Happy Fun Move

嬉し楽しい!趣味の事など。。。
自分の覚え書き。毒も吐きます。

パウル・クレー展

2011年04月03日 | アート

パウル・クレー展― おわらないアトリエ
PAUL KLEE: Art in the Making 1883-1940

阪急河原町駅からぷらぷら歩いて京都国立近代美術館へ。

一番好きやな~って思った作品は、題名覚えてないけど「油彩転写」で描かれた物で展示されていた原画ではなく、それの別バージョンの写真だった。

「油彩転写」とは、クレーが独自に生み出した技法で、鉛筆やインクで描いた素描を、黒い油絵の具を塗った紙の上に置き、描線を針でなぞって転写した後、 水彩絵の具で着彩するという技法。

だから、全く同じ(完全コピー)って物はないけれど基本的な構成はそのままに、ラインは手描きなので微妙なズレや、空白部分もよごれが味になり、着彩を変えて別バージョンが作れるのね。

観終わって1階のミュージアムショップでは図録や関連商品が並べられていたのですが、ふと手に取った一冊の本。
クレーの天使の絵に谷川俊太郎さんが詩をつけたもののに心惹かれた。



「忘れっぽい天使」

くりかえすこと

くりかえしくりかえすこと

そこにあらわれてくるものにささえられ

きえさってゆくものにいらだって

いきてきた

わすれっぽいてんしがともだち

かれはほほえみながら うらぎり

すぐかぜにきえてしまううたで

なぐさめる

ああ そうだったのか と

すべてがふにおちて

しんでゆくことができるだろうか

さわやかなあきらめのうちに

あるはれたあさ

ありたちはきぜわしくゆききし

かなたのうみで いるかどもははねまわる



ああ そうだったのか と
すべてがふにおちて
しんでゆくことができ たらいいなぁ
今、理解出来ず思い悩んでいる事柄も全てが腑に落ちる事ができれば…
乗り越えて行けるだろう。

コメント
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