迷うな女性外科医(中山祐次郎 幻冬舎文庫)
佐藤玲は、(シリーズ主人公の)雨野の先輩でそろそろベテランの域に入ろうかという外科医。手術の技術を上げるのがトッププライオリティで、海外に赴任した恋人とは別れた。
癌で入院してきた中年男性の主治医を命じられるが、彼は玲が新人時代に憧れた外科医だった・・・という話。
著者の経験を反映させていると思われる主人公の雨野のネタが尽きてきたのか、前巻は離島に赴任する話で、今回はサイドキャラの話だった。外科医としての悩みや屈託を描くというテーマは同じなので、やはり雨野の牛ノ町病院でのエピソードが読みたいかなあ。
本作に登場する外科医は、みな、手術が三度の飯より好きで、夜中に呼び出されても嬉々としてでかける、みたいなワーカホリックばかりなのだが、実際の現役外科医はそういうものなのだろうか。
患者としては、そういう意欲満々の医者に巡り合いたいので、ホントの話と思いたいが、若い医者の多くが研修を終えると美容外科に進むという話を聞くと、眉にツバをつけたくなってくる。
現役外科医の著者としては、そうした風潮を嘆いて、カッコいい外科医像を作ってみたいのかもしれない。
佐藤玲は、(シリーズ主人公の)雨野の先輩でそろそろベテランの域に入ろうかという外科医。手術の技術を上げるのがトッププライオリティで、海外に赴任した恋人とは別れた。
癌で入院してきた中年男性の主治医を命じられるが、彼は玲が新人時代に憧れた外科医だった・・・という話。
著者の経験を反映させていると思われる主人公の雨野のネタが尽きてきたのか、前巻は離島に赴任する話で、今回はサイドキャラの話だった。外科医としての悩みや屈託を描くというテーマは同じなので、やはり雨野の牛ノ町病院でのエピソードが読みたいかなあ。
本作に登場する外科医は、みな、手術が三度の飯より好きで、夜中に呼び出されても嬉々としてでかける、みたいなワーカホリックばかりなのだが、実際の現役外科医はそういうものなのだろうか。
患者としては、そういう意欲満々の医者に巡り合いたいので、ホントの話と思いたいが、若い医者の多くが研修を終えると美容外科に進むという話を聞くと、眉にツバをつけたくなってくる。
現役外科医の著者としては、そうした風潮を嘆いて、カッコいい外科医像を作ってみたいのかもしれない。
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