水深3.2mのポール

2008年03月08日 | お客さん宅で
                     (赤碕橋横の被災ポール)

豊岡市周辺には、水深を示す金属製の立派なポールが、あちこちに立ち、
赤いラインで、2.7mとか0.6mとか表示しています。
平成16年10月20日に、当地を襲った台風23号、円山川の決壊による未曾有の水害、その時の被災水深を示すポールです。
日高町浅倉の赤崎橋西詰には、実に3.2mを示すポールと、濁流にのまれて亡くなられた方を悼んで、記念碑が建っています。
地上3.2mの見上げる高さ、ここまで濁流が襲ったかと思うと、自然の脅威を強く感じます。
赤崎橋を渡り、地区内の小高い駐車場にも2.7mのポール、あたりを見下ろすこの場所に2.7mの水が襲ったのです。
2階の畳まで浸かり、壁が全部流されて、家が骨だけになるはずです。
駐車場のそば、Yさん宅を訪ね、『Yさんちは、太陽電池をご使用なのに、エコキュートとIHはどうですか』と、お勧めしました。
Yさんの奥さんは、「水害でどっぷり浸かった電気温水器は今も大丈夫、長持ちするね~」、
さらに、「ガスオーブンを愛用してるので、IHは買えないわ。屋根に太陽電池をつけているのにオール電化でなく、ちょっとアンバランスかな」と、おっしゃいます。
家それぞれ、いろいろなご都合や思いがあるものだと、いつも感じます。