枯葉の中の青い炎(辻原登 新潮社)
実は、辻原さんの小説を読むのはこれが初めて。良い評判はしばしば聞くものの、なぜか今まで縁がありませんでした。
短編集ですが、いずれも現実的な部分とおとぎ話的な部分が融合されて、(設定自体はかなり無理があるのにもかかわらず)読んでいるうち作者の作った世界へ気持ちよく連れて行ってくれます。
表題作は、スタルヒンが300勝をあげた試合そしてその後の彼の死をある秘密で結びつけた話。秘密の部分がおとぎ話にあたります。このおとぎ話だけをみれば「ありえね~」的なものなのですが、著者の筆力で「そうであっても良かったかも」と思わせてくれます。
同じく野球選手を描いた「野球王」、不思議な金魚の来歴を描いた「ザーサイの甕」が面白くて「ちょっと歪んだわたしのブローチ」は恋愛小説のはずが最後に一転する構成が良かったです。
実は、辻原さんの小説を読むのはこれが初めて。良い評判はしばしば聞くものの、なぜか今まで縁がありませんでした。
短編集ですが、いずれも現実的な部分とおとぎ話的な部分が融合されて、(設定自体はかなり無理があるのにもかかわらず)読んでいるうち作者の作った世界へ気持ちよく連れて行ってくれます。
表題作は、スタルヒンが300勝をあげた試合そしてその後の彼の死をある秘密で結びつけた話。秘密の部分がおとぎ話にあたります。このおとぎ話だけをみれば「ありえね~」的なものなのですが、著者の筆力で「そうであっても良かったかも」と思わせてくれます。
同じく野球選手を描いた「野球王」、不思議な金魚の来歴を描いた「ザーサイの甕」が面白くて「ちょっと歪んだわたしのブローチ」は恋愛小説のはずが最後に一転する構成が良かったです。
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