入したライスクラッカーminiDXであった。

 その後、山仲間の何人かが同じものをいくら探しても見つけられなかったと話していたので、もう製造されていないものと思い込んでいた。しかし、この度、妻が検索したらamazonや楽天でも扱っていたという。まったく同じものだった。

 今回の山旅で、うっかりして焦げ付かせてしまったが、焦げを落せるだけ落して、そのまま使用してきた。しかし、コーティングが剥がれているところもあり、妻がこれを見て、もうダメだと買い換えてくれた。 

 炊き方は、米も水もメモリに合わせるだけで、説明通りに扱うだけで、いつも美味しく炊けている。


一人旅はボケ防止に

2020年08月31日 | 登山・旅行

 とにかく一人旅が好きである。一番の趣味である登山も単独行が基本である。2回の四国遍路、五街道全踏破、熊野古道などの歩き旅も然り・・・一人だからこそ、これだけ続けられていると思っている。一番は、他人に気を使わないで、自分の好きなように行動できることであろう。だからと言って、人嫌いなわけではない。孤立感は嫌いだが、孤独感は結構好きである。基本的にわがままなのかもしれない・・・。

 昔から自分で判断し、自分で計画を立てて、自分の能力で課題解決や目標実現をし、達成感や充実感を味わうことが好きだった。基本的に人の後ろをただ付いて行くというのは性分に合わなかった。独自色や独創性にこだわった。ただ、独りよがりにならないことだけは一番気を付けた。それが組織の中では、リーダーシップとして発揮できたものと自負している。多くの組織でトップに立たせていただいた。もちろん自分の力だけでできたなどとは毛頭思っていない。人に恵まれたことが一番である。

 しかし、組織では、常に責任が伴う。遊びたくて、多くあった再就職話も一切断って退職した時に、「明日の心配がない」という解放感が一番だった。退職後も務めたいろいろな役職も、4年前にすべて降りて、現在は、責任というものから一切解放されている。

 責任のない生活、明日の心配のない生活・・・「きょうよう」(今日する用事)も「きょういく」(今日行くところ)もない生活・・・一番心配なのはボケである。ましてや、自分の場合、家にいるときは、すべて妻にやってもらっていて、自分では頭を使うことがない。

 それを補っているのが、年に何回か長期間出掛ける山旅や歩き旅だと思っている。自分で計画を立てて、自分で調べて、知らない土地で、非日常的な生活の中で、何から何まで自分で判断して行動する・・・常に緊張感が付きまとい、脳が活性化している感じがする。新しい発見や感動もある・・・家にいるときより、ポカや物忘れが少ないような気がする。

 ましてや、自分の場合は、「登っては書く、歩いては書く」を常としている。山旅も歩き旅も、ブログを書き上げて、その日の旅が終わりである。これも、ボケ防止になっていると信じている。だから、家にいるときも、毎日のブログ更新を日課としている。

 昔から「かわいい子には旅をさせよ」と言われてきたが、「かわいくない年寄りは一人旅をせよ」と言いたい。いずれ、あの世への旅立ちも一人なのだから・・・ただ、これだけは自分で選んだり、判断したりはできない・・・だからこそ、体力のあるうちは、贅沢を極力抑えた山旅と歩き旅は、いつまでも続けたいと思っている。


この度の「東北百名山」巡りの旅を振り返る

2020年08月30日 | 登山・旅行

登った山々(14座)

(左上)8/13高松岳 (左下)8/14虎毛山 (右上)8/16丁岳 (右中)8/18鳥海山 (右下)8/19須金山

 

(左上)8/20禿岳 (左下)8/21小又山  (右上)8/22薬莱山 (右中)翁山8/22 (右下)8/23杢蔵山

 

(左上)8/25甑岳 右上)8/26黒伏山 (左下)8/27面白山 (右下)8/28月山

 北海道内の主だった山はすべて何度も登っているので、道外の新しい山に登りたいと考えた。その対象として選んだのが、昨年に引き続き、すでに79山登っている「東北百名山」だった。

 今回の山旅は、妻と仙台で別れた翌日の8/12からスタートするつもりだったが、初日から雨で、1日停滞後に高松岳からスタートした。天候にも非恵まれ、17日間のうち13日間で14座(1日2座もあり)を踏破することができた。そのうち、日本百名山の鳥海山と月山は、コースを変えて再訪することができた。前半はすっきりした天候に恵まれなかったが、後半は晴天に恵まれた。

 計画では、8/28の月山以降3座残っていたが、悪天候が続きそうなので、来年に持ち越しとして帰路に就いた。結果、東北百名山は82座踏破し、残り18座となった。 

 日本三百名山に選ばれている山や目立つ山はすでに登っていたので、物足りない感じの山が多かった感は否めない。しかし、それなりに新ピークの新鮮さと、知らない土地の旅を満喫することができた。また、鳥海山と月山の再訪は、やはり日本百名山ならではの魅力を満喫でき、低山続きのうっぷん晴らしの効果もあった。

 下山すると連日30℃越えの酷暑だったが、所要時間が6時間以内の山が多く、最後の月山以外は、夜明けの涼しいうちにスタートして、午前中には下山することが多く、連日登山も苦にならなかった。

 何よりうれしかったのは、この歳になっても、ハードな山はなかったとはいえ、連日登山がまったく苦にならなかったこと。さらには、どの山もコースタイムをオーバーすることなく登り続けられたことであった。ちなみに、連日登山は後半に5日連続が2回あったが、特に疲れを持ち越すこともなく、足の筋肉も痛いところや張っているところもまったくなかった。まだまだ80歳くらいまでは今の調子で遊べるかな・・・?

 

停滞日の観光・歴史探訪

(左上)9/12湯沢市の川原毛地獄 (右上)9/15湯沢市の両関酒造第二工場 (左下)8/17酒田市の山居倉庫 (右下)尾花沢市の銀山温泉

 登る山が見えない日や、雨予報の日は、無理しないで、その近くの土地の観光・歴史探訪を楽しむつもりだった。結果的にはわずか4日しかなかった。湯沢市は意外と見所が多く、2日間も楽しませてもらった。酒田市は、当初から計画に入れていた。最後の尾花沢市の銀山温泉は、向こうへ行ってから観光パンフレットを見て、ぜひ訪れたいと思った・・・今回の山旅で、最も大きな収穫だった。

 

基本的な行動計画

 基本的な日程だが、夕食を食べると、暗くなるし、晩酌の酔いで、19時~20時には寝て、3時~4時には起きるという毎日だった。結果、酷暑続きだったが、朝の一番涼しいときに登り、午前中には下山できたので、それほど暑さを感じることはなかった。

 これまでの長い山旅の時の食事は、いつも朝起きて、まずはドリップコーヒーを入れて、無洗米でご飯を1合炊くことから始まる。炊いたご飯を3等分して、2個おにぎりを作り、残りを朝食にして、卵スープでおじやにしたり、レトルトカレーで食べたりすることが多い。空腹でないときは、おにぎりを3個作って、山で適当に食べることも多かった。夕食は、外食かコンビニ食で済ますことが多かった。

 下山後、一番先にすることは温泉で汗を流し、疲れを抜くことである。その後、翌日の登山口の確認をした。当日の朝にうろうろしたくないことや、最近はあちこち豪雨被害が多く、登山口まで車で入れるかどうかの確認は非常に大切だった。その後、涼しいクーラーの効いたところでのブログ作成である。温泉の休憩室やロビー、特に今回は図書館と市役所のホールにお世話になることが多かった。図書館は、ブログを書き終えてから、本や新聞などが読めるのでもっとも好都合である。

 ただ、この「コロナの夏」のお陰で、山は普段と全く何の変わりなく迎えてもらえたが、温泉や図書館や食堂などはコロナ感染防止対策の徹底ぶりには頭が下がる思いだった。また、例年より道の駅で車中泊している車が少なかったようである。

 下山すると、連日30℃越えだったが、なるべく標高の高いところで泊まるようにした。しかし、平地の道の駅でも内陸が多かったせいか、夜は結構涼しくなり、寝苦しいことはほとんどなかった。

 

旅の楽しみはその土地ならではのグルメ

 

 旅の楽しみの一つは、なんといってもその土地ならではのグルメである。妻と一緒の青森や仙台でのものも含めると、以上のようになる。基本的には、朝と昼は手作りおにぎりなので、夕食の楽しみでもある。しかし、登山口や山中で泊まるときにはコンビニ食が多かった。

 今回は、主に秋田県南部と山形県・宮城県北部の山が多かったが、来年以降は宮城県と山形県南部と福島県の山になる。今回で残り18座となったので、無理しないと、あと2年は楽しめそうだ。

 今後の山旅の計画は、9月中旬から半月ほどの道内の紅葉登山の予定である。10月下旬からは「みちのく潮風トレイル」の歩き旅(前半)を考えている。

 

それにしても極端な、昨日と今日の函館の気温

昨日の函館の気温の推移   →   今日の函館の気温の推移

  昨夜は、早めに涼しくなったので、夕食後まもなく寝た。朝には外気温が18℃まで下がっていたので、12時間ほども爆睡した。

 今日は朝から雨が降り続き、閉め切った部屋の室温が25℃と昨日までの暑さが嘘のような1日だった。

 それにしても、昨日と今日の12時の気温を比べると、32.1℃と17.6℃である。この極端な違いは、そう経験できるものではない珍現象であろう。


酷暑の函館に無事帰宅

2020年08月29日 | 登山・旅行

 昨夜は、外気温が25℃になった所の道の駅で泊まろうと思い、北上した。22時頃になって、ようやく秋田県上小阿仁村の道の駅に泊まることができた。 

 今朝は、のんびりと青森まで走って、11:15発のの青函フェリー(北海道キャンペーン割で13.200円)に乗り、15:15函館着で、無事帰宅することができた。 

 大館市でたまたま目にした古民家。こ

 

 青森に行ったら必ず食べる、青森駅前の長尾の煮干しラーメン。この世のラーメンで一番好きかも?

 

 帰って来たは良いが、函館も、昨日までの山形県並みの32.7℃の今夏最高気温を記録したらしい。今夜、眠れるだろうか?

 ところが、明日は、一気に、最高気温が21℃まで下がるとか・・・。風邪引きそう。


湯殿山口コースから再訪・月山(1984m)<山形県>

2020年08月28日 | 登山・旅行

 

 月山は日本百名山に数えられ、鳥海火山帯に属するアスピーテ状の古い成層火山である。標高1,500mの湯殿山、418mの羽黒山とともに出羽三山の一つに数えられ、修験者の山岳信仰の山として知られる。山頂には月山神社が鎮座し、多くの修験者や参拝者が訪れる。古くからの名では犂牛山(くろうしのやま)という。

 日本三百名山巡りでは、2007年に、一番人気の羽黒山口コースを登り、前日に羽黒山神社と湯殿山神社にも参拝している。今回は、前回と反対側の湯殿山口コースを往復した。変化のあるハードなコースとのことで楽しみにしていた。

 ところが、昨夕の内に、湯殿山神社まで車で入って泊まろうと思ったが、行ってみたら、湯殿山神社までの有料道路が、登りは15:50で閉鎖され、朝は8:15でないと開門されないとのこと。仕方なく、前夜は、少し先にある道の駅月山に泊まった。

 有料道路(400円)を大鳥居まで車で入り、8:30発の本宮までのバス(200円)に乗った。帰りは、本宮から大鳥居まで歩いた。

 〈登り〉8:40本宮登山口~9:20施薬小屋~10:00金姥~10:25牛首~11:15山頂(2時間35分)山頂休憩20分。3時間半のコースだが、1時間近くも速く登った。タイム設定が甘いようだ。

 〈下り〉11:35山頂~12:20牛首~12:40金姥~13:15施薬小屋~13:50本宮登山口~14:15大鳥居(2時間40分)下りは、大鳥居までまで歩いたのでその分、時間が掛かった。 

 大鳥居から湯殿山(右)を見上げる。この湯殿山には登山道はない。このあとバスに乗った。

 本宮登山口。ここから神域につき撮影禁止。以前に月山に登る前に御神体の温泉の石灰華ドームは参拝しているので、パスし、そのまま登山道へ。同じバスから降りたもう一人の男性は、登りも下りも10分ほど後ろをほぼ同じペースで歩いていた。

 少し登って行くと、しめ縄の張られた滝が見えた。

 川から離れ、急な沢形の中の急な露岩の登りが続く。

 やがて、このような鉄梯子が5連も続く。

 これを登り切るまでが、このコースの核心部だった。スタート間もない元気な内だから助かった。

 やがて、施薬小屋へ到着。これから登る緩やかな斜面が広がる

 やがて、施薬小屋を通り、振り返ると、登山道のない湯殿山が見える。この先で最後の水場があり、そこで、冷たい水を給水。

やがて、金姥に到着。ここからは、リフトを利用して登ってきた多くの登山者が合流して賑やかになる。右のガスで覆われた尾根の先が目指す頂上である。

 このような石畳の道がしばらく続く。

 次の牛首から、姥沢コース方向を眺める。リフト下駅も見える。姥沢コースを登ってきた登山者が合流して、さらに賑やかになる。

 ずっとガスに隠れていた山頂の月山神社(左奥)がようやく姿を見せた。

 ベンチがいくつも設置されているところで寛ぐグループ。

 頂上稜線までの最後の登り。

 山頂を占拠する月山神社。参拝はしないで、その裏にある一等三角点を目指す。

 前回来たときには、一等三角点だけだったような記憶だが、今回は山頂標識も用意されていた。最高地点は神社に占拠されているので、ここを山頂としているようだが、あまり知られていないようである。

 残念ながら、ガスで遠望が利かない。これは北側に延びる尾根である。昼食の手作りおにぎりを食べながら20分ほど寛いだ。

 これは、前回往復した羽黒山口コースの何本もできている踏み跡。

 東側に広がる湿原を眺めながら、下山を開始する。

 〈目についた花々〉

 この時期にしては、多くの花が見られた。標高も高いし、遅くまで雪が残っていることもあるのだろう。

 遠くから眺めるとなだらかな山に見えるが、予想以上に多くの尾根や深い谷が入り組んでいる。前回登ったコースも面白かったが、今回のコースも変化に富んで、ハードな登りもあり、予想以上の花も観ることができて満足だった。やはり、百名山に選ばれている山は魅力が多い。

帰路へ

 今回の山旅の計画は、仙台近くの山と岩手県南部の山が3山残っている。ところが、明日以降のそちら方面の天気予報を見たら、2日連続雨で、そのあとも晴れマークがない。

 そこで、今回の山旅は、今日で切り上げて、明日のフェリーで帰ることにした。

 下山後、鶴岡市に出て温泉に入り、いつものパターンで市立図書館へ。閉館時間になってようやくアップができた。

 青森のフェリー乗場までカーナビを入れたら、300kmと出た。涼しくなるまで走って、適当な道の駅に泊まる予定。


81座目・面白山(1264m)<宮城県・山形県>

2020年08月27日 | 登山・旅行

 天童高原キャンプ場手前から眺める面白山~中面白山

 御所(船形)火山群と蔵王火山群との中間地点に位置し、南方4kmの南面白山(1225m)に対して北面白山ともいう。昔、地元の人々は、積雪の多さからか「つらしろやま」と呼び親しんできた。また古くは、山寺立石寺の奥ノ院とされてきた。
 山頂はハクサンシャクナゲ、コメツツジ、チシマザサなどの灌木帯に覆われ、わずかに裸地があり、天狗の角力取場と呼ばれている。

 天童高原キャンプ場から、三沢山~面白山~中面白山~長左ェ門平と縦走して、長左ェ門道を長命水まで戻って周回した。

 5:15天童高原キャンプ場~5:45長命水~6:10三沢山~6:45面白山(30分休憩)7:15~7:40中面白山~8:20長左ェ門平~9:30長命水~10:05天童高原キャンプ場(4時間50分)

 面白山からは、これまでにないほどの360度の大パノラマに恵まれた。しかし、あと30分遅ければ、ガスに巻かれて、その展望がなかったかも知れない・・・「早起きは三文の得」

 まだ薄暗い内に、施設の整ったキャンプ場からスタート。ここから長命水までは快適な遊歩道として整備されている。

 35分ほどで、長命水に到着。ここで空のペットボトルに給水。

 ここから登山道となる。右の長左ェ門平への道は帰りに歩いて、ここへ周回する。

 三沢山(1042m)に到着。

 三沢山から逆光でシルエットになっている面白山を見上げる。面白山までの登山道は、良く歩き込まれてある上に、昨日に草刈り整備がされたようで、快適に歩くことができた。

 スタートから1時間35分で面白山頂上に到着。朝日に照らされる2体のちいさなお地蔵さんと「面白山大権現」と彫られた石碑、むき出しになった三角点、案内標識が設置されていた。

 あまりの眺めの良さに、朝食の手作りおにぎりを食べながら、30分ものんびりした。

 素晴らしい遠望が広がる。上は、月山と葉山、右端には鳥海山も見える。下は、朝日連峰。その左奥には飯豊連峰も見えた。

 左手前はこのあと通過する中面白山。左奥は2013年に登っている大東岳。右が南面白山。その奥が蔵王連峰。

 北東側は雲海と沸き上がる雲。

 このあと縦走する中面白山(右)とその稜線。左のピークから長左ェ門平へ下る。

 少し中面白山への道を下ると天童高原が見えた。

 面白山から長左ェ門平までは、山形県と宮城県の県境で、分水嶺でもある。面白山から中面白山へはコルまで下って登り返す。この登りが一番急だった。しかも、ここまでの登山道とは雲泥の差で、踏み跡はしっかりしているが、草が道を覆っていて、夜露でズボンも靴もずぶ濡れになった。

 中面白山には標識もなく、通り過ぎてしまい、慌てて戻り、面白山を振り返ったがガスで見えなくなっていた。しばらく待ったら、ガスの中から姿を現した瞬間を撮ることができた。

 中面白山から長左ェ門平までは、展望もないガスの中を、濡れた薮こぎ状態の踏み跡を黙々と下るだけだった。

 コルに下り立った広場が長左ェ門平だった。

 ここから長命水までの5kmほど続く長左ェ門道は、標高850mの等高線に沿って拓かれた水平道で、車でも走れそうなほど広い快適な道だった。後半、沢を横切る地点で数ヶ所崩れているところもあった。

 長左ェ門という人が拓いた道なのだろうが、いつ頃、何のためにこのような立派な道を造ったのか、ずっと気になりながら歩いた。

 下山後、ネットで検索しても、その歴史についてはヒットしないし、キャンプ場の人に訊いても分からなかった。

 長左ェ門平から1時間10分の歩きで長命水に戻った。天童高原キャンプ場まで戻ってゴール。

 すでに、面白山はガスの中で、月山もはっきり見えなくなっていた。良い時間に登れたことに感謝した。

 今日のこの面白山は、今回の山旅計画の一番南の山である。これより南の山形県・宮城県南部と福島県の残り16山は、来年の楽しみである。明日、月山を再訪したあとは、宮城県へ戻り、太平洋側の残りの3山を帰路がてら北上して登る予定である。

 

 下山後にまず向かったのは、昨日道の駅で教えてもらった、60歳以上250円の天童温泉街にある、オープンしたばかりのはね駒荘へ。

 今日も登山口は25℃くらいだったのに、町へ下りてきたら30℃を超えていた。まずは、ブログアップのために、昨日に引き続き、天童市立図書館へ。15時には35℃になったそうだ。

 明日は、月山に湯殿山コースから登る予定である。登山口に泊まるつもりだが、カーナビを入れたら、1時間半ほどで着くようだ。また、夕方まで図書館でのんびり。

 明日の登山口の湯殿山神社へ向かう途中の寒河江の道の駅で食べた「冷たい肉そば」。ここ寒河江の名物らしく、そばも肉も汁も美味しかった。

〈追記〉

 明日の登山口のある湯殿山神社への有料道路へ着いたら、登りは15:50で閉鎖され、朝は8:15に開門とのこと。そこまで調べていなかった。

 別コースの可能性をいろいろ調べてみたが、予定通り、有料道路の開門時刻に合わせて、湯殿山コースを登ることにする。