蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

財務3表一体分析法(国貞克則 朝日新書)

2009年09月20日 | 本の感想
財務3表一体分析法(国貞克則 朝日新書)

主要業界の有力上場会社の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を比較することで基本的な財務分析の方法を紹介した本。

著者オリジナルなのかどうかはわからないけれど、同じ会社の年度ごと、あるいは、同じ年度の会社ごとの貸借対照表を同じスケールで図示するというやり方は、非常に有効でわかりやすかった。(同じスケールというところがミソ)

入門書という位置づけなので言っている事自体に目新しさはないが、「わかりやすさ」という面では類書の中でもダントツかも。よく売れているのももっともだと思った。

利益剰余金を、過去の収益力を量るかなり重要な指標と見ているのは、ちょっと違和感があった。(私のイメージでは、利益剰余金がありすぎるのも問題だし、その会社にとってのピンチがくるとあっという間に吹き飛んでしまうもの、という感じだったので)
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