癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

さわやか自然百景「ユルリ島・モユルリ島」

2018年08月19日 | 日常生活・つぶやき

 この北海道・根室沖3キロに浮かぶ双子の無人島、ユルリ島とモユルリ島は、先日再会した落石漁協のKoさんが、「こちらへ来たら、船で案内しますよ」といつも話されていた島である。先日は時刻が遅かったのと霧で島が見えなかったこともあり、遠慮した。

 NHKのこの番組「さわやか自然百景」は大好きな番組である。今日放映された「ユルリ島・モユルリ島」は、今年の7月上旬に、そのKoさんが船を出して、スタッフを乗せて、撮影場所などもすべて案内してできた番組だそうだ。

 夏、絶滅が心配される植物が花を咲かせる。ユルリ島ではかつて人間が持ち込んだ馬が野生化、今は3頭が残る。馬が背丈の高い草を食べるため十分な光を浴びた花々が草原に咲き乱れる。希少なエトピリカをはじめ、海鳥の一大繁殖地であるこれらの島では、一斉に鳥たちの子育てが始まる。ウミネコやウミウのヒナをオジロワシが襲い、命がけの攻防が繰り広げられる。
 島の中央部の高層湿原は約14000年前に成立した非常に古く、希少な植物が多く生育している。


海岸から眺めるモユルリ島とユルリ島


手前がユルリ島、後ろがモユルリ島


現在3頭に減ってしまった野生馬


ゼニガタアザラシ


ユルリ島の名前の由来(アイヌ語で「鵜のいる島」)になっているウミウ


ウミネコ


ケイマフリ(手売島とこの島にしか棲息していない)


この島にしか棲息しないエトピリカ


このオジロワシとウミウやウミネコとの攻防の様子が映し出されていた。


高層湿原ならではのツルコケモモ


この島と根室半島の一部にしか咲かないキヨシソウ


シコタンキンポウゲ

 Koさんから聞いた裏話だが、自然保護団体が厳しくて、まだいろいろな貴重な動植物が見られるのだが、撮影が制限されてものがたくさんあるらしい。それらの具体的な名前も聞かせていただいた。

 この根室半島から釧路管内の太平洋岸には、魅力的な湿原の原生花園や荒々しい海岸地形が広がっていて、まだ歩いていないフットパスもある。花の一番の見ごろは6月中・下旬だという。そのころにぜひとも出掛け、船でこれらの島へも案内してもらいたいと思っている。