癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

『市電でめぐる函館100選』

2013年11月25日 | 街並み・歴史探訪・ドライブ


 函館路面電車は、今年6月で開業100周年を迎えた。実は、父方の祖父はこの電車の乗務員の指導員をしていたと聞いている。自分が生まれたときにはすでに退職していたが、ちょび髭を生やして制服と制帽を身に着けて、多くの乗務員に囲まれてほぼ中央に座っている写真が残っている。

 この路面電車の開業は父の生まれた年と同じ大正2年だ。開業当時から務めていたかどうかは不明だが、いずれにしても、この函館市電の古い歴史を支えてきた一人であることは間違いない。

 さて、上掲の『市電でめぐる函館100選』だが、いつもお世話になっている「箱館歴史散歩の会」主宰・中尾仁彦氏と新函館ライブラリの大西剛氏の著書で、この度11月11日に発刊されたばかりだ。書店で探したが、店頭には並んでいないようだ。そこで、中尾氏が活動拠点としている「函館市地域交流まちづくりセンター」へ出掛けてみた。そこの喫茶店で扱っていた。税込みで1500円。

 早速購入してきた。裏表紙に市電の歴史が記載され、その最後に、「1世紀という長い歴史への敬意を込めて、またこの先いつまでも走り続けて欲しいという願いを込めて、この愛すべき函館の路面電車でじっくりめぐるにふさわしい100のテーマを厳選しました。異国情緒だけでなく、わが国近代史の生き証人としても魅力あふれる函館を堪能する一助になれば幸いです。」と書かれている。

 各電停を中心としたその付近の歴史が7章に分けて構成され、その章ごとの最後に、市電の歴史がコラム的に記載されている。中尾氏の『箱館はじめて物語』の初版本と改訂版は持っているし、何度か参加した例会での現地での説明でも聞いたこととダブってはいるが、いちいち細かいことは覚えていない。新しいことも加筆されているし、大西氏撮影の目新しい写真も増えている。

 中尾氏の文章は、読み物としても非常におもしろい。過去に読んだことや聞いたことを思い出しながらも、ついつい惹かれてじっくり読んでしまう。今日も一気に半分ほど読んでしまった。わが郷土函館の歴史に誇りを持てる貴重な一冊である。ぜひ若い方々にこそ読んで欲しい!



 なお、調べてみたら、いずれは書店やネット販売もされるようだが、現在は下記で先行販売されているようだ。
■市電駒場定期販売所 駒場車庫前電停下車
■函館市地域交流まちづくりセンター 十字街電停下車
■箱館高田屋嘉兵衛資料館 十字街電停下車
■旧函館区公会堂売店 末広町電停下車
■ラビスタ函館ベイ 十字街電停下車
■函館元町ホテル 大町電停下車
■立待岬物語 谷地頭電停下車
■カフェダイニングJOE 大町電停下車
■ギャラリー村岡 十字街電停下車
■函館市役所地下売店 市役所前電停下車
■小春日和 函館市八幡町18-18
11/26現在、Amazonでも購入可能なようです。

4 コメント

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Unknown (箱館人)
2013-11-25 18:51:07
早速のご紹介有難うございます。
誇り高い函館歴史を後世に伝えていきたいが願いです。そのため是非若い人達に読んでほしいのです。
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箱館人さんへ (sakag)
2013-11-25 20:04:50
早速のコメント、畏れ入ります。
たしかに、若い人たちの読んで欲しい一冊ですね。
そのこと、付け加えておきます。
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ネットで注文! (nao@埼玉)
2013-11-26 08:42:52
是非読みたいと思い、ネットで検索したらアマゾンで購入可能でした。
さっそく注文! 楽しみです!!
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nao@埼玉さんへ (sakag)
2013-11-26 09:42:17
昨日、Amazonを見たときには品切れになっていましたが、このコメントを読んで、先ほど検索してみたら、購入可能になっていましたね。良かったです!
naoさんが通った高校の周辺が特に詳しいので、楽しみですよ!
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