楽(たの)しみは 金はいらんと ばあちゃんに 顔を見たいと 冗談言うとき
一人暮らしの、ばあちゃんちの話。
「駐在さんが、変な電話がかかってきたら、電話番号記録しておきなさい」って、
「なのに、この電話器は電話番号が出ないの」、
「教えて~」と依頼です。
『着信メモリーのボタンを押します。
次にF1ボタンを押すの』と、もう何回もです。ばあちゃんに説明しますね使い方3回目です。
『この紙に、
1.着信メモリー、
2.F1ボタンって書いてるでしょう』と、
壁の貼り紙指さしますね。
説明を聞いている間に、こそっと何やら品物差し出します。
「電気屋さん、布団乾燥機動かないの。
布団屋さんから買ったのよ」とおっしゃいますね。
電話の次は、布団屋さんの布団乾燥機です。
「ハイこれはね、このスイッチが切りになっています。
安全ブレーカーって言うものなの」と、ほんの5秒で直ります。
「電気屋さんありがとう。
出張料を払わせてもらいますや~な、取っといておくれんしゃ~な」、
『ええよ、腕の骨を折って明日は病院で手術ってなばあちゃんから、お金なんか貰えませんよ』、
『お金はいらんよ、
ばあちゃんの笑顔を見せてもらっただけでいいよ』と言います。
ばあちゃんは、
「いつも上手(じょうず)ばっかり言って、あんたは偉いわ。
人の喜ばせることばっかり言って、上手いわあんたわ」と、冗談本気にしてますね。